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言うまでもなく地図に代表される知の構造は、権力や支配と無縁ではなく、むしろ深く結びついている。
地区学者ナイーヴン・ホールが言うように、「地図というのはすべて、なんらかの搾取の前触れなのである。」商人も宣教師も、富や布教の機会や名声を求めて地図に従った。メルカトルの地図は、国の好奇心と支配欲を内包した科学技術の象徴であった。それを生み出し、それに動かされた近代ヨーロッパ人は、探究心と欲望によって世界と結びついていた。
これらの動機が近代ヨーロッパ人を外へと向かわせ、地球規模の交流ネットワークをつくらせたものであった。


地図というのはすべて、なんらかの搾取の前触れなのである。
これはどういうことか分かる方いらっしゃいますか?

A 回答 (2件)

どこに何があるかという情報を握らなければ搾取のしようがありません。

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>地図というのはすべて、なんらかの搾取の前触れなのである。



次の文章に、
「商人も宣教師も、富や布教の機会や名声を求めて地図に従った。」
とあるではありませんか。

冒険家、探検家でない限り、「みちしるべ」「案内書」のないところには誰も行きたいとは思いませんし、行けません。
「地図」があるからこそ、「行ける」し「行ってみようか」と思いますよね? 
何のために行くのか? 
「儲けるため」(=「富の機会」を求めて)、「一旗揚げよう、成功しようと思って」(=「名声」を求めて)、「神の栄光を広めるため」(=「布教の機会」を求めて)ですね。

「儲ける、成功する」のは「行った先で富を搾取する」ことそのものだし、「キリスト教の布教」だってある意味で「現地の伝統や文化を破壊して『信者』という成果を増やす」という意味では「人間性の搾取」「寄進や献金という富の搾取」ですから。

その後の文章にも、次のようなことが書かれています。

「メルカトルの地図は、国の好奇心と支配欲を内包した科学技術の象徴であった。」
「国の好奇心」「支配欲」とは、領土を広げ、そこの資源や産物を搾取し、自国の工業製品を売りつけようということです。

「探究心と欲望によって世界と結びついていた。」
「探究心と欲望」という言葉の裏にも、「金儲け」「搾取」の匂いがぷんぷんしますよね。

そういった、文章全体から想像できる、ことばの意味や雰囲気やニュアンスを読み取りましょう。
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この回答へのお礼

ありがとうございます!

お礼日時:2020/02/26 19:34

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