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こんにちは。
私は今年の春頃から半年ほど、とある公立小学校で非常勤の日本語教師をしていました。主に日本語の出来ない外国人児童の日本語指導と、日本語を話せても「字の読み書きができない」「算数ができない」といった外国人児童の教科指導をしていました。(といっても、本当の意味での「非常勤教員」ではないです)

自分ができる事(やりたい事)がたまたまその仕事の応募資格・条件の中にあったため、軽い気持ちで応募し採用となったのですが、実際にやってみて非常にやり甲斐があり、毎日が充実していました。それまで目標が曖昧なままで就職活動をしていましたが、結果的に「こういった仕事をやりたいし、自分に向いている」と考えるようになりました。

在職中、外国人児童の指導担当の先生に相談に乗ってもらったところ、「やるとしたら公立小学校にしかその場がないし、それには教員免許が必要。仮にそういう仕事を担当するようになっても閑職」と言われました。

また、私の地元がたまたま「国際化推進地域」であると噂で聞いたので、地元の教育委員会に問い合わせたところ、「やっているが、どちらかというと有償ボランティア的なもの。それだけで生活していくのは非常に難しい」という回答でした。色々な方にも相談に乗ってもらったのですが、やはり「職業として成立しにくい」と答えでした。

外国人児童の教育支援や相談・カウンセリングなどを専門とした職業は現実的には成り立たないのでしょうか?

長文になってしまいましたが、どなたかアドバイスなどをよろしくお願いします。

A 回答 (3件)

dariziさん、はじめまして。


私も同じようなことを考えこの3年半あまり過ごしてきた者です。
おっしゃっていることがよくわかるなぁと思ったので、何かのお役に立てればと思います。

私は5年ほど前に、中国語の学習のため、台湾へ留学したことがあります。
その時に日本語教師のアルバイトをしていたのですが、そのお仕事の中で、
現地の日本人学校に通う日本語支援の必要な男の子との出会いがきっかけとなり、
現在に至ります。そこら辺の詳細については、よろしければ、
ブログの「台湾からの便り」を見て頂ければと思います。
http://sakurakura.exblog.jp/i8

帰国後、通信制の大学に編入学しました。
心理教育学科の小学校教員免許コースです。
子どもを教える過程の中で、日本語の支援も大切なのですが、
先生となる人が学校の教育課程と教科学習を把握し、
日本語でも「教科の中の日本語」を早急に教えてあげることの
必要性を感じました。

私も今、進路について考えています。
今年の春に大学を卒業、来週からは日本語教師養成講座に通います。
「入国児童への日本語教育」は、ご存知の通り、今のところ、
学校教育の中で、取り出し授業というカタチで行われているのが現状で、
しかも、有償ボランティアか無償ボランティアというカタチに
頼らざるおえない状況だと思います。

昨年末、東京都の公立小学校で長年「国際学級」の担任をされていて、
日本語教育学会の会員として活躍されているY先生にお話を伺いました。
東京都の小学校で、現在、「国darizi際学級」を設けている学校は、2校。
渋谷と目黒にあるそうです。

教師の採用に関しては、一般の教員採用試験と同じ、公立小学校の教員として
採用試験を突破し、採用されなくてはならないとのこと。
「国際学級」に配属されるかどうか、「日本語指導ができる人材」として配属
されるかどうかは不確実だそうです。要するに、日本語指導がしたくて、
教員採用試験に合格しても、通常クラスの担任になることだってあるということ。
そして、「国際学級」の担任にいつなれるか、そのような仕事にいけるかどうか、
は、勤務校の校長にどれくらいアピールし、そのアピールが生かされるようなチャンス
がたまたまその時にあるかどうか、ということだそうです。

採用試験の時に、日本語指導もできることをアピールし、
合格後の名簿搭載の際に、アピールしたことが明記されていれば、
各校の校長が自分の学校に欲しい先生を名簿から探す際に、
もしかしたら、「日本語指導もできる先生だから」と、
声をかけてくれるかもしれないとのことでした。

なので、今から自分の住んでいる区の教育委員会や最寄の区の教育委員会に
問いあわせ、ボランティアでも何でも、日本語指導をしたいので、
必要があれば声をかけて欲しいなどとアピールしておくといいかもしれない、
とのことでした。

いろいろな日本語関係の掲示板で、
「一番、収入が安定しているのは学校教員となって「加配」として日本語指導教員
になることだ。」というような書き込みがよくありますが、
例え、正規教員になっても、そのような立場になるのは難しいし、
その年は日本語指導教員であっても、次の年は普通学級のクラス担任になることもあり、
専任制ではない、ということも念頭にいれなければいけません。

そのため、「国際学級」や、そうではない「日本語取り出し授業」の担任になっている
先生にも、必ずしもそこを希望して配属されている方ばかりではないという現状もあるようです。
学校の先生になったからには、やはり、クラス担任になってこそ、という考えが根強いという
お話も伺いました。

縁があって日本語指導に関わるお仕事になった先生にとっては、
「移動せずに専任でやっていきたい」と思い、年度替わりの時期がくるとドキドキするようです。
「外国人児童への日本語教育」は、片手間ではできなものだと思うし、
1つの大きな学問になるほどの専門性があると思います。
だから専任の先生を配属するのが理想だと思いますが、paperclipさんのおっしゃる通り、
急務になっている特殊学級の教育についても手が回らない状態の今、
無償のボランティアでさえ、うまく活用し管理していける余裕さえも
学校には無い、そんなふうに見受けられます。

