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テレビなどでよく見かけると思うのですが、ベッドなどの上で、腹ばいになって、膝から下を左右交互に、バタバタしている…この姿勢というか様子を表現する日本語は何というのでしょうか?

テレビの脚本などで(想像ですが)ト書きで

「○美、風呂上がりにくつろいで、ベッドの上からテレビを見ている」

なんてありそうな感じなのですが。
すぱっとした表現が知りたい。

A 回答 (4件)

たまたまご質問が目に留まり、頭に引っかかっていたのですが、まだ閉じられてなかったので、書きこんでみます。



かなり昔に読んだ北杜夫の『楡家の人々』のなかにその状態の描写があったような記憶があります(おそらく動作主は基一郎の末子か徹吉の娘だったような)。手元に本もなく、実際ほんとにあったかどうかもはなはだ心許ないのですが。
ということで、青空文庫で「腹這」で検索してみました。

そのものドンピシャリ、というのは二件だけ。

『比叡』 横光利一
http://www.aozora.gr.jp/cards/000168/files/1060. …

>定雄の末の二つになる子だけは、細く割りちらけて散乱している菓子の破片の中で、泳ぐように腹這いになり、顔から両手にかけて菓子のかけらだらけにしたまま、定雄の見ている屏風を足でぴんぴん勢い良く蹴りつけた。

「蹴りつけた」のは屏風なんですが、屏風を蹴っ飛ばすことに主眼があるのではなく、あくまで膝を折って足を動かしている動作を「蹴る」と表現している、と理解できます。

『狐の手帳』 田中貢太郎
http://www.aozora.gr.jp/cards/000154/files/1609. …

>お滝は腹這いになって足をとんとんとやっていたが、

この「足をとんとん」というのは、まさにそれですね。

「腹這い」自体はいくつかの作品で出てくるのですが、その仕草の描写はありません。

単に腹這いになるだけなら、

『陰火』 太宰治
http://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/272_1 …

>おれは寢床へ腹這ひになつて、枕元に散らばつてあつた鼻紙をいちまい拾ひ、折紙細工をはじめたのである。

『行人』 夏目漱石
http://www.aozora.gr.jp/cards/000148/files/775_1 …
>自分は時計を見て、腹這になった。そうして燐寸を擦って敷島へ火を点けながら、暗にお兼さんの返事を待ち構えた。

と、男性が動作主でもいくつか見られるのですが(寝ている状態からそのままほかの動作に移行する状況、あるいは極端にくつろいだことを示す状況)、腹這いだけでなく、足を動かすという仕草にふさわしいのは子どものそれであるように思えます。

この動作が現れるシチュエイションを質問者さんは「若い女性」と設定していらっしゃいますが、「腹這い」は

『作家のみた科学者の文学的活動』 宮本百合子
http://www.aozora.gr.jp/cards/000311/files/2787_ …
>パリの社交界で華美ないかがわしい生活を送っている女の娘が、樹の下の草にねころびながら、男の友達に本を読んで貰っている。美しい娘は草の上にはらばいになって手に草の葉をもち、そこにつたわって来ている一匹の蟻を眺めてそれと遊びながら、蟻の生活を書いた本を読んで貰っている。その光景がモウパッサン一流の筆致で活々と描かれていた。

のように、女性の場合「お行儀が悪いこと」「奔放であること」のある種のメタファーとして使われているような気がします。これに膝を曲げて足を動かす動作が加わると、上記に子どもらしさ(質問者さんの設定では子どもっぽいというより、一種のコケットを感じますが)の要素を加えたものかと思います。

>すぱっとした表現が知りたい。

「すぱっと」をどう理解するかにもよるのですが、
>腹ばいになって、膝から下を左右交互に、バタバタしている
のいうのは、
>慣れ親しんでいる行為
というにはいささか特殊な動作ではないかと思うのです。
しかも、これは単に動作を表すだけというよりも、動作主の性格や置かれている社会的環境などを暗に示す描写として理解される種類の語ではないかと思います。

「ぴんぴん」「とんとん」、あるいは質問者さんがあげられた「バタバタ」、いずれも擬態語です。
「腹這いになって膝を曲げ、足をあげて動かす」というよりも、そうした擬態語を使うしかないのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

もう、これは、これから作るしかないんですね。きっと。
それが納得できるご回答ありがとうございます。

たぶん、非常にパーソナルな行為、他人の視線のない行為であるから、言語化されていないんでしょうね。

お礼日時:2005/04/04 00:13

 ○美──湯上りの寛いだ姿でベッドに横たわるや、素脚を軽くバタ足させながらテレビを眺める。



 ○美──湯上り姿で寛ぎながら、ベッドの上の水練でバタ足しながら寝そべり、テレビを眺めている。

この回答への補足

バタ足というと、どうしても、膝を曲げないで足を動かすというイメージがあります。
goo辞書で調べると

ばたあし 0 2 【ばた脚】

水泳で、伸ばした両足を交互に上下させて水を打つこと。クロール泳法の足の使い方。

なんですよね

補足日時:2005/03/31 02:11
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「○美、風呂上がりにくつろいで、ベッドの上からテレビを見ている」


の後は、演出者や演技者の役割かと思いますが、あえて脚本家が指定したいなら
(風呂上がりの○美、ベッドに腹ばいになり、両足の足首を交互に上げてぶらぶらさせながら、テレビを見ている)
でどうでしょう。

この回答への補足

確実に指示するならそういうことになるんでしょうね。

こんな疑問を思いついてしまったのは、モンゴル人の羊の話題からなんです。あるいは日本人の魚。

モンゴル人は羊に関しては「3ヶ月の羊」とか「妊娠中の羊」とかにそれぞれの単語があるというのです。羊に関しては慣れ親しんでいるので。
日本人は出世魚があるように、同じ魚に対して、段階ごとに違う名前を付ける。これは魚に慣れ親しんでいるから。

じゃ、慣れ親しんでいる行為にはちゃんと単語があるんだろうな・・・と思ったら、よく見ているはずの、この足を交互に上げてぶらぶらする行為に対して、何で、私はその単語を知らないのだろうか?と
悩んじゃったんです。

補足日時:2005/03/31 01:14
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「足をばたつかせる」かな。

この回答への補足

「足をばたつかせる」で検索すると、みんな苦しそうなんですよね。

子供が足をばたつかせるとか・・・

♪ルンルン みたいな気分で誰も使っていないんですよ。

誰もが人生で何回かやっているのに、語彙としてないのでしょうかね?

補足日時:2005/03/30 03:12
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