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初めまして。
私は高校3年生で、そろそろ大学を決めなくてはなりません。私は史学(特に古代西洋史)にとても興味があり、入学したら遊ぶのではなく、勉強したいと思っています。
ですが、文学部では就職に不安があります。できれば歴史に関係のある職業に就きたいのですが、あまり多いとは思えません。史学科では、どのような職業に就けるのでしょうか?
あと、就職に力を入れている、史学科のある大学も教えていただければ幸いです。回答よろしくお願いします。

A 回答 (5件)

現在古代西洋史を専攻している大学院生です。


はっきり言って歴史学を職業に直結させるのはかなり難しいでしょう。特に西洋史、それも古代史では研究職以外に勉強したことをそのままの形で活かせる職業はないんじゃないでしょうか。

歴史学の関連職だと下の方々が挙げられているように教職や出版・マスコミ関係、塾講師、学芸員、あと地方公務員(県庁の埋文課とか)があるかと思いますが、これらの職種で要求される知識は文化系一般への関心であったり受験世界史の知識であったりするでしょうから、専攻分野で学んだものと多少なりズレが生じるかもしれません。教職なら修士まで進学して専修免許を得るという選択もあると思います。
学芸員のような準研究職は学部卒で得られることはまずないでしょう。なぜなら西洋史学出身者で募集をかけるような館園そのものが少なく、数年にひとつポストが空いても条件には「査読誌掲載の論文数本」などの提出が義務付けられている場合が少なくないからです。実質これらは大学院卒、博士課程まで進学した人が対象であるといえます。倍率も相当高く上位大院卒の専門知識を持った方々と争わねばならないのですから、リスクの面では研究職志望と大差ないといえます。
業種を選ばず就職そのものに関して言うなら、学部卒の段階での就活ならある程度の大学を卒業していれば他の文系学部と変わらないことがほとんどです。院へ進学した場合でも、旧帝大や早慶くらいの上位大学なら修士卒でもそれほど心配しなくていいのではないかと思います(とはいっても学部時代より業種は限定されますし相応の努力も必要ですが)。

言い方は悪いですが、歴史学は趣味でも十分学べる学問です。多くの本を読んで歴史の知識を得たいだけなら、時間と根気さえあれば誰でも出来ることですので趣味のレベルに留めおいて、学部卒、遅くとも修士卒で普通に就職されるべきでしょう。ただもしあなたがとある歴史的事象に興味があり、その未解明な部分やこれまでの言説に対して疑問を持ち、自らの手でそれらを調べていきたいと強く思うなら、是非博士課程やその先を目指していただきたいと思います。金銭面での不安は多くの大学院生が抱える問題ですが、みな奨学金や研究費受給などで何とかやりくりしています。軽々しく言えることではないですが、学ぼうと思えば本人の努力次第でどうにかなるものです。いったんは就職されながら、歴史学への情熱を捨てきれず大学院へ戻ってくる人も数多くいます。
もう一度自分の目標とする段階がどこであるのかを熟考し、悔いのない選択をしていただけたらいいのではないでしょうか。
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この回答へのお礼

やっぱり、歴史に関係のある職業は厳しいんですね。
お答えを参考にして、歴史学は趣味にし、一般企業に就職しようと思います。

丁寧で詳しいお答えをくださって、本当にありがとうございました!!

お礼日時:2005/06/25 20:30

「歴史に関係のある職業」で最もメジャーなのは、歴史の教師ではないでし


ょうか?
好きな歴史に直接関わることができ、なおかつ収入も安定しています。
ただし、今は社会科の教員の募集自体が大変少ないです。ある程度有名大学
の出身で実力がないと、就職は苦労するかもしれません。場合によっては、
大学院まで出た方がよいでしょう。

しかし、そのように苦労するとはいえ、歴史が好きならば、自分の好きな研
究をしつつ、それを教えることができるので、大変魅力的な仕事なのではな
いかな、と思います。
私の同僚が歴史教師ですが、研究と教育を両立していて楽しそうで、羨まし
く思っています。
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この回答へのお礼

御礼が遅くなってしまってすみません。
歴史の先生ですか…研究と教育の両立、素晴らしいですね。
同僚の方が羨ましいです。

お答えありがとうございました!

