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中国が二隻の空母を保有している。 更に電磁式カタパルトを搭載した空母を製造するという。

増強する中国海軍に対するためには日本も同等の空母を準備する必要があるという意見があるそうです。 一方で、

イ)空母は維持費が巨額。 得に、スキル維持に多大な費用がかかり、これを怠れば単なる鉄くず。
ロ)日米の潜水艦戦力を勘案すると、空母の優位性は高くない。

という意見も聞きます。 中国の空母構想は軍事戦略的に意味はあるのでしょうか?

A 回答 (4件)

とりあえず、「海軍の花形」である空母を持って、「沿岸海軍から外洋海軍になったよ」と世界にアピールしたいのが中国の本音であり、実力だと思います。


あなたのおっしゃるように「空母は維持費が巨額。 得に、スキル維持に多大な費用がかかり、これを怠れば単なる鉄くず。」です。アメリカの最新鋭原子力空母「ジェラルドR.フォード」級は航空要員を含め、4550名の乗員が乗艦し、航空機は75機搭載しています。また、「機動部隊」という用語があるように、空母のアキレス腱である飛行甲板に、わずか1発の爆弾が命中しても航空機の発艦が出来なくなるので、単独では運用できず、護衛の艦船が必要となります。それに更に維持費がかかります。中国は護衛の艦船であるミサイル駆逐艦等をまだ整備中であり、多分、アメリカの様な機動部隊の運用は難しいと思います。
また、潜水艦と空母の運用思想は異なる(アメリカや中国の潜水艦は戦略ミサイルを搭載しているが、日本の潜水艦は魚雷のみ等)ので、優位性は比較出来ないと思いますが、空母は潜水艦の魚雷や対艦ミサイルも強敵となります。上記の様に、潜水艦は単独行動が可能ですが、空母は護衛艦が必要となります。
そして、中国の空母は遼寧も山東も、カタパルトを搭載しておらず、スキージャンプ発進ですので、搭載している戦闘機等のペイロードは少なくなります。現在、カタパルトを装備している空母を最も所有しているのはアメリカですので(他はフランスとブラジルが各1隻のみ。ブラジルの空母はフランスのお下がりで、もうすぐ退役予定)、打撃力の差は歴然です。
以上から考えると、中国の空母構想は軍事戦略的に意味はないとは言えませんが、最初にお書きした通り、「見栄を張っている」状態ではないでしょうか?
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この回答へのお礼

沖縄沖を通過する艦隊は日本の潜水艦の餌食という勇ましい話を聞きました。 ニミッツ級の空母は1隻で3千億円の建造費がかかるという話も同時に聞きました。 運用に手間がかかり、維持コストが莫大な空母が500億円の潜水艦にやっつけられるようでは割が合わないと思っての質問です。

中国の見栄は日本にとって軍事的な脅威になり得るのでしょうか?

お礼日時:2020/01/07 23:07

現代の空母は対空兵装をほとんど持っていません。

ですから、周りを駆逐艦などで護衛する必要があります。
米軍では空母打撃群として現在は以下の構成になっています。

大型航空母艦(原子力空母) ×1
ニミッツ級
ミサイル巡洋艦 ×1
タイコンデロガ級
ミサイル駆逐艦 ×2
アーレイ・バーク級
攻撃型潜水艦(原子力潜水艦) ×1
ロサンゼルス級
補給艦(戦闘支援艦) ×1
サプライ級

アメリカの空母は原子力ですから高校用お補給は不要ですが、中国の空母は通常動力ですから、補給艦は1石では足りないでしょう。また、潜水艦は相手潜水艦の攻撃に備えるためですから、騒音の大きい攻撃型原潜より静粛性の高い通常型の方が高価的でしょう。
日本の潜水艦の静粛性、対潜水艦戦闘能力は世界でもトップクラスです。また、対潜哨戒能力も中国を大幅に上回っており、日本近海に出現した中国の潜水艦を何度も追い払っています。

なお、日本もいずもなどを空母化する場合は打撃群を構成する必要があり、現在の護衛艦構成では足りません。ミサイル護衛艦を北朝鮮対策で日本海に配置する必要があり、イージス艦が足りません。

なお、中国の最初の空母である遼寧は練習空母で、ウクライナから購入したポンコツに艤装したもので、戦力としては疑問視されています。航空機着艦用のアレスティングワイヤーも中国では作れずスウェーデン製です。
中国は軍事技術のアンバランスが大きく、ソ連やロシアから供与されたり購入した技術はそこそこですが、中国で開発された技術はもう一つです。
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この回答へのお礼

中国の空母開発と運用は、なおさら意味がないように思える。 でも、日本の潜水艦が束になったくらいで簡単に沈められてしまうわけではないですよね?

お礼日時:2020/01/07 23:09

ミサイル技術の進歩で、携帯ミサイルを持つ歩兵が戦車やヘリに対抗できるようになった。


それと同じように、中国の米空母打撃群対策の中心は、中国国内に配備している中長距離の超高速地対艦ミサイルだ。但し、空母を索敵する探知能力が問題になるので、九段線や尖閣の領有権を主張し、索敵拠点を大幅に拡張しようとしている。
もうひとつの問題は、中国本土からミサイル攻撃を行えば、米国に中国本土攻撃の口実を与えることになり、戦いを局地戦にとどめることができない可能性が高まることだ。

中国は米空母打撃群との戦いをどうしても海洋だけにとどめたい。それには海洋拠点だけでは全く足りないので、必然的に中国も米国に対抗できる海軍力を待たなければならないという結論になる。
中国は本来、大陸国家であり、歴史的に海洋進出はほとんど行わず、進出を禁止していた時代もあったほどだ。
しかし、今の中国は海洋進出を国是にしている。であれば、その最大の障害である米空母打撃群に対抗できる海軍力を持つことが必然になる。

一方の日本だが、近海における対空、対艦、対潜哨戒迎撃能力は万全とは言えないものの世界有数のものがある。しかし、弾道ミサイルを含む対宇宙索敵迎撃能力はまだまだ部分的でこれからだ。航空自衛隊を航空宇宙自衛隊に改称したのも、それが狙いだ。
日本本土近海のことならば、中国の空母打撃群が完成しても何とか防衛可能かもしれないが、尖閣などの離島防衛は困難になる。
潜水艦だけでは防衛は困難であるし、万一敵国に占領された場合、潜水艦だけでは奪回作戦はできない。

日米安保条約が抑止機能を果たす限りにおいては、日本防衛のために空母を持つ必然性はない。
しかし、日本は鎖国していた江戸時代を除き、本来が海洋国家だ。今も世界中と海洋ネットワークを結んで貿易立国としての道を歩み続けている。日本だけではそのシーレーンすべてを護ることは不可能だが、離島防衛能力とともに、ある程度のシーレーン防衛能力を単独で持ち、維持しなければ外交的にも話にならないだろう。
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この回答へのお礼

勉強になりました。

お礼日時:2020/01/08 23:04

単に強いぞっていう威嚇ですね。

潜水艦もありますが、今は核ミサイルの時代です。空母など相手にもしません。以前の日本は戦艦大和が世界一だと誇っていました。戦艦が軍事力の誇示の方法だったのです。その大和は、出撃して2時間で沈没しました。時代錯誤だったのですね。中国の空母も飾りにもなりません。戦いは違う方法で行われます。習近平はそれが理解できていない。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2020/01/08 23:04

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