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物凄く初歩的な質問で失礼します。
大学病院と一般の病院との違いを教えて下さい。「白い巨塔」というドラマがありましたが、教授という存在は「教授」というくらいですから大学病院にしか存在しないのですよね?そういった大学病院の仕組み等を知りたく思っています。宜敷くお願い致します。

A 回答 (6件)

>「産学連携」。

ありがとうございます。勉強になります。確かに仰られている通り、他業界ではあり得ることかもしれませんね。

えーと、そろそろこれで回答は終わろうと思いますが、他業界が医療・医学部以外という意味ならそれは違います。
医学部においても産学連携、やっています。
http://www.ducr.u-tokyo.ac.jp/
http://www.kyushu-u.ac.jp/industry/index.html
http://www.kyoto-u.ac.jp/kenkyu/02_sanga/jutaku. …
ご参考まで。医学部も網羅されていますので。
また、産学連携研究費の主な支給元は
文部科学省、農林水産省等国の機関、独立行政法人等元国の機関系です。
国等が日本の産学発展に期待する分野に資金を投入し研究させています。
これは毎年公募の形で分野ごとに研究課題を募り、
課題が通れば資金が研究者に支給されるものです。
少し前ならゲノム解析が国家的命題で、これが元で遺伝子由来の医療が研究され、引き続き研究されています。
昔から多額の予算が投入されているものはガンの分野でしょうか。
本田美奈子.さんが思い出される話ですが、白血病治療にも関わるたんぱく質等の研究なども盛んです。
ほんの一例です。
こういったことは大学という、「利益の制約がない」場で突き詰めていけるものですし、
突き詰めるには現場と乖離するわけにはいかないのは必要上のお話。
その意味でも医学部と大学病院の併設は必要上の状態であると言えると思います。
ただし、モルモットという概念を考えざるを得ない面もあり、利用する側がチョイスする必要はあるでしょう。

>ただ前回のお礼文に「大学裁判所」「大学警察署」などとおかしな事を書きましたが、間違いがあってはならない世界で教育と実践が同時進行していいのか?と思っていた訳です。でもまあ、学業を終えてから現場にいったとしても、間違いが起こらないとは限りませんよね・・。

往々にしてどのような業界にも「実習」「試用期間」はあると思うんですよね。運転免許証の仮免許のイメージではないかと・・・。仮免で公道に出るのは間違いがあってはならない場に半人前がでていくことですが、公道実習なしに免許取得されても怖い話です。だからこそ仮免取得者には教官等指導できてしかるべき立場の同伴が鉄則になっているわけで・・・

>>研究室に所属する・・・(中略)・・・その意味では学生でありながら医療の現場に立つ場合は一人の医師です。

>なるほど。これはよく理解できます。

私が中にいて知った大学病院内の話ですが、
医学部の大学院生は28~40代の年齢、
学部6年通い医師免許取得、平均して2年程度以上医師として現場に立った後博士号取得を目指す人が大学に戻り、医師でありながら学生の身分に戻り、研究と医療を行う。
(こういう立場の医師はいわゆる夜間救急でよく診療してます)

仰るとおり「学生」という肩書きが外れたから間違いを起こさない保証もないわけで・・・。
『白い巨塔』以来、うけとめられた何らかの疑問、憤り?がおありだったかもしれませんが、私がみた現状まで。
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この回答へのお礼

度々のご回答感謝致します。当然の事ですが私の知らない所で色々な活動が行われているんだなと痛感します。大学病院と医学部の併設も納得です。また、仮免許の例えも、なるほどとてもよく理解できました。その通りですね。

>医学部の大学院生は28~40代の年齢、
学部6年通い医師免許取得、平均して2年程度以上医師として現場に立った後博士号取得を目指す人が大学に戻り、医師でありながら学生の身分に戻り、研究と医療を行う。

ずっと回答していただいた事を読んでいると、私が疑問に感じていた事が解消されていきます。医学という世界はやはり研究が絶えない世界だからこそ、医師でありながら、学生でもある。医師免許取得後現場に立ち、また研究するために大学に戻り研究をはじめなければならない世界で、医学部の大学院生は28~40代の年齢というのも納得です。一生(人生)をかけてもそんな時間単位では、結果とか答えが出ないかもしれない世界な訳で、大学裁判所、警察裁判所が存在しない理由がわかりました(笑)。

素人相手に色々教えてくださって感謝しています。とても勉強になりました。どうもありがとうございました。

ちなみに「白い巨塔」は実に興味深く拝見していました。院内政治には多少の憤りを感じてはいましたが、
里美にちょっとしたもどかしさも感じていたのも事実です。財前と里美、どちらが医師として正論者なんでしょうね。

