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フランス革命の平等主義の原則は、共産主義と共通点があったんでしょうか?

A 回答 (3件)

あります。

どちらも「啓蒙主義的平等思想」です。

啓蒙主義という考え方ができたのはフランス革命の前、つまりバリバリの階級差別などの差別があった時代です。

そこに「奴隷や階級、性別などで権利を区分するのはおかしい→人間は皆、神の元では平等」としたのが啓蒙主義です。

なので、フランス革命は「上流階級も平民も同じ社会に同じ権利で存在すること(ただし、そのためには平民も社会を維持する徴兵義務を負う事)」という社会に変えるためのものでした。
これが18世紀の後半です。

19世紀に入ると、アメリカ南北戦争で奴隷制が否定されたり、他の国も民主化していくのですが、法律で社会的権利は平等になっても「貧富の差」は権力の差として厳然と残っていました。

特に産業革命以降、平民でも農民でも上流階級と同等に財産権を得たので資本家になる人も現れたのに対して、多くの平民が労働者階級に取り込まれ「労働搾取する側が上級階級から資本家に代わっただけで、幸せに生きる権利は平等ではない」という問題が起きました。

この資本経済による貧富の差のメカニズムを解明し矛盾を指摘したのがマルクスとエンゲルスで、共産主義の基礎となる「私有財産の否定(共有化)」という社会制度を説いたのはフランソワ・ノエル・バブーフです。


そしてこれを現実の社会制度改革の運動にしたのがレーニンで、それを共産革命といい、できた国家をソビエト連邦共和国と呼びます。これにより「私有財産がない人間が平等な社会」を実現できたはずでした。

しかし、西ヨーロッパや日本などは、私有財産を否定するのではなく社会福祉制度の拡充によって、貧富の差を解決しようとしました。これを社会主義と呼びます。

また、啓蒙的平等は階級や貧富の差だけでなく、奴隷解放や女性解放につながっていきます。どちらも「解放」と呼ばれるのは、奴隷も女性も社会的な権利(主に財産権・契約権)を制限されていたからです。

奴隷制度はヨーロッパにおいては啓蒙主義の普及と共に奴隷制度は廃止されましたが、女性解放は20世紀にフェミニズム運動が起きるまで進展しませんでした。

何が言いたいかというと、フェミニズムも共産主義もフランス革命も南北戦争も全部「啓蒙思想的平等」でつながっている、ということです。
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この回答へのお礼

大変詳しく教えていただき、ありがとうございます!みなさん、ありがとうございました!

お礼日時:2025/05/25 20:43

本来の平等主義の原則は共産主義と共通点がありますが、


今存在する、ロシアや中華人民共和国、北朝鮮とも共産主義・社会主義とは名ばかりの、権威独裁主義ですから、全く異なるモノです。

共産主義・社会主義の名を借りた、権威独裁主義は御覧の通りです。
自身が続投が出来るようにする、政敵を落とす・ぶち込む・殺す、もう論外ですね。
帝国主義の方がよほどましかと思う。
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わからんけど




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