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死への欲望があると聞いたのですが(たしかタナトス)、いろいろと意見をお願いします。
私は死にたくはないと思うのが普通だと思っていたので、初めて聞いたときは戸惑ってしまいました。今もちょっと戸惑ってます。

A 回答 (17件中1~10件)

タナトスは、生きるのが辛いからといった現実逃避願望から生まれる


死への衝動や憧れとは少し違うと思います。

タナトスとは、フロイトが主張した
●快感希求的なリビドーに対する自己破壊への衝動
●マゾヒズムを説明するために考え出された概念
のことだと理解しています。
正確に記すと、タナトスという言葉は
元フロイトの患者の、分析家で後にフロイトと決裂するシュテーケルの考案であり
フロイト自身この言葉を嫌っていて、あえて使っていないと聞いておりますが。

ともあれ、私の解釈では
タナトスはエロスとセットになることが多い言葉で
もう少し性的なニュアンスがあるのではないかと思います。
例えばハンス・ベルメールの球体関節人形や
最近人気の、解剖された本物の遺体死体を展示した「人体の不思議展」の
不気味ながらも妖しい魅力が「タナトス」的なものではないでしょうか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

心理学的な回答で大変参考になりました。

性的な意味も含まれるのですね。なるほど、これなら“死”の中にも快楽がどことなく生まれ、その結果意識的にせよ無意識にせよ、求めてしまうのかもしれません。

お礼日時:2006/03/21 02:31

ANo.8です。



ちょっと話が逸れますが
私が大好きなグレッグ・イーガンという
ハードSF系の作家がいます。
彼はしばしば「記憶や人格などの情報を
コンピュータにダウンロードすることが可能となった未来」
という設定を使います。
つまり、ソフトウェア化された人間は
コンピュータが止まらないかぎり死なない存在になります。

よって、ここに
●肉体を持つ=死という概念をもつ人間
●肉体を持たない=死という概念がない人間
が選べるとして、あなたはどちらを選ぶか?
という葛藤が生まれます。

肉体を持たなくなった人種の孫世代になると
死は教科書上の知識でしかなくなります。
だから彼らは興味を持つんです。
なぜ「死なない人間になることを拒んだ人たちがいたんだろう?」と。
そして「死って何だろう?」と。

なるほど、って思うでしょう?
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

私は本はあまり読まないのですが、ちょっと読んでみようかと思いました。

肉体を持つか持たないかの選択は、すごく難しいですよね。

お礼日時:2006/04/03 00:53

私は質問者様とは逆で、死にたいと思うのは普通の欲求だと思ってました。


子供の頃は死にたいなんて思いませんでしたが、高校に入った頃から、訳もなく死にたいと思い始めました。
それで高校の時の作文でそういう内容のことを書いたら、担任から呼ばれて「何か悩みがあるのか?」とやけに心配をされて、普通の人は死にたいと思わないのか、とその時思いました。
はっきり言って、生きてるのって大変で面倒で疲れます。
そもそも生まれてきたくなかったです。
夜寝る前に、もう目覚めませんように、って思いながら寝てます。
でも目覚めるんですけどね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>夜寝る前に、もう目覚めませんように、って思いながら寝てます。
でも目覚めるんですけどね。

なんとなくわかる気がします。ときどき私も、特に悩むことが見つからない気がしていても、朝が来てほしくない、とときどき思います。

お礼日時:2006/04/03 00:51

 倫理学的には、人間の自由の極限領域として「人間には自殺する権利はあるのか」という究極の問題があります。



 これは実態と乖離した思想ゲームではありません。

 たとえば、臓器移植、代理母、安楽死など。

 現代医療では、人間の生きさせられる権力装置があるといっても良いほどです。他方で、人間は自殺などすべきではない、命を長く保つことこそが美徳であるとされています。オランダだったと思いますが、安楽死が合法的に認められています。

 いまや生命は商品となり、人間の部位は売り物となりました。人類は大きな岐路に立っているといえます。

 死ぬことが美徳というのは日本の切腹文化であり、人類学的見地からみても、おかしなことではありません。ですから、死への欲動はありえないという言説こそが、現代的な思考と考えてもいいでしょう。

