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 自分は工学部の建築・環境分野に属する大学1年の者です。将来、学部卒で燃料電池や太陽光発電等の普及に向けた開発をしたいと思っています。
 上記のような仕事に従事されている方や目指されている方にお聞きしたいのですが、このような仕事に就くには学部卒、院卒のどちらが適しているのでしょうか。実際に働いている人の学歴や仕事内容、収入等の具体的な情報を知りたいです。また、有利な資格等もあれば教えてください。
 

A 回答 (3件)

工学部建築・環境だと上物(建築物)を主体として環境も勉強していくという専攻と思います。


建築物が環境に与える影響を考える上では、なんといってもビル自体の省エネがあげられます。また建築物の景観・デザインも都市の環境と言えます。東京汐留に多数の高層ビルを建てたことでヒートアイランド現象が悪化したように都市計画も環境に重大なインパクトを持ちます。
現在の環境を調査したり予測したりする仕事もあります。
それぞれの専門で自分がどれに向いているのか夏休み中に考えて来年からの専攻コースを決めてはいかがでしょうか。
大学図書館に行き、建築学会や建築設備学会などの雑誌の目次だけでも目を通してみてください。たぶん特集があるはずでそこで現在の研究テーマ・実用化の状況やそれをどんな会社の誰がやっているかがわかるはずです。


進路について
ビルの省エネは建築分野の中の建築設備の方が専門家になります。またビル自体の構造を決めると省エネに大きく寄与しますので建築設計分野も例外ではありません。
省エネに関しては省エネルギーセンターでまとめた資料があります。機械・電気の知識も必要になる学際的な分野です。ゼネコン・設備系の工事会社などが進路でしょう。
http://www.eccj.or.jp/sub_03.html

都市計画的な視点ではこちらが参考になるかもしれません。
「都市再生・環境ビジネスマガジン」というメルマガが日経BP社 都市再生・環境フォーラム事務局から発行されています。購読登録・解除は、下記URLでできます。

都市計画は大手デヴェロッパー、公務員、などが進路になります。

景観デザインなどは従来からの建築設計事務所、コンサルタント会社などやゼネコンになります。

環境調査や予測などは専門のコンサルタント会社があります。

収入について
一概には言えませんが、会社員の場合は院卒は学部+2年とみなして給料が出るだけです。後の昇給昇進は本人の実力しだいです。JABEEの要求事項を満たすように努力してきた人はたぶん昇進が速いと思います。
業界の給与レベルは転職専門のページに載っていますが会社により違いますし千差万別です。
たとえばYahooリクナビにあるTech総研などで調べてみてください。
http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/tech/docs/ct_s0 …


建築系はある程度安定した業界なので上場会社や公共工事をしているコンサル会社なら日本人技術者の平均的なレベルの給料はもらえるでしょう。ただしホリエモンの業界のようなバブル的な成長は見込めませんし、日本人の高い給料ではよほど専門技術がない限り外国には働く場所がありません。
ただ、給与以外の要素も重要なポイントです。残業、休日出勤、深夜勤務、呼び出し、叱られる仕事、頭を下げる仕事、尻をたたかれる仕事、いろいろと経験ができるかどうか、人的ネットワークが資産になるのか、海外に行けるか、当面は現場の細かな仕事でも将来は大きな仕事ができるのかどうか、自分の思うことをすぐに行動に移せるかどうか(根回しに神経をすり減らすような仕事か)、専門家として処遇してもらえるのか こういったところは同じ会社でも上司しだいで変わることもあり、十分な調査・研究と覚悟がいります。

なお、社会や環境に影響が大きな仕事ができると言う点では公務員・公団・公益法人は捨てがたい魅力があります。

学卒と院卒
多くの学生の方は何となく「大卒」という漠然としたイメージをお持ちだと思いますが、大学で学ぶことの意味を考えてみてください。とくに学部での工学教育の目的を確認していただき思います。これにはJABEEのページが参考になります。ご覧いただけばわかるように、自立した技術者を育成するレベルになります。

