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イギリス英語の方が先に出ていたのに、なぜアメリカ英語が一般的な英語と言えるのですか?
また、アメリカ英語の地域方言は、イギリス英語からの影響うけているのですか?

A 回答 (3件)

「アメリカ英語が一般的な英語」ということになっているとは初耳です。



私はアメリカの小学校を卒業し、近年でも欧米に何度か旅行し、日本で暮らしながら翻訳を生業としていますが、私の周りでは、とりたてて米国式の英語が主流なわけではまったくありません。

私が仕事で和訳する書物や音声は英国式の英語と米国式の英語とが等しくありますし、日本語の業界紙の英語版の中には、欧州の市場を狙って英国式の英語に統一して英訳しているものもあります。また、英語圏以外の国の多くでは英国式の英語のほうが頻繁に使われますし、米国人の前で英国式の英語を使っても訂正されることはありませんが、英国人の前で米国式の英語を使うと「それは間違いよ。あ、米国ではそう言うのかしら。なら仕方ないわね」といったビミョーな反応が返ってきます。日本の芸能界を見わたしてみても、ピーター・バラカン氏、ベッキー氏、ハリー杉山氏など、英国式の英語を母語とする人は少なくありませんよね。

ただ、確かに、ここ30年余りのあいだで、中学高校における英語教育が、ほぼ米国式の英語の統一されているとは聞きます。明治維新においては、ヨーロッパ人やインド人を含めて英国式の英語を使う人たちがかなり日本に入ってきていたのですが、主に戦後に、公立学校の多くで米国式が普及してしまい、受験対策として米国式がさらに広まってしまったのでしょう。オーストラリアとの交流が本格化したのは1980年前後という、かなり最近のお話ですしね。余談ながら、35年前には英語を教えない中学高校もあったので、当時は、そういう生徒を意識して、大学の外国語入試もフランス語や中国語を選択できました。

というわけで、近年の日本の中学高校ではアメリカ式の英語が「一般的」に教えられているのかもしれませんが、日本全体、ましてや世界全体として見れば、アメリカ式が一般的だということはまったくありません。

次に、アメリカ英語の地域方言についてですが、そもそもアメリカでなぜ英語が使われているかというと、現米国の領土に最初に植民地を作ったのがイギリスで、それが独立国となったのが米国の始まりだからです。しかし、その後、アイルランド移民が入ってきたり、広大な国土の中で人々が移動したり、土着民やさまざまな言語圏からの移民と交わるにつれて方言ができていきました。したがって、イギリス英語からの影響を受けているといえば受けていますが、そもそもの土台がイギリス式の本場の英語だったわけです。

ご参考までに。
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>イギリス英語の方が先に出ていたのに、なぜアメリカ英語が一般的な英語と言えるのですか?



それは日本の話で、日本ではペリー来航による開国・もっとも近い西洋国がアメリカだったこと・戦後GHQによる教育改革・米ソ冷戦構造の中の日米同盟・戦後のアメリカの経済的軍事的強国化などが理由です。

ところが、イギリスの植民地として大きな影響を受けたインドから東南アジアまでの各国をみると、明らかにイギリスの影響が強いです。

しかし世界的にアメリカの経済力が強まり、多くの国が「アメリカ英語を標準」として考えるようになってきているのは事実で、たとえばシンガポールなど英国の影響が強かった国でも、新しい空港などはイギリス英語からアメリカ英語に表記を帰るようになってきています。

エレベーター 英国:lift アメリカ:elevator
荷物 英国:luggage アメリカ:buggage
など、新しい建物と古い建物では表記が異なっています。

>また、アメリカ英語の地域方言は、イギリス英語からの影響うけているのですか?

最初のアメリカ入植者はイギリス人ですから、少なくとも「アメリカの事実上の公用語が英語」とされる程度には影響を受けています。アメリカには法律で定められた公用語は有りません。まあ、日本も同じでこれは慣習によるものですが、大きな影響として「なぜアメリカは英語なのか?」といえばイギリスの影響があるから、です。

もっともそれ以外の影響はかなり少なく、アメリカ全土の各方言はアメリカの歴史的な経緯によるもので、イギリスの影響はほとんどありません。
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国力の違い。

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