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女性の“サムライ”は実在した?

日本で活躍した歴史上の女性たちカメラ片手に甲冑(かっちゅう)や刀に群がる「歴女」たちの姿―― ニュースでそんな光景を目にするうちに、ふと、“女性のサムライはいたのだろうか?”と考えました。男以上に強い女武者といえば、時代劇ではおなじみですが、こうした女性は本当に実在したのか?教えて!gooに寄せられた回答から、そんな疑問を調べてみました。

「実在した女のサムライっていますか?」

まず見つけたのはこんなQ&A。投稿者のmukimeiさんは、海外の女海賊の物語を読んで強い興味を持ったとのこと。その昔、ヨーロッパでは女性が船に乗ることは禁止されていたそうで、男と一緒に闘うためには女であることを隠すしかありませんでした。そして、日本にもそのような女性がいたのだろうかと思ったそうです。寄せられた回答を見ると、

   「幕末に男装の女剣士で、中沢琴という人がいました」(kmk1ostさん)

   「(徳川四天王のひとり)井伊直政の先代当主の井伊直虎」(nene-kさん)

といった名前が挙がりました。中沢琴は幕末の道場主の娘で、幼い頃から剣術を父に学び、長刀では父にも劣らなかったといいます。新選組の前身組織「浪士隊」が隊員を募集した際に彼女も応募し、男装して兄と一緒に京都まで上ったといわれています。その後、江戸で市中見回りなどの任に就いたとか。身長は170センチと、当時としては男としてもかなりの背丈で、男装していれば娘たちに惚れられて困ったとのこと。

井伊直虎は武者ではありませんが、戦国時代の女性領主です。戦や陰謀などで肉親が次々と殺されるなかで当主となり、戦死した元婚約者の遺児を徳川家に出仕させることで、後に井伊家が譜代大名筆頭となるきっかけをつくりました。回答者によると、

   「現役の間は、完全に『男』と公表されていたそうで、彼女が女である事が公になったのは、江戸時代になってからの事と言われています」

とのことです。

■男より強かった?女性武者たち


そのほかにも、源平合戦のさなかに木曾義仲(源義仲)に仕えて闘った「巴御前」や、石田三成の数万の大軍にわずか300あまりの兵で善戦した「甲斐姫」、討ち死にした肉親や恋人の代わりに水軍を指揮して敵を打ち破った「大祝鶴姫」など、男以上の活躍をした女性武者たちは複数存在していたようです。そしてこんなQ&Aも。

「女の忍者は『くのいち』ですが、女の侍は何と言うのでしょうか?」

こちらに書き込まれた回答によると、なんと江戸時代には女性の武芸職があったそうです。「別式女」と呼ばれる女武芸者の集団で、男性禁制の場所などで要人警護を担い、男以上の腕前とともに礼儀作法なども求められました。

ちなみに、冒頭で紹介した人は「性別を偽っていた」ことが歴史に残っていますが、そもそも最後までバレずに隠し通せたのであれば、その事実が後の世に伝わることはなかったはずです。ということは、こうした女性はほかにもいたかもしれませんね。


三枝大介 (Daisuke Saegusa)

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