(a)地球的視点から多面的に物事を考える能力とその素養
(b)技術が社会や自然に及ぼす影響や効果、および技術者が社会に対して負っている責任に関する理解(技術者倫理)
(c)数学、自然科学および情報技術に関する知識とそれらを応用できる能力
(d)該当する分野の専門技術に関する知識とそれらを問題解決に応用できる能力
(e)種々の科学、技術および情報を利用して社会の要求を解決するためのデザイン能力
(f)日本語による論理的な記述力、口頭発表力、討議等のコミュニケーション能力および国際的に通用するコミュニケーション基礎能力
(g)自主的、継続的に学習できる能力
(h)与えられた制約の下で計画的に仕事を進め、まとめる能力

http://www.jabee.org/OpenHomePage/jabee3.htm
d)の専門分野の要求内容は各学会で決めています。

大学院はある特定の専門分野を専攻して研究者になると言うコースと、問題解決手法のトレーニングをして社会に出てリーダー的立場で仕事をするというコースがあります。大企業に入っても院卒だから研究者になれるわけではなく(博士もごろごろいるので)、むしろ修士論文というプロジェクトを自分で企画マネジメントして学会発表すると言うトレーニングを積んできたということを買われて管理者の候補にするという使われ方をすることが多いようです。

あえていえば専門性が高い分、その専門の成果を期待されるので好きな仕事ができる可能性が高いと言えます。

いずれにしろ高度に専門化された技術社会なのでマスター程度では実用になりません。5年程度の実務経験でやっと専門家としての基礎ができます。このレベルを国家が認定する資格に技術士があります。この資格は単なる称号ですから弁護士のようにすぐに仕事ができるわけではありませんが、エンジニアとして一定の能力があると認められるもので、技術者の間では一目をおかれる存在です。卒業後も日々勉強し続け、いつかは技術士を目指してください。

なお、技術士には建設部門と言う分野がありますが残念ながら内容は土木が中心です。建築家は卒業時点で1級建築士の資格を得られることが多く、技術士と言う称号のニーズはあまりないことと、意匠などの感性にかかわる分野が技術士になじまないためと思います。ただし都市計画や環境分野を専門にして受験が可能ですのでおすすめします。受験科目や試験内容は下記で見られます。大学卒業程度の1次試験を目指すことが出発点です。(合格して登録すると技術士補と名のれます)
http://www.engineer.or.jp/

参考URL:http://passport.nikkeibp.co.jp/bizmail/toshi/ind …
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この回答へのお礼

丁寧なご回答ありがとうございます。
やはり次世代エネルギーの開発といった分野は電気・機械の専門知識が必要のようですね。建築物・都市の省エネ設計なら学んでいけそうですが、院への進学はもう少し考えてみようと思います。
技術士の資格には確かに「環境」がありますね。2次は難関な上実務経験4年いるようなので在学中に1次合格を目指したいです。また、ゼネコンなどに行くとなるとCADあたりも必要になってくるのでしょうか?
あと、確か(四年制大学)卒業時点では2級建築士の受験資格しか得られなかったはずです。
提供していただいた資料などをもとに更に調べてみようと思います。メルマガも登録してみます。ありがとうございました。

お礼日時:2005/07/21 03:48

畑が違うのですが、関連分野に従事しているのでご参考までに。



・民間企業や公的機関でなく「各種団体」に分類されるようなところで働いています。
・ただし、開発(技術屋)でなく次世代エネルギーを含む技術の広報的な雑用も多い、広義の研究職です。
・文系(国際関係)大学院卒
・収入は公務員にやや劣る程度=それほど高くないです。
・資格は、大学(院)で身につけた専門分野の他に英語ができると活動分野が広がるのは間違いないです。
・あとは(これからいやでも慣れるでしょうが)コンピュータや統計処理&情報処理スキル。

↓は、社会人向け転職情報サイトですが、質問に挙がっているようなキーワードで求人情報を検索してみてください。各職種が、どのような人物像(資格含む)を求めているのかより明確に把握できると思います。

参考URL:http://rikunabi-next.yahoo.co.jp/
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この回答へのお礼

ご回答とサイト紹介ありがとうございます。
(「各種団体」というもののイメージが湧かないのですかが・・・)どこに就職するにしても、色々なスキルを持っていると強みになりそうですね。

お礼日時:2005/07/22 16:15

建築士について誤解を招く表現がありすみません。


1級建築士が卒業と同時にもらえるというのではなく、受験資格が得られると言う意味です。
司法試験も医師も卒業すれば受験資格が得られますから実務経験は不要ですが、技術士に関しては実務経験が必要です。
(試験問題自体が「あなたが行った業務のうち、技術士にふさわしいものを3時間以内で4千字以内で書け」という問題だからです)

これゆえに国が建設会社やコンサルタントを評価する際に資格者の人数として重み係数が多く与えられています。
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この回答へのお礼

再びのご回答ありがとうございます。
1級建築士について、「卒業」とは大学院卒業のことだったんですね。
なるほど、技術士の資格は企業にとっても有益というわけですか。

お礼日時:2005/07/22 15:44

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