電子書籍の厳選無料作品が豊富!

ヒッグス粒子が質量を生み出す素粒子だと思っていたのですが、それは全体の数%だけというのを聞いて驚きました。じゃあヒッグス粒子の発見はそんなにスタンダードモデルの進展には貢献しないと言うことなんでしょうか?
 もちろん内部構造とかを探っていけば一変するような変化があるとか複合ヒッグスで言われてるのは知ってますが、発見しただけで進展は余りなかったって言うことでしょうか?

  • 画像を添付する (ファイルサイズ:10MB以内、ファイル形式:JPG/GIF/PNG)
  • 今の自分の気分スタンプを選ぼう!
あと4000文字

A 回答 (1件)

ヒッグスの発見をもって、標準模型はほぼ完成しています。

およそ、すべての素粒子現象を、例外なく記述可能です。

ヒッグス機構は、悲願の重要な発見です。

標準模型の基礎理論である場の量子論を使うと、素粒子は質量を持たないことが自然なのです。ところが対称性の自発的破れという革新的なアイデアからヒントを得た、ヒッグス機構、素粒子を相互作用をして、素粒子に質量を与える仕組みがわかった、という話です。ヒッグス粒子は、ヒッグス機構の存在証明のようなものですね。大発見、大進展、悲願の標準模型完成です。

ヒッグスが生み出す質量が1%というのは、まったく別の話。マクロの物質の質量のことです。

物質はわけていくと、

・物質は、原子からなる
・原子は、電子と、核子からなり、光子による電磁気力で結びつく
・核子は、中性子と陽子からなり、中間子による核力で結びつく
・中性子と陽子は、クオークからなり、グルーオンによる強い力で結びつく
・中間子もクオークからなる、核力は強い力の2次力

とわかっています。つまり、物質は、素粒子レベルであげると

物質を作る素粒子 : 電子、クオーク
力を伝える素粒子 : 光子、グルーオン

これだけから構成されていることがわかります。

そして、
・これらの素粒子の質量を合計しても、物質の質量のわずか1%
・99%は、グルーオンによる強い力で核子に閉じ込められた
 結合エネルギーがE=mc^2で静止質量として観測されたもの

という意味です。
    • good
    • 2

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!