準・究極の選択

みんな株を売って銀行に貯金するからですか?

A 回答 (5件)

利上げというのは短期金利のことで、単純にいうとすでに回答のあるように政策金利が上がる=市場で借りる金利が上がる=企業の資金調達コストが上がる=株価が下がる、という話は正しいです。

ですが、厳密にいうとこれはあくまでマクロ金融経済での動きであって、投機的金融市場における具体的な動きとしてはあまり説明にはなってません。基本的に世の中の金融経済というのは「資本をどこに動かすか」という観点で金が動いてるわけで、金を金のまま持ってるほうがいいか、ビジネスに投資するほうがいいかの動きで考えた時に景気が良ければビジネスに投資する動きが増えるので金を持つ(貯金して金利を得るより)株を買ってリスクをってリターンを得る流れになります。その流れを踏まえて金融市場では株による配当+キャピタルゲインというのは株原価割れリスクがありますからリスク大ならリターン大でなければ割に合わないわけで、一方で口座預金に入れておけば金利が多くもらえるわけで、結果貯金金利を上回るリターンが期待値としてでなければ投資に金は回らないことになります。よって、金利0.1%>0.25%に上がれば投資よりも金利収入を確実に得るほうがメリットがあるという動きなって株から預金に一定の金が流れるのは自然、となります。ちなみに、株価が下がれ単位株あたりの配当利回りは上がりますから結果的に価格低下した株を持つリターンが増えます。要するに、株価の減少は配当リターンも上がりますからそこのとバランスが金利の変化によってとられるということです。

さて、これまで述べたことはあくまで個人、投資家、金融機関の資金を混同させて説明しましたが厳密に理解すると、「利上げ」の本質とは明確に異なります。多くの場合マクロの金融市場を説明するのに一番重要なのは金融機関(銀行)の金の流れであって、それをコントロールすることがすなわち「利上げ」の本質です。株価の投機や為替がどうとかのプレイヤーの思想が中心ではないのです。それがややこしいのは、そもそも「利上げ」といって具体的に何をしてるのかを明確に理解してない話も結構多いからです。日本の場合特に「量的金融緩和」などといって従来不可能と言われてたいわゆる「長期金利」も国債買い入れなどによって実質的にコントロールすることになってたから話をややこしくしてて、その国債の無限買い入れ誘導値である「イールドカーブ・コントロールの長期金利の許容範囲」と混同して利上げの金利が語られる場合もあります。これはあくまで日銀の特殊な政策によるものであって、「政策金利」といったら基本的には短期金利(目標値)であり、現在ではその対象となるのは、無担保コールレート(オーバーナイト物)の金利誘導目標、のことを指します。
無担保コールレート(オーバーナイト物)が意味するものを理解するのは簡単ではありません。これを理解するには、銀行のお金発行の仕組みや金融機関のやり取りを広く理解する必要があるからです。ただ重要なことををかいつまんで述べると、

・昔の公定歩合(要するにたまに誤解されてる中央銀行から市中銀行への貸出金利)は今では準備金超過なので存在しておらず、それが短期金利(政策金利)ではない。
・金融機関のお金のやり取りは日銀当座預金によって行われており、ざっくりというと各金融機関は各自の持つお金(預かり債権)を1貸し出して市場で運用するか、2. 日銀当座預金に残すか3本題である無担保コール市場に流すかを毎日行ってる。
・このバランスを最も効率よく最適化することが金融機関の金利収入を高めることであり、すなわち各金融機関の(本来の)ビジネスの中心、役割である。
・従来(公定歩合制度)であれば、運用のために貸し出すお金が不足するから日銀から借り受けて必要な法定準備預金額を維持するという制度であったが、借りるよりもたくさんのお金が金融機関に存在する(*日銀が大量の国債を持ってるので)現在、すべて準備超過となってしまってるためそれだと金融機関のビジネス(金貸)が成り立たない。
・そこで、日銀は本来金利のつかない当座預金(*当座預金とは本来金利がつかない性質のもの)に金利をつけることで当座預金への準備に金利を払いながら市中への短期金利をコントロールする仕組みを導入している(補完当座預金制度)
・少し前に終わったマイナス金利政策、とはあくまでその当座預金の準備超過の一部にマイナスレートを与えて市中に貸し出すことを促す政策であった。ただ、貸し出す種銭があっても借りる需要がなかったから結局あまり機能しなかった。
・つまるところ、無担保コールレートとは金融機関同士の運用によって短期的に過不足が生じたお金を貸し借りする(調整する)「無担保の超短期金利」であるが、その流動性は上記の当座預金への日銀の利払いなどとの兼ね合いで決まることになる。これを含めた「市場短期金利誘導目標」を上げることを「利上げ」と言い、これまでその当座金利が0.1%だったものをとりあえずあげたり色々な誘導政策を”意図的におこなうことで(恣意的な操作)”、最終的に0.25%まで引き上げることを宣言したということ。
・結果的に市中の政策金利>貸出し金利の基準値が上がるので、株や企業の資金調達に対して影響が出る・お金が金融機関に戻る動機づけとなるので金融”引き締め”となる。
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利上げをするということは円の価値が上がるということです。


1ドルのチョコがあるとして、以前は160円でしたが、今は140円ちょいで買えます。
つまり「円」から見れば少ない金額でチョコが買えるのです。
それと同じで円の価値が上がるので、少ない円で株が買えるようになります。
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えーと、一般的な考え方としては、、



利上げ→借り入れの金利もアップ→
企業は資金調達しづらくなる→設備投資を控える→
必要な投資が出来ず業績が伸びない→株価が下がる

という流れです。

じゃあ利上げなんてしなきゃいいじゃん、という話なんですが、
これ自体がドーピングに近いわけで、ずっとやってると効果が無くなってしまうし、本来潰れるべき会社が存続し実体の経済力が弱くなってしまう。
すでに20年もの間、超低金利でしたので、いい加減上げないといけなかったわけです。

で、このところ株価が絶好調だったので、
ちょっとだけ利上げに言及したところ、同じようなタイミングでアメリカの景気が後退してるっぽいという指標が出て、想像より遥かに株価が下がってしまった。という状況です。
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利息は確実なので、下げリスクのある株は現金化して預金する。


大金持ちは、10億とか動かすので0.25%の利上げでも250万の利益です。
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利上げしたら、借金の利息が高く付く


  ↓
借金をいくらか返済するのに株を売る
  ↓
株が市場に出回って株価が安くなる
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