プロが教えるわが家の防犯対策術!

法人実在説と法人擬制説とは何かわからないので是非教えてください。

A 回答 (1件)

厳密に言い出すと大変なので、とっかかりだけ。



法人税をとる上での、理屈上の考え方です。
法人実在説は、法人(会社など)は普通の人(自然人、私やあなたです)と同じだと考えます。
法人擬制説は、法人は法律上考えた(擬制した)だけの制度で、自然人とは違うと考えます。

それで何の違いがあるの?と思いますが、法人から税金を自然人と同じようにとっていいかという点で差が出る場合があります。
たとえば(ていうか、これ以外の例はほぼない)、株式会社から配当金をうけとると、自然人は10%くらいの所得税を取られます。
株式会社(法人)も同じように他社からの配当金に所得税(とか法人税とか)をとられるとすると、最終的に自然人に来たときに、すごい引かれてる可能性があります。
A社の配当を受け取るとして、
A社→僕の場合、10%だけ引かれて90%
A社→B社→僕の場合、10%を2回引かれて81%
法人だって自然人と同じなのでこれでいいんだ、というのが法人実在説で、法人は個人のあつまりで実際には存在しないんだから、どういうルートでも自然人は90%もらえるようにしようよ、というのが法人擬制説です。

ただし、あくまで理屈上の考え方ですので、実際の法人税が厳密にどちらかを貫いているわけではありません。政治とかいろんな環境で適当になってるところのほうが多いです。

厳密ではないので、大学のレポートとか税理士の受験とかするんでしたら、でっかい本屋さん行って、「別表の書き方」という見出しや目次がついてなくて、できるだけ厚い本を買ってきて第1章を熟読するのがいいと思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2005/05/29 17:45

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!