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日本語を勉強中の中国人です。「金メダル男」という映画の中の一シーンについてお伺いいたします。東京へ上京した主人公に、駅で見送る友人が動き出す列車とともに、「万歳」とセリフとポーズをしながら、走り続けていました。

お聞きしたいのですが、その万歳というポーズとセリフは一般的にいえば、どのような時に使うのでしょうか。

また、質問文に不自然な日本語の表現がありましたら、それもご教示いただければ幸いです。よろしくお願いいたします。

A 回答 (6件)

「金メダル男」という映画については知らないので、ご質問に記載されたところから想像して答えます。



確かに、
「東京へ上京した主人公に、駅で見送る友人が動き出す列車とともに、「万歳」とセリフとポーズをしながら、走り続けていました。」
というシーンだと、万歳をするのはやや不思議に感じます。

やはり、他の回答にある通り、戦争に出征する人を見送る際に「万歳」と言ったことをまねたのだと思います。

他に万歳は次のような場面で使います・使うと言われています。
・天皇に向かって「天皇陛下万歳・・・万歳・・・万歳・・・」
・出征する兵隊さんに向かって。
・首長や議員の選挙に当選した時の祝勝会(立候補者と支援者がいるところで)
・運動会などの最後に行う。
・結婚の披露宴で。(但し、私の経験では、実際に遭遇したことはないです。地域差があるのでは)
・新年会や忘年会で。(これも、私の経験では、実際に遭遇したことはないです。むしろ「乾杯」で飲み始めて、最後に「三本締め」などで終わるのが普通です。)
・衆議院解散時、議員が行う。

それからいくらおめでたい会合でも、始まっていきなり万歳は行わないです。ある程度会合が終わりかけた場面で行うのが普通です。

一般的に万歳は、おめでたいとされる場面や「本当はおめでたくないのに、おめでたいと無理やり思うことにしている」ような場面で行いますが、厳粛な式の場面では、(天皇陛下万歳は別として)あまり行わないと思います。
例えば、学校の入学式や卒業式で万歳はしないのが普通だと思います。
それから、いくらおめでたいと言っても、「新年あけましておめでとうございます」という場面で万歳はしないと思います。

むしろ万歳をするのは「本当はおめでたくないのに、おめでたいと無理やり思うことにしている」場面で比較的多くみられるという感じがします。
そのため、(見てもいない映画のことを言うのは控えるべきかもしれませんが)「東京へ上京した主人公に、駅で見送る友人が動き出す列車とともに、「万歳」とセリフとポーズをしながら、走り続けていました。」という場面では、本当は「別れたくない」という気持ちだという感じがします。

要は、万歳は人が集まっておめでたいとされる場の最後の辺りで行われる可能性がありますが、地域差等があるので、やたらとやらないほうがいいと思います。


質問文について:
「万歳というポーズとセリフ」と書かれていますが、ただ「万歳」でいいです。「万歳を行う」「万歳する」「万歳三唱」などの言い方をします。
そもそも「セリフ」というのは、ドラマや映画で俳優が話す台本通りの言葉のことです。確かにご質問のシーンは映画の中のものですが、映画で俳優が話すことを問題にしているのではないです。

それから「東京へ上京した主人公に」よりも「東京へと出発する主人公に」などの表現のほうがいいです。
「東京へ上京した主人公」だと、「既に東京に到着している」感じがします。
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この回答へのお礼

ご丁寧に教えていただきありがとうございます。いろいろとても参考になりました。質問文への添削にも感謝いたします。

お礼日時:2020/03/25 07:24

現在では万歳は、あまり使われませんね。



衆議院が解散するときにやるぐらいです。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。参考になりました。

お礼日時:2020/03/25 07:38

万歳の起源(中国)や、日本での用法などは下記をどうぞ。


中国では「万岁」、朝鮮半島では「マンセー」ですね。

Wikipedia 万歳
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%87%E6%AD%B3

朝鮮半島では、日本併合下の1919年に独立運動家が「朝鮮独立万歳」を叫んで日本の官憲に逮捕される事件がありました。

戦後の日本では万歳を戦前の軍国主義や天皇賛美と結びつけて拒絶する人が多々いますが、それとは関係なく一般に行われる「万歳」は、たんに祝福の気持ちを表すために行っているだけです。


『広辞苑 第七版』
ばんざい【万歳】⑥ 祝福の意を表すため両手を挙げて唱える語。

『大辞林 第四版』
ばんざい【万歳】[ニ] (感動詞) めでたい時や嬉しい時、長久を祈る時などに唱える語。多く、両手を頭上に高く振り上げる動作をう。

『新明解国語辞典 第七版』
ばんざい【万歳】[ニ] (感動詞) 〔両手を勢いよく挙げる動作を伴って〕祝福の意を表す時、また勝負に勝った時(おおぜいで)唱える言葉。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。いろいろ参考になりました。

お礼日時:2020/03/25 07:36

No.2です。



>それから「東京へ上京した主人公に」よりも「東京へと出発する主人公に」などの表現のほうがいいです。

と書きましたが、「上京」という言葉自体には問題ございません。
そのため、「東京へ上京しようとする主人公に」「東京へと上京する主人公に」などの表現でも結構です。
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この回答へのお礼

再びありがとうございます。理解できました。

お礼日時:2020/03/25 07:29

万歳は中国でも使う言葉です。

元々は中国皇帝の長寿を祝う言葉で、それが転じて「今の政府が末永く続きますように」です。日本の皇帝は天皇で現在の朝廷がずっと続いていますので、それが転じて「天皇をたたえる動作」になったものです。


ただ日本で「万歳」と手を上げるポーズが一般的になったのは、明治以降といわれており、各地の学校などで入学式や卒業式などで万歳三唱が行われことから日本中に広がり、徴兵された兵士が入営(軍隊に入ること)するために自宅を出る時に「祖国のために尽くしてほしい」という意味を込めて周囲の人々が万歳三唱をしたことが、映画の中の万歳に直接つながっているといえます。

ただ、近年の日本人の意識の中から「祖国のために尽くす」という意識がだいぶ薄くなっているので、今映画の中にあるような万歳を行うことはまず無いといえるでしょう。ただし、国会の衆議院解散では「天皇の詔書により解散する」という建前(実際は内閣総理大臣が解散を決断する)なので、詔書が読み上げられた後、その詔書に同意することを天皇を称えることの二つの意味で万歳三唱が行われます。

ほかには、会社や同業界などの集まりで「自分達の組織が未来永劫続くように」という意味で行う場合もありますが、昔に比べて一般的な行為ではなくなってきています。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。いい勉強になりました。

お礼日時:2020/03/25 07:28

駅のホームで万歳!と言いながら戦争に兵隊を送った名残です。

健闘を祈る!無事に帰れ!みたいな祈りみたいなもんで天皇陛下を称える形にもなるので日本的。運動会で、赤組の勝ち!とかでもやったー!の意味でセリフとポーズでバンザーイ、です。それ以外では日常では見ません。酔った人が送迎会でやるくらい。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。いい勉強になりました。

お礼日時:2020/03/25 07:11

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