 私個人は、伝統社会よりも、現代においては、「生への執着」が過剰化していると思います。健康ブームなどその一端ですね。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

たしかに、科学の進歩によって生命に影響を与えるようになってきましたよね。難しい課題ですよね。

>「生への執着」が過剰化していると思います。

世の中は、長生きこそ美徳とされてる感じがしますもんね。金田一少年の事件簿の、自殺をはかろうとする犯人に金田一が生きるように説得する場面が思い浮かびました。

お礼日時:2006/03/26 17:48

確かに誰とでも仲良く、生の過程を楽しめたら人生は最高だ。


フロイト説はどうも性に合わん。おっと危ない危ない。

しかし、何故、僕はそう思うのだろう。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>しかし、何故、僕はそう思うのだろう。

やはり死への欲望は誰にでも少なからずあるのかもしれませんね。

なぜでしょうね。

お礼日時:2006/03/26 17:40

たしかメキシコでは死を重んじたり特別な意味を持たせたりしていたと。


私個人としては、死は万物にとって平等なゴールだと思っています。
そこまでの過程を楽しみにする人間がいれば終点そのものを楽しみにする人間がいてもおかしくはないんじゃないでしょうか。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

なるほど。たしかに“死”は、すべての人に平等ですね。

>終点そのものを楽しみにする人間がいてもおかしくはないんじゃないでしょうか。

そうですね。でも世の中は、そこまでの過程を楽しみにする人間の方を良しとする傾向があるみたいですね。

お礼日時:2006/03/26 17:36

絶対的な静寂への憧れ

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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

なんとなくわかる気がします。
私もときどき、静かな場所が無性に欲しくなるときがあります。

お礼日時:2006/03/26 17:29

そうですね……


死とは究極の自己愛ではないでしょうか。
自分を愛するが故にそのセカイへの存在を否定する。
それが死への欲望だと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

>自分を愛するが故にそのセカイへの存在を否定する。

奥が深いんですね。究極の自己愛ですか・・。

お礼日時:2006/03/26 17:26

 死の欲望は言い換えれば破壊衝動では?純粋な快楽目的の。

ドラクエもFFもバイオハザードも鬼武者も格闘ゲームも、一種の破壊行為だと思います。2次元(?)の世界での。楽しくないですか、破壊行為は?笑
 でも、創造があるのなら破壊もある。生きたいと体が叫ぶこともあれば、死への欲望へ駆り立てられることもある。(それは意識的に死んでやろうと考えることとは違うと思う)そう考えれば、本能的で、自然なことだと思います。
 
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

破壊衝動ですか。たしかに壊すのは面白いですよね。がんばって作った砂山とか。笑

お礼日時:2006/03/23 23:45

普通に考えれば良いと思います。



欲しいもの(欲)が「死」になっただけです。

けれど、死ねないですよね。これは、人間の
生活の中には「文化」があるからです。
普通に死ぬ事を進める文化はないと思います。
昔のお侍さんでも、勝手に切腹はできません。

文化の中には「記号」があふれていて、それが
「構造」のようになっていると思っていただけると
有難いです。

例えば、流行の音楽や服を好みますよね。それが
「記号」です。この記号を身につければ、仲間が
できたり楽しいです。これが文化です。

みんなが生活する文化の中には、「命を大切に」や
「他人のために」という言葉があふれていると思います。
この文化という服をきているから、普通は死にたくないと
思うのです。

しかし、「ふと」文化から心と体が離れて、我を見たとき、
「死」という欲望も普通になると思いますが。

構造主義の面から見てみましたが、どうせ人間は死ぬんだから
精一杯生きてみましょう。ニーチェなんか良いと思います。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

「文化」ですか。なるほど。ある意味洗脳みたいなものでしょうか。

>どうせ人間は死ぬんだから
精一杯生きてみましょう。

ですよね。死ぬ前にやりたいこと全部やったほうがいいですよね。

お礼日時:2006/03/23 23:42

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