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イオン反応式において、矢印が1つのものと2つ(→←)のものの違いはなんですか?
弱塩基、弱酸は電離度が小さいから矢印が2つ。っというのは先生に聞いたのですが、よく分かりませんでした。
『弱塩基、弱酸は電離度が小さいから、矢印が2つ。逆に強塩基、強酸は電離度が大きいから、矢印が1つ』ということについて。もう少し具体的かつ分かりやすく説明していただけると助かります。

A 回答 (3件)

もう少し補足


強酸は電離度 α が十分大きかった全て電離すると考えてよいという事です!
(例 HCl → H⁺ + Cl⁻ と考えて良い)
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この回答へのお礼

とてもよく理解できました!
ほんとにご丁寧な説明で、ほんとに感謝してます!ありがとうごさいました!助かりました!

お礼日時:2019/02/16 22:04

塩化水素ガス(HCLの気体)を水に溶かした場合、塩化水素水溶液、すなわち塩酸ができます


(塩化水素は薄緑色の気体で、塩酸とはこの気体をとかした水溶液の事です)
もちろんHCL分子は数えきれないほど多数あり、水溶液にしたときその中の一定量が電離して
HCL→H⁺+CL⁻となるわけです。
HCL分子のすべてがイオンに分かれる分けではなく、中にはHCLのままで残るものもあるのが通常です。
つまり、塩酸の中にはHCLとして存在している物と、H⁺とCL⁻に分かれたものが混在しています。
このよう、電離したものと電離しない物が混在している時、1部のHCLが新たに電離してH⁺+CL⁻になり、
その分H⁺+CL⁻が増えてHCLが減ると思いきや、1部のH⁺とCL⁻がくっついて新たにHCLとなり、HCLの減少分を補てんする
という事が同時に起きています。
全体としてはHCLのかずとH⁺+CL⁻のセットの数が変化しない という事が絶えず起こっています
これをHCl⇔H⁺+Cl⁻ と表現するのです。
そして、HCLのうち、H⁺とCL⁻に分かれるものの割合を電離度αで表わします。
(α=0ならイオンに分かれる分子は全くない、0.5ならイオンに分かれるものは全体の半数、α=1なら全部イオンにわかれるといこと)
ここで仮にα=1の場合は全部がイオンに分かれるのでHCLはすべてがH⁺+CL⁻のセットになってしまします。
HCL分子の数が1億個だと仮定すれば、
HCl⇔H⁺   +Cl⁻ 
0個 1億個  1億個
という状態がα=1のときです。
このときHCLは0個なので左向きの矢印の反応がないと見なせます。
なのでα=1のときは
HCL→H⁺+CLというように矢印は一方通行です。
α=1でなければHCLの個数は0個でないので、双方向の矢印が成り立つのです。
(→は、教科書が塩酸の電離度をα=1とみなしているという事。先生も強酸の電離度をα=1とするなら⇔ではなくて→になるということを言いたかったのでは?)

ちなみに私が持っている教科書には
HCl⇔H⁺+Cl⁻ が登場します
あなたも良く探せば見つかるかも(参考書などもチェックしてみてください)
また、塩酸 +電離度 などで検索して見たらWEBでもHCl⇔H⁺+Cl⁻というものを見つかりましたよ!
なお塩化水素ガスを水に溶かすというときの化学反応式、HCl→H⁺+Cl⁻ はいわば簡易版で
HCL+H₂O→H₃O⁺+CL⁻ と言うのが 完全版です
教科書などに、HCL+H₂O⇔H₃O⁺+CL⁻という形で書かれているかも
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→はその反応が一方通行、つまり矢印とは逆方向には反応が進むことは無いという事


⇔は反応が可逆であるということ。つまり矢印の両方向へ反応が進み得るということ
強酸の例HCl⇔H⁺+Cl⁻
弱酸の例CH₃COOH⇔H⁺+CH₃COOH
はいずれも双方向の矢印で反応が両方向に進み得ることになります。つまり塩酸や酢酸の分解と生成が同時に進むという事。
ただし分解と生成のスピードが釣り合っている時、見かけ上は何も変化が起こっていないように見えます(平衡状態)
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この回答へのお礼

ありがとごさいます!なるほど!
ですが、masterkotoさんの回答で疑問点が。
HClは、電離の時、右向きの矢印に加えて、左向きの矢印もつくんですか?
教科書には、右の矢印しかついてません。

お礼日時:2019/02/16 16:44

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