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度々質問して申し訳ありません。

コンデンサ(蓄電器)に貯まる電気エネルギーの
考え方について質問致します。

例えば、1[F]のコンデンサに1[C]の電荷が貯まって
いたとします。Q=CV、W=1/2・CV2より、
W1=0.5[J]となります。
そこに、初期電荷0[C]の1[F]のコンデンサを、
上記コンデンサに並列に接続した場合、合成静電容量は
2[F]、二つのコンデンサを合わせた総合電荷量は
1[Q]となるので、二つのコンデンサに貯まっている
エネルギーの総量W2=0.25[J]となります。
つまり、W1>W2となり、W1-W2=0.25[J]は
何処に行ってしまったのでしょうか?

このことは、誘電損が無い理想コンデンサを考えたとしても、
コンデンサに蓄えたエネルギーは全て完全に取り出せない
ようにも思えてしまうのですが...。

素人ながら考えると、
上記エネルギーの差、W1-W2は電束の時間的変化として、
空間に放出(電磁波)されてしまうのか?とも思っています。
しかし、現実的な電子部品としてコンデンサを考えた場合、
遮蔽構造になっていて、空間中にエネルギーを放出できる
構造にはなっていないので、上記実験をすると、どういう
ことになるか想像がつきません。

以上の件について、アドバイスを頂けると幸いです。

A 回答 (18件中11~18件)

 コンデンサがその回路記号のような平行平板コンデンサである場合、平行板の距離を半分になるように移動してやれば、容量は2倍になりますが、電荷が一定なので電圧は半分になり、エネルギーは半分になります。


 平行板には電荷による吸引力Fが働いているので、板を近づけるとき外部に対して機械的な仕事をします。
  W = ∫Fds
このWは、コンデンサが失ったエネルギに等しくなります。

 昔のラジオなどに使われていた、平行板の対向面積を変化させるバリコンを用いても、板間に働く吸引力によりトルクが発生しているので、軸を回転させることによる機械的仕事により、コンデンサのエネルギーは増減します。
 
 これらの例は、コンデンサ単体に現れる現象なので、回路と言えるようなものでもなく、どこにも電流は流れませんし、空中にエネルギーを放出する訳でもありませんが、計算上、ちゃんとつじつまが合います。

 コンデンサは電荷を蓄積してエネルギーを蓄える素子です。蓄積や放出する過程を無視して蓄積された結果だけを議論していては、ちゃんとした理解はできないと思います。
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この回答へのお礼

LCR707 様

お忙しいところ、度々のご教示ありがとうございます。

電極を近付けるお話、バリコンのお話、
ありがとうございます。
確かに、電荷は一定で、外部に仕事をしていますネ。
(電荷の時間的変化が無い、電流ゼロ)

また、
蓄積や放出する過程を無視して...理解はできない。

とは、
自分の理解力(計算力)の限界でして、

以下のような質問のし方でしか、自分には
表現できなのですが、

下のNo.8様への補足(お礼)
にも書かせて頂きました通り、

電子部品としてのコンデンサのシールド構造の
必要性、つまり、充放電(電荷の時間的変化がある場合)
により生ずる電磁波の空間への放出を抑えないと、
電荷の充放電時にエネルギー放出をしてしまうという
ことになりますでしょうか?

何度もスミマセン、お考えを頂ければ幸いです。

お礼日時:2006/02/25 12:28

質問者さんと同様の疑問を持ったことがあります。


高校3年のとき、電気のコンデンサの授業でつまづき、共通一次(死語)でもコンデンサの出題がされて物理の点数は悲惨極まりないものになってしまいました。



さて、本題。

この問題では、電気的エネルギーの保存は成り立ちません。
抵抗もないので、配線の熱発生もありません。
コンデンサの問題で、いきなりスイッチをON/OFFするようなケースですと、よくあることです。


配線の長さが非常に短いとすれば、
コンデンサ同士をスイッチで瞬間的に接続して、2つ並列にするということは、
つまり、
平板コンデンサの両側の板が、孫悟空の如意棒のごとく一瞬にして2倍の長さに伸びたことと同値です。

瞬間的に板が2倍に伸びましたから、たまっていた電荷は、伸びた方向に走ります。

すなわち、各々の平板にの中で、同じ方向の電流が、抵抗ゼロで瞬間的に流れ、電荷分布を均一にします。



さて、

「アンペア」という単位の定義をご存知でしょうか?

