
No.7ベストアンサー
- 回答日時:
公国は、王または、皇帝以外の君主国家を指します。
(西洋において)
ですから、伯爵や侯爵などの場合でも、独立国家となった場合は、公国となります。
リトワニア公国やキエフ公国など。
ですから、リヒティンシュタインにおいても、独立国家となった時点で、公国(principality)となります。
principalityを名乗る国家としては、モナコ公国、アンドラ公国、(セボルガ公国)があります。
一方、ルクセンブルクは、大公国(grand duchy)で、公国よりも各上になります。
皇太子、王太子などを、プリンスとするのは、イギリスにおいて、王位継承者が、ウエールズ公(プリンス オブ ウエールズ)の爵位を受ける事が、慣例となっている事から生じました。
十字軍国家の、エデッサ伯国や、トリポリ伯国は、実質的には独立していましたが、形式的には、エルサレム王国に属していました。
したがいまして、独立国家と認められた段階で、公国とみなされるため、男爵国、伯爵国は存在しません。
アンドラ公国は、フォア伯とウルヘル司教の共有地であったのですが、独立国家となった段階で、公国となりました。
「ですから、伯爵や侯爵などの場合でも、独立国家となった場合は、公国となります。」
これは知りませんでした。
「
皇太子、王太子などを、プリンスとするのは、イギリスにおいて、王位継承者が、ウエールズ公(プリンス オブ ウエールズ)の爵位を受ける事が、慣例となっている事から生じました。」
そうだったんですか。ここで疑問が生じるのですが、ほかのヨーロッパにも王子=プリンス の図式がありますよね。呼び方は異なれど、イタリアで女子の王位継承者は principessa ですが、14世紀以前は王位継承者は別の語源の単語を使用していたということですか?
うーん、勉強になりました。
No.9
- 回答日時:
7番です。
>14世紀以前は王位継承者は別の語源の単語を使用していたということですか?
イングランドのウエールズ征服は、12世紀ですね。
英語は、ウイリアム1世の征服以後、急激に変化しています。
また、その他のヨーロッパ諸国の言語も、12世紀から13世紀にかけて変化してゆきます。
スペイン語に関してですが、スペイン語で「王子」は、
「purincipe」ですが、13世紀には、「yfantes」が使われていたようです。
この「yfantes」は、本来は、貴公子を意味する言葉だそうで、それが、王子の意味に使用されていたようです。
また、皇太子(王太子)の正式な呼び方は、「heredero del Real」(王の後継者)のようです。
ただし、一般には、「principe」が使われているようです。
「heredero del Real」の場合、王の子であるという意味は無く、弟やいとこなどの場合もあるようです。
王子であることと、王位継承者が、必ずしも一致していなかったという事なのかもしれません。
日本語での「太子」を当てはめる場合、むしろ「王の後継者」という意味のほうが、適切なのかもしれません。
スペイン語の古語に少しふれた本が有りましたので、それを参照しました。
No.6
- 回答日時:
英語にも、Barony (男爵領)
County(伯爵領)という言葉があるように
存在しますが、
英語のカウンティは現在は郡や州の意味に
なっているのでもわかるように
英語圏では伯爵領は独立国ではありませんが
ドイツ語圏つまりGraf(伯爵)は
フランク王国以来の制度として
中世以後、ドイツでは独立国として存在したので
ドイツ系の伯爵には伯爵領が存在します。
伯国ということは稀ですが。
ちなみに男爵領はスコットランドなどの
一部の地域にしか存在しません。
"Grand duchy"は 区別して大公爵と呼ぶほうがいいです。
これはフランス系の呼び方なのですが
大公、公爵、公とさまざまな呼ばれ方をされますが
すべて同じで、要するに日本語に適切な訳語がないのです。
Principality は 公国か、大公国と呼ぶべきで
辞書にも”侯国”と載ってますがこれはほとんど使う人はいません。
Prince は単に公とすることが多いのですが
Duke /Herzog(公爵)と区別して、
こういう場合は大公とするのが普通。
ただしオーストリアには Archduke という爵位があるので注意が必要です。
基本的にプリンス/プリンツを訳す日本語は存在しません。
この言葉はかなり訳者なかせの言葉で
使われる対象ごとに考えて訳しわけなければなりません。
王国のプリンスは王子としても、
公国にもプリンスがいたりするからです。
また後継者以外のプリンスは大公としますが
