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はじめまして。こんばんは。宜しくお願い致します。
私は芸術学部で建築を学んでいる大学3回生です。卒業後は構造系の研究室(大学院)に進みたいと思っております。
研究したいことがいくつかあって、その内の1つが“構造設計の可能性”です。構造業界の問題点や、“これができるようになったらいいのになぁ~。”と思うことを研究したいと思っていますが、なかなかよくわかりません。皆さんのお力をお借りしたいと思います。
問題点などがあれば宜しくお願い致します。(社会人の方もこのカテのアドバイスに答えていただけているようなので…)
それと耐震などの防災工学にも大変興味があるのですが、先に述べた意匠構造と耐震構造は仕事や設計法は違うのでしょうか?
修士で耐震構造、博士で意匠構造(若しくは逆)を学びたいと思っておりますが、おかしな計画でしょうか?
本当よくわからないので宜しくお願い致します。

A 回答 (1件)

意匠構造と耐震構造は対比的な言葉ではないようです。

ヒエラルキーとしては意匠設計の下に狭義の意匠設計があり、一方では構造といえどもその構造が表面化又は視覚化する場合、若しくは構造が意匠に影響を与える場合は狭義の意匠設計とともに構造設計をします。この場合は特に構造デザイン(これが恐らく意匠構造でしょうね)ということになります。

通常は意匠設計と構造設計は実務上は別個の独立した事務所が行うので、意匠設計事務所として理想的な構造プランを構造設計事務所へ流していくという感じです。ここでよほどの事がない限りは構造設計事務所側から意見をいうことはありません。むしろ意匠設計事務所の要望にプロとして答えるべく解析するのが基本です。

耐震構造は言葉の通り耐震についてテーマを絞ったことなので、耐震設計は建築設計の主体的なものではありません。耐震は建築物の必須性能としていかなる場合も解決しなければいけないことなので、耐震設計は意匠設計や構造設計のプロセスにおいて必ず通過するルートです。ただ、超高層ビルやメガフロートや極端なハイテックアーキテクチャーの場合はその耐震設計は設計プロセスの一部といえども、それ自体が建築物の主役級の位置づけになることもあります。ここまでいくと構造設計も面白いでしょうね。

修士と博士で意匠と耐震の組み合わせの件ですが、関連する研究、若しくは研究視点によれば全く同一のことだと思いますので問題ないでしょうね。逆に意匠を十分に理解している構造家(実務者となった場合)として活躍できるかとおもいます。

私は、日本には建築家は例えば多く見積もって100~300人くらいいるのではないかと勝手に推測していますが、構造家は10人以下でしょうね。比率では100:3~10くらいでしょう。意匠は文系で構造は工学なのでどんなに優秀でも二束のわらじは難しいのでしょう。そういう意味では別の分野をつなぐことができる構造家は大変重要な人間であることは確実です。

博士を目指す大学生なのでご存知だと思いますが。
 「ノーマンフォスター」や「リチャードロジャース」等の超高層建築物のハイテックアーキテクト。
 意匠建築家の中でも、特に構造からの着眼で新しい建築を設計している「坂茂」。
 世界レベルのアーキテクトの構造設計をしている「オヴ・アラップ」。
 同上、日本人では「木村俊彦」と「佐々木陸朗」。
それと上記の構造家が携わった作品を設計した「建築家」について。
 この人たちの仕事を見ていくと、意匠と構造と耐震等は、通常は学問上も実務上も別個のものされているが、決してそうではないということが分ります。ご参考にして下さい。
 
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この回答へのお礼

bscs110さん、ご回答ありがとうございます。とてもわかりやすくて本当に私の悩んでいることが全て回答されていると思いました。これで研究室訪問もいい方向で行けそうな気がします。adviceしていただいたことを、もう1度自分なりに整理・考えてみたいと思います。貴重な時間を回答のためにお使い下さった事、回答のお礼とあわせて感謝致します。本当にありがとうございました。頑張ります!

お礼日時:2005/10/28 22:41

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