アンペアという国際単位は、

「無限に長くて無限に細い直線の配線を平行に並べて、各々に電流を流したとき、その2本の配線間に働く力が決められた値になったときに、その電流値を1アンペアとする」

と定められています。

日本の法律にも書かれています。



では、話を元に戻しましょう。

瞬間的に2倍の長さになった平板コンデンサにおいて、2つの平板には、同じ方向の電流が流れるので、平板同士に斥力(反発力)が発生します。

ところが、平板は自分の位置を守るために「我慢」をします。
この結果、電流は平板間の誘電体に対して仕事をしたことになります。
真空中の平板であれば、真空に対して仕事をします。

これは、失われた電気エネルギーが、電磁波の生成に使われたことを意味します。




<あとがき>

このケースとは違いますが、私が高校のときにつまづいた、定期試験の問題は、やはりスイッチで瞬間つなぎするものでした。
そして、物理の先生の部屋へ行って、ここがわからんとか、エネルギーの保存が成り立たないとか、色々ぐだぐだ質問しましたら、先生は突然テンションを上げ、顔を紅潮させながら、こう言いました。

「ピカッとするんだよ!
 ドカンと鳴るんだよ!
 それが物理なんだよ!」

当時は、まだ血気盛んな年頃だった私は、怒りをこめて、
磁界の、いえいえ、次回の定期試験の物理で、全ての設問の答案記入欄の下に「ピカッ」とか「ドカン」とか書きまくってやりました。(笑)
何故かその学期は、通知表の物理の評価が上がってました。理由は謎です・・・。
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この回答へのお礼

sanori 様

こんにちは、早速のご教示ありがとうござます。

失われた電磁エネルギー...電磁波の生成の件
了解しました。

高校時代のエピソードもオモシロイですネ。
(高校生で、既にこの件の疑問とは...)

やはり、そうでしたか!!
(時には、自分のような素人の勘も当たることがあるものですネ、ゼンゼン理論的な裏付けがありませんが...
スミマセン)

と、すると、
電子(電気)部品としてのコンデンサは、
構造上、ご指摘の電磁波を閉じ込める構造(遮蔽)
しないと、電源側からコンデンサを見た時に
(電源とコンデンサを接続した回路を考えると)
エネルギー損失がある部品となってしまう
ことになりますでしょうか?

つまり、実用部品としてのコンデンサには
シールド構造は必要不可欠ということでしょうか?

また、
上記の、シールド構造の理論が合っているとすれば、
閉じ込められた、電磁エネルギーを回収している
からこそ、それではじめて、

「コンデンサは損失がない部品」(誘電損は別として)
ということが言えるのでしょうか?

毎度、くどくて、スミマセン。

お忙しいところ、お手間を取らせ
誠に申し訳ありません。

ご教示、宜しくお願い申し上げます。

お礼日時:2006/02/25 11:40

 LCRのうち無視できる成分を0と見なして、Rだけの回路で表したり、RCだけ、RLだけ、LCだけの要素で表しても十分に現実の回路を模擬できますが、RとLを0としてCだけの回路にしたり、RとCを0としてLだけの回路で表すと、現実の物理現象とは食い違いが出ます。

つまりそれらは、現実の物理現象を表現できない欠陥モデルです。
 もし、キルヒホッフの法則を用いて回路方程式を書いたことがあるのでしたら、2つのコンデンサを並列に接続した直後の状態の回路方程式を作って見て下さい。2つのコンデンサの初期電圧値が異なる場合、その方程式が解けないことがわかると思います。
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この回答へのお礼