お礼日時:2005/06/25 20:15

あなたは大学でしっかり勉強(研究)することと、いいとされる企業に就職することとどちらに重きをおいていますか。


就職はそれなりにいいが、教育はいい加減という大学もあります。
それから、就職というのはあくまで新卒時に入社する会社の実績であって、終身雇用制の崩壊した現代において、新卒でどこに入るかのウエイトは昔より小さくなっています。

この回答への補足

私は大学で勉強することが大切だと思っています。
しかし学費は両親が負担するので、できるだけ、将来が安定している企業に就職したいです(両親は何も言いませんが)。
適当な教育の大学を出て「いいとされる企業」に就職するより、大学で勉強したことを自分のものにした方が良いと思います。

意味が分かりにくかったら、すみません!

補足日時:2005/06/23 00:27
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私は現在都内にある大学の文学部史学科の四年生です。

現在は無事に就職活動を終え、卒業に向けて頑張っている段階です。
歴史関係の仕事ですと、教師や研究員、学芸員(博物館や美術館の職員)、それから出版関係などがありますが、どれも現在は競争率がかなり激しくなっています。
歴史関係以外でしたら今はどの学部という制限が少なくなっているので一般就職には困りません。私自身は銀行への就職ですが、周囲の人は不動産系、販売系、教育系などとかなりバラバラです。
大学は勉強をするための場所であり、就職するための一課程ではありませんからあまり気負いしない方が良いと思います。No1の方も言っておられますが、就職の際に必要なのは専門的知識よりも人柄ですから。自分は大学在学中にこんな事をやった、私はこのことなら誰にも負けない、と自信を持って言える物があることが重要なのです。
歴史は全ての学問の根底にある学問です。大学での勉強で自分の好きなことを発展させて下さい。
史学科のある大学はかなりたくさんありますが、駒沢大や明大などが評判は良いみたいです。
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この回答へのお礼

お答えありがとうございます。
歴史関係の職業は競争率が高いのですね…一般就職には困らないのですか!
やはり個人としての魅力が大切なのですね。

実際に、史学科に通っていらっしゃるとのことで、とても参考になりました!どうもありがとうございました!!

お礼日時:2005/06/23 00:12

基本的に、文学部の史学科とはいえ、「早稲田・慶應」「旧帝大」クラスの大学なら、就職活動である程度の勝負ができます。


逆に、地方の国立大学であるとか、特に有名な私立大学ではない、というのなら、民間を受ける上ではある程度の障害は覚悟すべきです。公務員なら別ですが。

就職に不安があるなら、できるだけ有名な大学に行くこと以外に、その不安を解決する術はないと思います。

あと、「就職に力を入れている大学」と「就職に実績のある大学」は全く別です。
大学の方で就職に力を入れているからといって、学生が楽に就職できるわけではありません。TOEICのスコアやら、インターンシップやら、就職活動に直結するような活動を積極的に学生に勧めるだけです。ただ、有名大学では基本的にはそういった学校サイドの働きかけは少ないでしょう。なぜなら、そういった大学の学生たちは、自分たちで情報を集めて希望の就職先に向けて動きますから。

最後に、史学科出身だからといって就職先が限定されることはありません。すべては大学時代に、あなたがどのように自分自身に「価値」をつけるか?ということに尽きます。(留学をする、TOEICのスコアを上げる。etc)
あくまで歴史は趣味ととらえ、自分の適性を活かした職業に就き、自分のイメージするライフスタイルを追求するのも一つの生き方です。 むしろ最近は、そういった学生の方が多いでしょう。 ですから、あまり自分の可能性を限定せずに、法学部や経済学部をなんとなく受験する学生が多いわけです。 そういった選択の方が、賢い気もします。
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この回答へのお礼

とても丁寧なお答えありがとうございます。

有名な大学に行くことが重要なのですね…ですが、頭の良い学生は、自分で決めることができるんですよね。
就職には史学科ということより、自分を磨くことの大切さが分かりました。
また、法学部や経済学部が多いことに納得しました。確かに進路先が多い方がいいですよね。

参考にさせていただきます。どうもありがとうございました!

お礼日時:2005/06/23 00:00

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