でも、だからといって、日本語支援の必要な子どもたちはいるんですよね。
それも、こっちに比べたら、こっちはまだましなんだから、、、ということではなくて、
まぎれもなく、日本語支援の必要な子どもたちはいます。それに年々増えていると思います。
「日本人しか教育できない日本の学校」というあり方についても、
見直されなくてはいけない状況が年々深まっていると思います。

ただ、問題は、「どこで」そのような子どもたちをフォローするか、だなと考えています。
確かに、学校の中で行われるのが一番いいですよね。子どもたちが長く過ごす場所だし、
わからない時にすぐ駆け込めるというのはベストだし。働く側の経済的保障もあれば、
より足場が固まるとは思います。

でも、学校だからできることもあれば、学校外だからできることもあるように思います。
実際に学校に入ってみると、絶対にいいだろうと思っていることも、
いろいろな相互関係で、できない、ということも多々あるように思います。
この点の言い訳はいくらでもできますが、確かなのは、「子どもはそのまま困っていく」
ということですよね。

私も模索中なので、決定打になるような回答になっていないと思います。
でも、こんな混沌とした社会状況の中にあって、やりがいがあるな、と思えるものに
出会ったことはとても大切ではないでしょうか。もっと考えてから、と言っていたら、
何もできないように私は思います。必要だから、そのような仕事があるわけだと
思うのです。お金が足りないなら、他の仕事をしてお金をもらえばいいわけだし、
いまどき、生涯雇用なんて言葉は神話化していると思います。

dariziさんが、興味深いと思ったことを、ひとまず、それに役立つような勉強を
されてみてはいかがでしょうか。何事も、真剣にやっていれば、次の扉が開くものだと
私は思っています。すぐにできるか、時間がかかるか、それだけのことだとも思います。
あせらず、あきらめず。私の好きな先生の言葉ですが、その通りだと思います。

出会ったものを大切に。
お互いに頑張りましょう!
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この回答へのお礼

非常に貴重なご意見、
どうもありがとうございます。
同じ志を持つ方がいることを知って
非常に感激しております。

お礼日時:2005/01/10 09:24

教育現場で子どものメンタルケアを仕事にしている者です。


質問者さんの希望するお仕事の対象となる子どもが少なすぎることが職業として成立しない理由です。
日本の公教育における「外国人」を対象とした仕事に限定している時点でほとんどアウトでしょう。現在、外国人児童よりはるかに大勢いる発達障害児にすら十分な予算がつかず、私を含めて非常勤職員かもっと安い労働力のパートタイマー、ボランティアがその子たちを支えているというのが現状です。
また、日本人児童の教育支援・相談・カウンセリングを専門とした職業ですら、現在では大学院教育を受けた後に何十倍もの倍率をくぐり抜けなければ就けません。それですら非常勤職で将来の保障はありません。それがいわんや外国人児童となればそもそもそのようなポストを作る余裕のある自治体などそうはないでしょう。(私の勤めている地域もいわゆる「国際化推進地域」みたいな感じですが、あなたが希望されるようなポストはありませんし、今後も作られることはないでしょう)

アドバイスとしては、もう少し自分のやりたいことを距離をもって見つめることです。
本当に外国人の子ども相手じゃなきゃできないことなのですか?そもそも、子ども相手じゃなきゃダメなのですか?
子どもとの体験はとても暖かいし感動的だし、多くの人が一度は職業にしたいと思うものです。(だから倍率が高いのでしょう)しかし、それを本当に職業にしたいのですか?子どもにあなた自身が癒されてしまっていませんか?職業人として子どもに接することができそうですか?もう少し考え直してみてください。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
参考になりました。
もう少し冷静になって考えてみたいと思います。

お礼日時:2004/12/06 07:40

関東の小学校で働いているものです。



あなたのような存在は,私の勤めている学校で本当に必要としている存在です!!!
私が勤務している学校はいろいろな国籍の子供が通っています。それゆえ,いろんな問題があるのです。
英語やそのほかの外国語に特に長けていれば,委員会専属の翻訳や通訳などがあります。
とくに保護者むけの通知表など,今訳していただくことができなくて困っている学校はたくさんあります。
でもご存知の通りボランティア状態です。
学校では国際理解教室と言う外国人の先生をお招きして,
年間5回くらいご指導いただいています。(各クラス)
それは非常勤と言う形でやっていかれるかもしれませんが,日本の方ではなく,外国籍の方が自分の国のことなどを紹介したり遊びを教えたりしてくださいます。
地方によっては外国人児童のために非常勤の講師の先生を増やしたいところはたくさんあります。
いろんな学校を掛け持ちすることで1週間の勤務が増え,
少しは生活が楽になるかもしれません。
独立した職業としては難しいものがあるので,
できれば役所や委員会などでもう少し学校の実態などについて話を聞かれたほうがいいかと思います。
ただ,あなたのような存在は本当に必要なのです。
あなたを必要としているところであなたの力を発揮して活躍されることを願っています!

あまりお役に立てなくてごめんなさい。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。
paperclipさん同様に現場の声を聞けて、
非常に参考になりました。

>あなたのような存在は本当に必要なのです。
>あなたを必要としているところであなたの力
>を発揮して活躍されることを願っています!

↑そういっていただけると大変嬉しいです。

もうすこし色々なことを調べてみて、
どうすればその道に近づけるか考えてみたいと思います。

お礼日時:2004/12/06 07:56

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