イギリスを構成する王国と王族について質問です。

イギリスを構成する王国と王族について質問です。

イギリスはイングランド、スコットランド、アイルランドの連合する国家だが、ここで質問です。

イングランド、スコットランド、アイルランドが一つの国に統合されたなら、各王国の王族達は、その後、どうなったのでしょうか?

No.2 ベストアンサー 回答者： phj 回答日時： 2019/11/24 20:02

＞イングランド、スコットランド、アイルランドが一つの国に統合されたなら、各王国の王族達は、その後、どうなったのでしょうか?

すごく複雑なので、簡単に書くと「イングランド王に自分の国を譲った」と言う形になっています。

極寒単に歴史的な経緯を書くと

イングランドとされる地域は、ローマ軍の侵攻を受けローマ軍が作ったハドリアヌスの長城の付近でスコットランドと区別されます。
つまりイングランドは「ローマ化されたブリテン島の原住民」でスコットランドは「ローマ化されなかったブリテン島の原住民」という違いがあるのです。

これはフランスが「ローマ化されたケルト人」でドイツが「ローマ化されなかった（フランス地域よりはかなり遅れた）ケルト人」違いがあり、なのでフランスはカソリックを受け入れ、ドイツはそれに反発してプロテスタント思想を産んだような文化的な違い・特色を産んだ背景になっています。

なので、元々同じ原住民（ブルトン人）だったイングランドとスコットランドも同じような文化的な差異が生まれ、それがのちに連合王国の基礎になっていきます。

ウエールズはイングランドがローマ化される時に、かなり抵抗した地域の人々で、彼らもまたイングランドとは異なる民族性を持つに至ります。日本で言えば、織豊時代から徳川家に遺恨を残した薩摩・肥後藩が独自の文化をはぐくみ明治維新の礎になったような違いをもたらしたわけです。

アイルランドは島が違うので、元々文化的にも違い、今の北アイルランドは「イングランド人が侵入してアイルランド人から奪った土地」というほうが正しく、アイルランド人の国はアイルランドとして区別されます。

で、スコットランドは元々イングランドと別の王がいたのですが、隣のイングランドと戦争になるだけでなく、大陸のフランスあたりからの侵入にも悩んでいました。ウエールズも含めて連合王国になる基礎は「島国が一致団結して大陸からの侵攻を防ぐ必要があったから」です。

なので、イングランドを盟主としてスコットランドは協力する時期もあれば離反して独立を守る時期もあったのです。

結局イングランドとスコットランドは、大陸からの侵攻を防ぐ同盟を結び、その結果イングランド王家とスコットランド王家は婚姻関係になり、イングランド王であったエリザベス1世が死去すると、当時スコットランド王だったイングランド王ジェームズ1世として即位することになり、ここでイングランドとスコットランド、そして当時イングランドが支配していたアイルランド王を兼務して同君連合が成立したのです。

アイルランドは、元々王国として成立していたわけではなく、各地の豪族がイングランドの諸侯として認められる形で独立を保っていたのですが、1541年、イングランド王ヘンリー8世がアイルランド王を自称して、諸侯（貴族）と対立が起き、それが今の形で収まったのは1998年ベルファスト合意によるもので、その間内戦が何度も起きているのです。

ウエールズは13世紀には公国として成立し、公なので「イングランド王に従う（でも領地は独立した形）」として現在までやってきました。そのためウエールズは連合王国の中でも、統一イングランド王ではなく、ウエールズ独自の支配者であるウエールズ公がいるとされ、イングランド王の支配を受け入れてからは「イングランド王の王太子をウエールズ公とする」という約束で独立を守っている形になっています。なので今の王太子であるチャールズ氏は「プリンス・オブ・ウエールズ」という称号が正式名称です。

No.1 回答者： rekirekiten 回答日時： 2019/11/23 01:13

統合する前に、一人がそれぞれの国の国王を兼ねていました。