LCR707 様

こんにちは、ご教示ありがとうございます。

Cだけの回路が現実的ではない件、了解しました。

自分の能力では、コンデンサ並列直後の...
回路方程式は、ピンと来ませんが、
勉強してみようと思います。

素人は、
ご指摘の「特定要素で表しても、現実の回路
を模擬出来る」ことを、根本理解していないで、
問題を解き、何とか答えを出せる程度で、
ここまで?来てしまっているので、
今回の自分の質問のようなことに
なってしまうのですネ。
(基本的なことが解っていない)

本当に勉強になりました。

ありがとうございました。

お礼日時:2006/02/25 11:06

題意の状況は、最初のコンデンサを電池に見立てて、それに初期電荷0[C]のコンデンサを接続した状況と同じだと考えられます。


起電力Eの電池のする仕事は、W=EQなのですが、コンデンサに蓄えられる静電エネルギーは、(1/2)*EQとなり、質問者さんと同じく半分が行方不明です。

これは、過渡現象の最初に良く見かける、直流電源に抵抗とコンデンサを接続した回路がありますよね。この回路の微分方程式を解いていくと、(計算結果だけ)
W=(1/2)CE^2+(1/2)(CE^2)
となり、
W=ジュール熱+静電エネルギーWc
という形で表され、ジュール熱を表す第一項は、抵抗やインダクタンスには依存していません。(これがすでに理想的な状況です。)

したがって、公式 Wc=(1/2)(CE^2) で計算すると半分しかエネルギーがないように思えますが、静電エネルギーと同じ分のジュール熱が対になっていると考えればいいと思います。

>つまり、W1>W2となり、W1-W2=0.25[J]は何処に行ってしまったのでしょうか?

電荷が移動した際、熱などで失われたと思います。
それでも、熱で失われないような理想ではどうか?と言われたら、分かりません。。。根本的に式が変わるか、1/2がなくなって、Wc=CE^2になるのではないかと思います。

この回答への補足

Piazzolla 様

こんばんは、ご教示ありがとうございます。

と、すると、
コンデンサの充放電にはエネルギー損失を伴う
ということになるのではないでしょうか?
(誘電損は考えない)

現実的(部品として実際の)なコンデンサは
充放電に伴って、誘電損以外の損失はないというのが、
実情だと思いますので?(逆説的)

と、すると、
やはり、0.25[J]分は空間へと...
(シールドしてないコンデンサの場合)
思ってしまうわけです。

下の欄の補足にも書かせて頂きましたが、
自分は、ホント何も解っていないのかもしれません。

ご回答を頂いている皆様へ、

自分が裸の王様状態だったら、笑って下さい。
(こいつに何を言っても、無駄状態!!)
ホント、申し訳ありません。

皆様のご好意、本当にありがたく思います。
ありがとうございます。

補足日時:2006/02/24 22:16
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コンデンサに蓄えられたエネルギーを仕事に使う場合、


等価的には、コンデンサの両端に抵抗を繋いでコンデンサを放電させることになります。
この場合には、最終的に抵抗で消費されるエネルギーの総量はコンデンサに最初に蓄えられていたエネルギーに一致します。

この回答への補足

foobar 様

お忙しいところ、度々すみません。

最終的に抵抗で...総量は...
コンデンサに最初に蓄えられていたエネルギーに
一致します。

ということは、逆説的にも
やはり、自分の例題のW1-W2=0.25[J]
は、何処かへいってしまったことになってしまうのでは?

W1=0.5[J](1[F]のコンデンサを放電時)
W2=0.25[J](合成2[F]のコンデンサを放電時)

如何でしょうか?