お礼日時:2006/02/19 18:40

2のものです。


なるほど・・・教育機関でありながら社会・社会人の現場でもあることが不思議でいらっしゃるんですね。

大学病院と一般の病院との違いという質問からはずれるかもしれませんが、
「大学病院」に限らず学生がいる研究機関と社会現場は重なる機関、ほかにもありますよ。
確か大学生が法廷の場に立つことはできるはず・・・その方面は詳しくないので、ドキュメント番組(まさかのミステリーなど)、映画(キューティ・ブロンド)などから得ただけの知識です。

わかっている方面の話ならば、理工学系の大学では企業からの研究依頼に学生が研究協力を行うケースはざらです。特許等取得する事態に発展するケースもあります(各大学の規定にもよりますがその場合知的財産権は大学主導になることが多いですが)。

こういうことを「産学連携」と言い、各大学HPをご覧になると「○○大学と一緒に研究をしたい企業の方へ」というコンテンツが開かれていることが多いです。産学連携研究費もしくは企業からの寄付金による研究は大学病院であれば教授・助教授・講師・助手等の地位にある医師が、研究室に所属する学生と共に行う体勢にあります。

ああ、それから。
研究室に所属する医学生は大学院生であることが殆どで、既に医師免許を持っている場合が多いです(その限りではないが免許がなければ治療は行えない)。その意味では学生でありながら医療の現場に立つ場合は一人の医師です。
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この回答へのお礼

「産学連携」。ありがとうございます。勉強になります。確かに仰られている通り、他業界ではあり得ることかもしれませんね。ただ前回のお礼文に「大学裁判所」「大学警察署」などとおかしな事を書きましたが、間違いがあってはならない世界で教育と実践が同時進行していいのか?と思っていた訳です。でもまあ、学業を終えてから現場にいったとしても、間違いが起こらないとは限りませんよね・・。

>研究室に所属する・・・(中略)・・・その意味では学生でありながら医療の現場に立つ場合は一人の医師です。

なるほど。これはよく理解できます。

唐突且つ、稚拙な質問に何度もご回答いただいて感謝しています。ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/17 17:28

補足に対する説明を新規回答でしないとだめなシステムはどうなんだろう?



>実際学生にはどのくらい権限(?)が与えられているのでしょうか?患者と向き合う診察止まり?まさか執刀等はしないですよね?

アメリカなどではさすがに手術はしないものの,基本的な診察は学生でもやります。ま,日本とは教育システムが違いますから一概に比較できませんけどね。

日本では現状でいうと多くの場合は「見学型」の実習が中心です。問診ぐらいは指導医がついている中でやることはあります。あとたまーに聴診器を当てたり,血圧測ったり(血圧測定はそれなりにあるかな)する程度でしょう。

が,果たしてそういった実習でよいのか,現在議論がなされている最中で,果たしていつになるかはわかりませんが,いつかは学生も医療スタッフの一員(ギャラはもらわんが)として医療行為に参加する形での実習が始まるでしょう(もしかしたら一部の大学病院ではすでに行われているかもしれません)。学生という身分でそのようなことをやってもよいかどうかを判断するために,臨床実習に出る前にペーパー試験と実技試験を行い,それらに合格しないと実習に出さないようにしようとしています(実習はまだですが,試験のほうだけはすでに導入されています。学生からすれば「(診療参加型の)実習をやらないのに何で試験だけ受けなきゃいけないんだ」と思っているかもしれません。
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この回答へのお礼

度々のご回答に感謝します。

どの世界でもそうですが、学校を出てからその世界に入り、そこから右往左往しながら色んな事を學んでいくというのが一般的な考え方だと思うので、どうしても学生という立場で、実戦経験の名の元医療現場に出るという事が理解できません。逆に言えば直接的に命を預かる世界だからこそのことなんでしょうかね。

とても勉強になりました。どうもありがとうございました。

お礼日時:2006/02/17 09:28

大学病院ちょこっと関係者から言いますと,



患者サイドから見た場合,街中の病院と大学病院の一番の違いはその目的にあるといってもいいでしょう。一般病院は患者の治療を目的としており,医学研究や医療従事者の育成は二次的(メインではない,という意味)です。しかし,大学病院は治療(診療)と研究,教育の3つをその設置目的としています。もちろん研究で有名な大学病院とか,教育で有名な大学病院,治療成績で有名な大学病院とかはありますが,基本的に大学病院は「医療機関」であると同時に「研究機関」でもあり「教育機関」でもあります。一般病院も研修医や看護学生の実習などの受け入れを行っていて全く教育的側面がないわけでもないし,研究を行っている一般病院もありますから研究機関という面を全く持っていないわけではないのですが,大学病院に比べるとその色彩は弱いです。

