民事訴訟ですが、開始からすでに1年半くらい経過して、その間多くの書面も提出し、弁論準備手続き(双方と裁判官の3者協議)も何度も行われてきました。双方の最終的な主張要望はほぼ出てきていていますが、その差は大きくて、和解や落としどころが難しい状況なので、裁判官に裁定していただくしかないような段階と思っています。
このような状況で、裁判官の人事異動に関して質問します。ネットを見ると、異動は通常4月で、3年毎くらいだとでています。しかし、今はもう2月で、「急に、ご担当の裁判官が急に代わってしまうことはあるのだろうか?」、「そして、そうなったら、裁判は、次の裁判官に引き継がれることで、さらに大幅に進捗が遅れてしまうのだろうか?」ということが、知りたくなりました。当初は、裁判は1年以内に終わるだろうと想定していたこともあって、遅い進捗に対して、精神的にも相当疲れています。
質問1:訴訟案件によって終結までの期間を予測した上で、途中で交代するのを極力ないようにするように、ご担当の裁判官は決められているのでしょうか?それとも、そんな配慮はなく決められているのでしょうか?また、交代は、当事者には事前に情報提供されないのでしょうか?
質問2:本件のように、すでに1年半経過して、終盤に来ていることが明らかな場合でも、裁判官を交代させてしまうことは多いのでしょうか?交代すると、新しい裁判官がこれまでの状況を把握するのに相当の日数がかかる他、十分に把握できるかという疑問もでますし、新たに確認や質問をしたい事項も出てくると思いますので、進捗がさらに大幅に遅れる可能性がありますが、裁判所は、当事者側の不都合、裁判の非効率性など配慮せずに交代させるのでしょうか? (注:参考に、知人から聞いたのですが、以前の裁判で、裁判官から「出廷は残り1回で終決の見込みです」と言われ、結果も友人の請求が認められるという感触があったそうですが、事前の通告なく、次回裁判所に行ったら、突然別の裁判官に交代していて、その裁判官は、前の裁判官から内容を引き継いでいないのかと思われるような、数か月間戻ったようなやり方をしてきて、裁決までが長引いてしまったほか、その裁判官とは相性がよくないと感じたそうですが、結果も敗訴になってしまったとのことでした。)
上記の質問1と2の各々について、裁判に詳しい方の知見を教えていただきたいと思います。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
わたくしは、趣味で判例研究をしておりまして、いままで【裁判官論】と言う専門書を読んだり、判事、裁判官に関する多数の新書を読んだりしてきました。
こうした中、今回のあなた様からのご質問に対し、以下とおりご回答いたします。
●【質問1:訴訟案件によって終結までの期間を予測した上で、途中で交代するのを極力ないようにするように、ご担当の裁判官は決められているのでしょうか?それとも、そんな配慮はなく決められているのでしょうか?また、交代は、当事者には事前に情報提供されないのでしょうか?】
⇒裁判所では、受任事案ごとに裁判官に対しランダムに振り分けているようです。
なので、あらかじめ、裁判官の人事異動を予測して作為的に振り分けるようなことは行っておりませんね。
また、裁判官の交代に関し、あらかじめ当事者に対し、情報提供するようなことも通常は行われておりません。
●【質問2:本件のように、すでに1年半経過して、終盤に来ていることが明らかな場合でも、裁判官を交代させてしまうことは多いのでしょうか?
交代すると、新しい裁判官がこれまでの状況を把握するのに相当の日数がかかる他、十分に把握できるかという疑問もでますし、新たに確認や質問をしたい事項も出てくると思いますので、進捗がさらに大幅に遅れる可能性がありますが、裁判所は、当事者側の不都合、裁判の非効率性など配慮せずに交代させるのでしょうか?】
⇒裁判官の人事については、最高裁事務総局が一手に司っております。
こうした中、裁判官については、異動内示も比較的早く、確か【異動時期の約3か月前は内示がある】と聞いたことがあります。
なので、最高裁事務総局の意向を踏まえ、おそらく、通常、内示後、実際の異動日までの間に手持ち事案について、判決や和解で解決できれば望ましいですし、仮にそこまで至らなくても、ある程度【メドをつけておく】ことが裁判所の慣行として行われているはずです。
しかしながら、どうしても異動時期まで間に合わなかった場合には、現裁判官から後任の裁判官に対し、引継ぎが行われることなります。
例えば、【元の裁判官(裁判長)が異動・転勤してしまったため、判決日に元の裁判官が起案した判決文を後任の裁判官(裁判長)が代読する】ということは、日常的に広くよく行われているようですしね。
趣味で判例研究している人もいるのだなと思いました。ご説明に内容から、裁判所の関係者カモと思いますが、、もし自分の今仕事や将来の仕事が法曹関係でないとしたら、本当の趣味ですね。ご丁寧な説明参考になりました。他の回答者も、良かったとは思いますが、あなたの回答をベストにさせていただきます。
