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大政翼賛会の前身は、社会大衆党(労農党・全国大衆党・社会民衆党が合同して全国労農大衆党が結成され後に社会民衆党が合同)
戦前の無産政党や労働運動関係者、社会運動家らが安部磯雄らに呼応して結集し結成された。
社会大衆党は陸軍統制派、革新官僚に迎合していく。

安部磯雄…福岡藩士の息子だったが、60才以上がいる家の養子に入って徴兵忌避。戦後は日本社会党の顧問。

質問者からの補足コメント

  • 当時、選挙権を持つ人の中でどんな人達が多数派で、無産政党に投票していたのですか?富裕層しか選挙権を持っていなかったと戦後洗脳を受けていますが、それなら無産政党に票は集まらなかったのではないでしょうか?

      補足日時:2022/09/02 23:44
  • それとも軍や官僚による不正選挙や、威圧、妨害圧力があったので、戦前民主主義政治が機能不全に陥っていたのでしょうか?

      補足日時:2022/09/02 23:50

A 回答 (1件)

日本では大正14年(1925年)に普通選挙法が制定されて、日本国籍を持ち、内地に居住する満25歳以上の男子に選挙権が与えられています。

富裕層しか選挙権を持っていなかったのは、それ以前の話です。

ロシア革命(1917年)で共産主義政権のソ連が誕生したため、その影響を受けて各国で社会主義運動が盛んになり、日本でも大正時代に大衆運動が盛んになりました。その結果として国民世論の後押しで男子普通選挙法が成立したのです。
そして国民、つまり一般大衆が幸福になるには国家=軍隊が力を持たなければならないという考え方が、この時代の世界的潮流となっていきます。その背景に、第一次世界大戦後の不景気が国民心理に影を落としていたことが特筆されます。特に日本の場合、第一次世界大戦中に連合国側に参戦したことで大きな経済的恩恵を受けていたので、大戦が終わると反動も大きかったのです。第一次大戦中に経済がうまくいっていたことから、国民自身が戦争を望んでいた側面があります。そのため、軍隊の活動を大衆が応援し、軍と大衆が強い繋がりを持つことで国民が幸福になれるという考え方が強くなっていったのです。

その結果、富裕層限定ではなく大衆全体の支持を受けた大衆政党が軍隊の強化による富国強兵を強く主張するようになります。イタリアではムッソリーニの国家ファシスト党、ドイツではヒトラーのナチス(国家社会主義ドイツ労働者党)、日本では社会大衆党が国民大衆から多くの支持を受けるようになります。まさに大衆こそが軍隊の拡大を望み、戦争による利益配分を望んでいたのです。

尚、社会大衆党は「三反主義」(反共産主義、反資本主義、反ファシズム)を掲げていましたが、実際には社会大衆党の指導者たちが親ファシズム的な考え方をしていて、陸軍(統制派)との協力を主張していました。そのため、全党的に陸軍との協力関係を推進する政党となっていったのです。

尚、誤解されている方が結構いますが、社会主義と共産主義は別物です。
ナチスも正式党名に「社会主義」という言葉が含まれていることから分かるように、反資本主義的な政策も持っていました。ナチスが政権をとると、企業に対して監視・規制を行って労働者を優遇する政策を行っています。ナチス政権は完全雇用を達成しただけでなく、歓喜力行団を通じて、労働者たちにとっては夢のような話であった様々なレジャー活動を提供しています。だからこそ、国民から圧倒的支持を受けていたのです。

歓喜力行団
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%AD%93%E5%96%9C …
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この回答へのお礼

大衆が始めた戦争だったのに、戦後教育では全く逆の歴史認識が教えられてましたね。
「富裕層が始めた戦争だ。戦前は民主主義はなかった。戦後アメリカが民主主義にしてくれた。戦争を止める役割として大衆がいる。」
大衆がプロパガンダに騙されやすいことを知っていて、民主主義を持ち上げていたんでしょうね。
白人世界で革新思想や革命が起こると、日本人が何でも真似をしたがるのは、アジア人というのもありますが、「大衆の発言力」が強いからだと思います。
ウクライナ戦争でも、大衆が対ロシアムードで熱り立っていますよね。
大衆は騙されやすい=革命や戦争に使いやすいというのがあるんでしょうね。
非常に怖いですね。

お礼日時:2022/09/03 07:17

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