研究機関,教育機関という側面を持っていますから,大学病院に来る患者さんはそのことを理解して診察を受けることを理解してもらわないといけません。ですから大学病院には必ずそのことを外来の待合室などに掲げてあります。また,大学病院の外来はすでに他の診療所・病院での診察を受けて,そこから紹介状をもらって受診,というのが一般的です。もちろん,駆け込み受診を断ることはないですが。

聞いた話ですが,カナダでは大学病院と一般病院の違いはもっと徹底していて,大学病院へ来る患者は自分がある意味で学生の練習台,研究の実験体となることを承知の上で受診するそうです。ですから,そういった人は非常に難しい病気(研究をやっているからやはりそれなりに「最先端」の医療を行っていることが多い)をわずらっているか,経済的に厳しい人(大学病院での医療費は一般病院に比べて低い)が多いそうです。「ちょっと具合が悪い」とかへんな言い方ですがありふれた病気にかかった人,「学生なんぞに自分の体をいじられたくない」と思っている人は一般病院を受診するそうです。日本はまだそういう状況ではなく,風邪で大学病院を受診,というケースも珍しくない状況です(そのほうが良い面もある)し,大学病院に入院していても「学生や研修医に見られたくない!」と主張する患者さんもいる状況です(カナダなどでは即刻退院になりうるが日本はそうではない)。

なお,他の方も書かれているとおり,一般の病院にも「教授」という肩書きを持っている医者はいます。多くの一般病院は特定の大学病院(正確に言えば大学)との関係が強く(時には病院単位ではなく,診療科単位のときもあります),大学病院からその病院に医者を派遣(出向)しています。また,週に1日とか半日,外来だけをやるために大学病院から教授が一般病院に出向くこともあります。話はそれますが,こういったことが医者の「名義貸し」を生んだ遠因となっています。ですから一般病院でも「教授」と呼ばれる人が診察していることはあります。

この回答への補足

とても良く理解できました。詳しくご回答いただいて感謝致します。カナダの実状、すごいですね。考え方の違いとは言え、自分が研究材料になる事を承知しているというのは驚きです・・・。

>「学生なんぞに自分の体をいじられたくない」
実際学生にはどのくらい権限(?)が与えられているのでしょうか?患者と向き合う診察止まり?まさか執刀等はしないですよね?

補足日時:2006/02/16 17:54
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例えば教授と呼ばれる医師が大学病院にしかいないかと言われればそれはその限りではないと思います。


大学病院所属の医師が国公立・民間医療機関になんらかの形で出向くことはあります。
大学病院のHPなどで医師プロフィールを確認すると「○○病院兼任」と表記されているのを見つけることは、外部の方にも確認可能と思います。

本当に医学部と併設になっている・・・つまり同じ敷地内にある大学病院ですと、臨床実験棟と病棟が渡り廊下で繋がれており、診察、入院場所と実験施設が即座に行き来できるところなどあります。
大学付属病院でありながら別敷地にあるようなところや、ごく一般的な病院とは、研究と臨床の物理的距離、時間的短縮などが異なり、より研究向きの体制が取られていると言えると思います。

「白い巨塔」で取り上げられたような院内政治、学内政治はまあ・・・良くも悪くも大学病院では活発ですね(^_^;)実際、研究者向きの先生と、臨床向きの先生はわかれると思います。
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この回答へのお礼

初歩的な質問に答えて下さって感謝いたします。でも不思議に思うのは、大学が病院になっているという事です(変な考え方でしょうか?)。学校という所は社会に出るために勉強する所という認識がありますので学生でいながら、実際に患者を診れる(社会に出れる)という事がどうにも理解できません。大学病院があるなら、大学裁判所とか、大学警察署とかあってもよさそうだなと思うのは、私だけ・・・でしょうね(笑)。ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/16 18:15

大学病院の方が先端技術をもっているので、


最新の医療を受けられますね。難しい手術なんか
大学病院でしょう。でも、モルモットになる危険もありますね。教授を中心としたピラミッド構成は、当然
ですね。それが良い場合と、悪い場合があるでしょう。
一概に白い巨塔とは言えないでしょう。

普通の病気や手術なら、一般の市民病院、日赤病院でも
十分でしょう。私は、大体、この二つのどちらかを
受診しています。
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この回答へのお礼

適格なご回答ありがとうございます。とても参考になりました。

お礼日時:2006/02/16 17:52

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