No.3
- 回答日時:
裁判官でもお間抜けも居ますよ、現地まで来て頂き調査してくれる庶民的な方も居たら、全く動きもせず机の上で狂った判決を出すお間抜けとか・法曹界など結局は運で裁量が決まるものなのです。
要するに適当なんです。裁判官に厳しいコメントですが、そういう面があることは、ズバリ言ってくれた感じでもあり、否定できないなと思います。人間が人間の行為について裁くのは難しいですね。誰でも感情や好みは違っていて、それが反映される可能性はあるし、日本の裁判は、裁判官の裁量で決まってしまう面が大きいようで、欧米諸国のように、もっと法制化されるべきではないかと思っていますが、ここは日本ですから仕方ないというところでしょうか。各個人にとっては人生に大きな影響を与えるのに、運不運で左右されてしまう面があるというのは困ったもんですね。
No.2
- 回答日時:
1)それは裁判所の内情に関わることなので、当事者以外には分からないことだと思われます
極力配慮するとしても大規模な裁判所でなら可能かもしれませんが、地方の小さな支部なんかの場合は裁判官の数も多くないので調整なんて出来ないってこともありますよね
調整によって偏りが生まれればそれはそれで他の面で支障に成りかねないですし、訴訟の開始時にどの程度期間を要しそうかなんてのは、推定はできても結局どうなるかは進めてみないと分からないと思いませんか?
そう考えると事前の調整はまず無いんじゃないかと・・・
2)人事異動は当該裁判所内で完結する話ではないですよね、当然上級庁が判断することですから、この判事がどんな訴訟を抱えているか?ってところまで詳細に把握して人物を決定するでしょうかね・・・・
裁判官の異動に伴い訴訟の流れが変わるというのは実際にはあるという話もありますし、一人の判事が何十モノ訴訟を担当するので一度に大量の訴訟資料を引き継いですべてを丁寧に読み込んだとしても、書面に現れない口頭でのやり取りやその場の心証といったものは引き継げません
そういう現実はありますので、大規模な訴訟などの場合は人事異動を見越して異動前に判決が出るよう審議促進をするとか逆に人事異動が行われたらある程度巻き戻してでも審理を尽くすことを優先するというのも弁護士の間では判断のしどころという話も有るようです
全く内情を知る人間では無いですが
恐らくこういった感じだろうとは思いますよ
裁判所も所詮お役所ですから、個々の事情に斟酌するよりも役所の論理が優先されるのだろうと
ご丁寧な説明ありがとうございます。やはり、私が心配しているように、人事異動は、裁判所の都合だけで決められるようですね。まあ、訴訟中の案件の当事者などに配慮なく、事務的に行われるという感じですね。
No.1
- 回答日時:
質問1:「そんな配慮はなく決められている」ものですし、「交代は、当事者には事前に情報提供されない」ものです。
裁判官は審理の公正を期すため、担当判事をどうするかを前もって調整などしません。
割り当てた後に、もし当事者と特別の関係(過去に訴訟で関わった、親族・知人などの私的関係がある、その他の密接な関係により審理の公正に疑義を持たれる関係)があれば、忌避・回避を申し立てることができます。
そのような手続きがあるということは、事前調整はしないということの表われでもあります。
質問2:「終盤に来ていることが明らかな場合でも、裁判官を交代させてしまうこと」が多いとは言えないでしょう。たまたま、そういうタイミングになってしまうことはある、という程度。あなたの友人が経験した通りです。
担当裁判官は、法律と良心に基づいて判決します。担当裁判官が変われば、事件の評価が変わることもありえます。それでも、担当裁判官自体が「裁判所」という機関そのものなので、担当裁判官の下した結論が裁判所の判断になります。
事件の内容を引き継いで、後任裁判官が「まだ判決を下すまで審理が熟していない」と判断すれば、前任裁判官がどう見通しを立てていたとしても、引き継いだ以上は後任裁判官の訴訟指揮が優先されます。
前任者の見落としや審理不足を認識しながら、そのまま漫然と前任者が書いた判決文案を棒読みしてしまうのは、裁判官の職責に対する良心に反するからです。
確かにご説明された通りと思いますが、裁判官が相手の代理人弁護士と何かつながっているのかなんて、まず分からないですよね。実は、これまでの流れが相手代理人のペースで進んでしまっているのも、進捗が遅れている原因なんですが、裁判官は代理人に必要と思われる注意をしてくれない。例え個人的なつながりがなくても、(こちらは本人訴訟の一般人ですから、)同じ法曹界の仲間への配慮を感じることが多いです。これも裁判官によって差異があるでしょうね。何か、担当の裁判官との相性のようなものもあると思いますし、運不運がxx?割かもなんて思ってしまいます。
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