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ある分子とその分子のイオンとで、モル吸光係数が
等しくなる(等しいと近似できること)ことがあるのでしょうか?
あるのでしたら、条件などを教えてください。

A 回答 (3件)

吸光度が等しいこととモル吸光係数が等しいこととは別の問題.


等吸収点とはモル吸光係数が等しい点.
たぶん,等吸収点の意味をちゃんと理解できていないと思われます.
たとえば A->B という反応があって,このスペクトル変化を経時的に見ていくと,
すべてのスペクトルが交わる点があるはず.これが等吸収点.
ある波長でのモル吸光係数をεA,εB とすると,この波長での全吸光度は
{εA×[A] +εB×[B] }×光路長.
反応によって A が B になるのだから,[A]+[B]は時間によらず一定値.
今,ある波長でεA=εBとすれば,全吸光度はεA×{[A] +[B] }×光路長 となり,
[A]+[B] が時間によらず一定なので,結局,全吸光度は時間変化しないことになる.
これが等吸収点.
色素の解離平衡をスペクトルの pH 変化で解析するときとか,
分光電気化学でスペクトルの電位依存から酸化還元電位を求めるときとかも,
等吸収点じたいの持つ意味は本質的に同じで,吸光係数が等しいということ.
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この回答へのお礼

等吸収点は吸光度が等しい点だと思っていました。
2回も回答していただきありがとうございました。

お礼日時:2006/05/11 22:10

あります.


というか,波長を探せばそういうところが大概は見つかるわけで.
そういうところを等吸収点というんですけどね.

この回答への補足

等吸収点は吸光度が等しい点ではないのですか?
モル吸光係数も等しいとしていいのですか?

補足日時:2006/05/11 19:18
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物質次第で有り得ます。


吸収に関与する官能基(たとえば芳香環)とイオン性に関与する官能基(たとえばカルボン酸)が離れていればイオン化で吸光度は変化しないでしょう。

存在するか知りませんが極端な例ですが、Ph-(CH2)199-COOH なら芳香環のモル吸光計数は「ほとんど」変わらないでしょう。一方、安息香酸などでは大きく変化するかと思います。
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この回答へのお礼

具体的な例があり、参考になりました。
ありがとうございました。

お礼日時:2006/05/11 19:15

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