血縁関係まで調べないと訳せない微妙な言葉なのです。
また侯爵領/侯国 は
Maruessate/Marquisat/Furstentum などといいます。
これも別にあります。
さすが博学でいらっしゃいますね。
ところで質問なんですが、選帝侯 Kurfuerstentum のKur ってどういう意味なんでしょう? Fuerstentum なら「公」という意味ですが Kur は???です。
No.5
- 回答日時:
面白い問題提起ですね。
まず、リヒテンシュタインやアンドラは「侯国」ではなく「公国」と訳されています。英語でPrinceは日本では公爵と訳されるのが普通です。
貴族の称号については、下記URLの「注」で解説されています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%92% …
かなりややこしい話です。
ご質問の「男爵国、伯爵国はかつて存在しましたか?」ですが、リヒテンシュタイン公国が神聖ローマ帝国の体制をそのまま引き継いでいるということで、神聖ローマ帝国を構成していた領邦国家について調べると、
http://homepage.mac.com/linstedt/linische/hre_5. …
が見つかりました。どうやら、「伯爵国は多数存在した」と見るべきのようです。
ほう、面白いですね。
ウィキペディアの「リヒテンシュタイン家」の項目の注はこの議論に決定的に役に立ちます。ドイツと、英仏では逆転現象が起こっているために混乱を引き起こす。リヒテンシュタインやアンドラはルクセンブルクより地位が劣る(ドイツ圏では)のに、英仏では名前の上では勝る、というのは歴史のトリビアになりますね。
面白かったです。
No.4
- 回答日時:
#2です。
お恥ずかしい。確かにそのとおりですね。
ってだけだとなんなので、
現存のものは見付かりませんでしたが、歴史上のもの。
エデッサ伯国
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%87% …
トリポリ伯国
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%88%E3%83%AA% …
おかげで新たな発見がありました。county 郡、の語源が count 伯爵、の土地 (county)ということをです。
ありましたね!やりました。すっきりしました。
No.2
- 回答日時:
伯爵国は、googleで"伯国"というキーワードで検索すると、いくつも見付かりますね。
現存するものもあるようです。
例:
http://www.anzen.mofa.go.jp/manual/recife.html
男爵国もあったかもしれませんが、さすがに、男爵領程度で、「国」と言えるほどのものは多くなかったのではないかと思います。(近代以前では、「国」の定義もあやふやなので、「国」なのか「領」なのか区別は難しいでしょうし。)
定義のあやふや、それが解答でしょう!
王国 kingdom (王の領土→「国」に派生)
公爵領 duchy (>duke)
侯爵領 marquisdom
伯爵領 earldom (なぜか countdom という単 語は辞書になかったです)
と考えれば納得できました。
でも barondom という単語もなかったです。規模が上記に比べて小さく、単語を割り当てる必要性がなかったものと思われます。
No.1
- 回答日時:
伯爵国になるかどうか分かりませんが、選帝侯の一人であるブランデンブルグ辺境伯は領土を有していました(後のプロシャだったかな)。
伯はドイツ語で Graf で、序列は Herzog>Fuerst>Graf で、Grafは英語で earl または count、日本語で伯爵のようです。
でもウィキペディアによればプロイセンは王国になる前は「プロイセン公国」だったそうです。また、「辺境伯(Markgraf)はただの Graf よりも地位が高かったそうです。
となるとただの「伯爵」ではなく「辺境伯」で、実質的には「侯爵」と同等と考えるべきでしょうね。またウィキペディアには、英語やフランス語の marquis はこのドイツ語の Mark (辺境)から来ているらしいです(これには少し驚きました。辺境ですか!)。
ならばプロイセンの例では「伯爵」の例ではなく「侯爵」の例ですのでここの質問の範囲外です。
プロイセンが王国になるまえ、正式名称は何国なのか調べましたが、能力不足のため見つかりませんでした。
回答ありがとうございました。
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