電子書籍の厳選無料作品が豊富!

英語にしろ欧州語にしろ、名詞とそれを修飾する塊は2語以上同時に語形変化させる言語も珍しくないのに、どうしてか、欧州語では動詞となると2語以上語形変化させない。英語を例にとると、can sing が could sing になるけど、could sang とはならない。

could sang の架空の例のように、隣接ないし近接する2語(以上)が同時にコンジュゲートする言語ってありますか?

A 回答 (3件)

こんにちは


印欧系言語では、助動詞構文や完了形、受動態など2語以上で動詞成分を作るものは一方がもう一方の目的語や補語になり、不定形や、分詞になりますので、理論上2語に渡って語形変化することはありません。
I can sing とは「私は歌うことを知っている」、The song is sung は「その歌は歌われる状態にある」、I have written the paper は「私にはその書類が書かれた状態にある」というのが原義で、西欧言語ではほぼ同じように表現します。ただし、バルカン半島南部には不定形を持たない言語(ギリシア語、ブルガリア語、マケドニア語)があり、これらでは連辞という短い語を挟んで双方を人称変化させる方法で助動詞や不定詞、動名詞構文に相当するものを表現します。
マケドニア語で、I want to read は Sakam da chitam と書きますが、sakam = I want, chitam = I read で、両方とも人称変化しています。da は連辞といい、英語のthatのような働きをしています。微妙な位置にあるのがセルビアクロアチア語で、このような表現も出来ますが、不定形があるため不定形を使った英語のような表現も可能です。西の方のクロアチアが不定形を使う傾向が大きいそうです。
    • good
    • 0

No.1です。

補足します。
あまり気にせず「語形変化」と言ってしまいましたが、conjugate, conjugation は「活用」で「動詞の人称や時制などの変化」のことで、名詞、形容詞の「曲用」つまり「性、数、格による変化」と区別しないといけないのを忘れていました。ご質問は「活用」に関することですよね。分詞が曲用する言語はロマン系、スラブ系、バルト系など多くあります。
なお、ポルトガル語では不定詞が人称変化するそうですが、あいにくポルトガル語には詳しくなく、下の回答で書いたような使い方ができるかどうか、これが「活用」と言えるか分かりません。
    • good
    • 0

複合時制も含めてよいのでしたら、ラテン語の受動相完了は【完了分詞】+【動詞esse(英語のbe動詞に相当)】という構成になっていますが、分詞は性・数の変化を行なう上にesseも数・人称・時制・法の変化をします。



Amata es. あなた(女)は愛された。
Amatus es. あなた(男)は愛された。
Amatae sunt. 彼女たちは愛された。

この性質はイタリア語などロマンス系の言語にも広く受けつがれているようです。
    • good
    • 0

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!