補足日時:2006/02/24 22:06
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仕事量は電荷の大きさではありません。


仕事量は、電荷が移動した結果です。帯電しているだけでは仕事をしてくれません。
1Fに帯電した電荷1Qは1Vの電圧を移動できますが(このとき0.5J)、2Fに帯電した電荷1Qは0.5Vしか移動できません(このとき0.25J)。
ここで、1F⇒2Fにしたとき、1V⇒0.5Vを電荷が移動したことになり、ここで0.25J仕事したと言うことです。

別の例)1A(=1Q/sec)が電位差1Vを流れると1W、これが2Vであれば2Wです。 ちなみにW=J/sec
電流が仕事量ではなくいくらの電圧を流れたかになります。

帯電したコンデンサをある抵抗で両端接続したときには、電荷の流れ量(電流)は一定ではなく徐々に減少します。これが、前文と後文との違いです。

この回答への補足

angkor_h 様

こんばんは、早速のご教示ありがとうございます。

自分にとって、だんだん話が難しくなってきて
理解が自分の能力の限界に...スミマセン。

つまり、自分の例題のW1-W2=0.25[J]
が、電荷0[C]のコンデンサをチャージするのに
使ってしまって、その結果、並列にされたコンデンサ
2[F]に貯まっている電荷が0.25[J]という
ことなのでしょうか?
(その電荷を完全放電したときに得られるエネルギー)

と、すると、
コンデンサは、充放電するのに、与えたエネルギー
に対して、蓄えられるエネルギーは減ってしまっている
ことになってしまうのではないでしょうか?

すみません。
基本的なことが、ゼンゼン解っていないかもしれません。

補足日時:2006/02/24 21:49
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今日は。


同じ容量のコンデンサC1,C2を2個並列に接続し、電圧Vを加えると、それぞれに蓄えられる電気量は、
 Q1=C1*V  Q2=C2*V  であり、電源からみた電気量は、 Q=Q1+Q2=C1*V+C2*V となるのでは。たとえ、初期電荷量が0[C]であっても一定時間後には。

ご質問の数値のコンデンサを並列に接続したときの合成静電容量は2[F]、二つのコンデンサを合わせた総合電気量は一定時間後に2[Q]となると思います。
二つのコンデンサに蓄えられたエネルギーの総量は、
 1/2*2*1=1[J]になり、一つ当りのエネルギーは0.5[J]となり、変わらないのではないでしょうか。

 W=Σv*Δq=∫[0→Q]v*dq=∫[0→Q](1/C)*q*dq={1/(2*C)}*Q^2[J] すなわち、 Q=C*V の関係式を用いて次のようになります。

 W=1/2*Q*V=1/2C*V^2[J] の式は、瞬時電圧vと瞬時電荷qの変化の仕方に関係なく導かれた式ですので、vやqが時間とともにどう変化しようと常に成り立ちます。

この回答への補足

torahuzuku 様

こんにちは、早速のアドバイスありがとうございます。

自分の提示した例題は、

電荷1[C]で充電されたコンデンサに、
電荷0[C]のコンデンサを並列に接続した
(静電容量は共に1[F]です)
状態でして、他にエネルギー源はありません。

以上です。

補足日時:2006/02/24 21:37
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電流(あるいは電束の変化)があれば、そこには必ず磁界が発生します。


ですから、「インダクタンスが0」という仮定に無理があるかと思います。

この回答への補足

foobar 様

お忙しい中、お付き合い頂きまして、
申し訳ありません。

ありがとうございます。

上記、インダクタンス0の仮定に無理がある件、
ナルホド了解いたしました。

と、すると、
原理的なコンデンサ(遮蔽されていない教科書に書いて
ある図記号のような構造)は、充放電時に空間に放射
される電磁エネルギーがあることから、エネルギー損失
が、本来原理的に生ずるものである。ということに
なりますでしょうか?

つまり、
誘電損は別として、コンデンサが理想的なエネルギー
蓄積素子として成り立つためには、電磁遮蔽が必要
不可欠であり、

しかも、その場合、
例題に提示したコンデンサの並列問題の解答は、
コンデンサ二つの合計電荷は1[C]ではない。

ということになりますでしょうか?

何度もすみません。

補足日時:2006/02/24 17:24
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