10代と話して驚いたこと

前歯6本のオールセラミックでの治療を検討しています。これまでの不摂生を悔やんでおります。今現在、右1,2番が保険適用のプラスチックの差し歯、残り4本はレジンでの治療となっています。全て神経は無いと思います。また歯並びは悪くないと思います。これらを踏まえ、幾つか質問があります。よろしくお願いします。

(1)治療の際ファイバーポストコアを考えています。右1,2のメタルコア除去に歯根破折のリスクが伴うと思われます。回答者様がこの立場の場合どうされますか?

(2)仮に右1,2はメタルのまま、その他をファイバーで治療した場合、いかがなものでしょう。透過性の点、あるいは他の点で審美的に不都合が生じるでしょうか?

(3)前歯6本と書きましたが、まずは4本(犬歯を除く)とも考えています。一度に6本と4本+2本では差異がありますか?

(4)実は6本の差し歯によいイメージが無く(芸能人とか)、"しし舞い"の歯みたく気味悪く感じる事があります。芸能人であれば材質が劣るとも考えられないしなぜでしょう。出っ歯とか歯並びに関係するのでしょうか。あと左右対称過ぎるとそう感じるのか。いや、それとも歯のサイズが大きいからなのか。。。

(5)その他、「前歯6本の差し歯」の治療におけるアドバイス等あればお願いします。

A 回答 (2件)

長文になります。



(1)(2) ファイバーポストは光が透過した際に黒ずんで見えにくい利点がありますが、実際の生活で口の中から光が出る可能性は無いでしょう。つまり余り意味がありません。
 実際の治療でファイバーポストが有効なのは、コアと歯の方向が異なり、セラミックに充分な厚みが得られない場合。歯の丈が短く、できるだけコアを長く保ちたい場合に限られます。それ以外なら無理にファイバーコアにする必要はありません。
 それに、金属コアを除去してファイバーにした場合、多くは歯質の立ち上がりではなく、いきなり根の断面からコアが立ち上がる事になります。この場合、金属コアより強度が下がる可能性も出てきます。
 私が担当なら、犬歯は金属コア、側切歯(2番)はファイバーコア、中切歯(1番)は状況に合わせて。となるでしょう。

(3) 治療物は全てハンドメイドです。どんなに注意しても微細な差が生じやすく、並べるとそれが目立ってしまう可能性もあります。従って前歯4本は同時に治療した方が、その危険性が少ないでしょう。
 犬歯は前歯4本に比べて僅かに色が濃いのが特徴です。従って犬歯を前歯4本と別に製作しても問題の生じる可能性は少ないです。
 どちらを先にするかは、先生の考え方によって異なります。というのは、顎の動きを考える時、それを誘導するのに、犬歯の後ろの歯、小臼歯誘導を主と考える人と、犬歯を主と考える人がいます。犬歯を主と考える人であれば、ひょっとしたら犬歯を先にと勧めるかもしれません。それは歯医者次第です。

(4) 芸能人はいろいろな役をこなし、テレビや舞台、映画など様々なステージに立ちます。役の種類によって顔色も人種さえ変化します。また、それぞれのステージでは様々な人工照明が当ります。
 歯は顔色や照明によっては思わぬ色合いになってしまうことがあり、画面を見ていて「なんでこんなに歯が黒いんだろう」と思う人がいます。
 そのように多様な環境変化に対応する為に芸能人は不自然な白い歯にしていたのです。つまり、芸能人の歯が白くなったのは、開発当初の苦労の賜物なんです。ただし、最近では歯医者も理由を理解せずに白くする人も多いようです。
 普段は綺麗だと思っている芸能人の白い歯も、ある日突然、気持ち悪く感じることがあります。それは芸能人は普段から白すぎる歯に合わせる化粧をしているからです。ところが化粧法を変えたり、スッピンになると、人によっては歯が奇妙に際立ってしまう事があります。この様な場合、違和感を感じるのです。
 もちろん天然の歯で綺麗な人もたくさんいますが…。

(5)早い段階で自分の理想を歯医者に伝えて下さい。そして仮歯の間に納得行く形にして下さい。親切な歯医者ならそれから最終的なものを作ってくれるはずです。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。

歯に関心を持つ、今の私にとって、専門的な解説は特に有難く思いました。
回答者様の様な歯科医に巡り合える為にもデンタルIQ向上に努めて参ります。
今後「デンタルケア」にお世話になる事と思います。機会あれば回答よろしくお願いします。

お礼日時:2006/09/18 14:48

(1)メタルコア除去に歯根破折のリスクが伴う~



コアの状態にもよりますが、問題なく使えるのでしたらそのままでも良いように思います。

2)メタル、ファイバー混在で審美的に不都合~

使用するオールセラミックの種類にもよりますが、それほど違和感がある状態にはならないと思います。
但し、メタルコア側の色にファイバーのものの色を合わせる様な事になると、深みのある色の表現がやや損なわれる可能性は有ります。
それにしても通常のメタルボンドよりは生き生きとした歯に仕上がると思います。

(3)まずは4本(犬歯を除く)と一度に6本で差異~

確かに6本の方が色や形の一貫性が保てる等、楽な場合も多いです。
しかし、特に犬歯2本を後にするのでしたら大きな問題は有りません。
左右半分づつとかでしたら大変やり難い事になります。

(4)実は6本の差し歯によいイメージが無く~

確かに見るに絶えない物も有りますね。
「もう少し普通の歯にすれば良いのに…」と思う事もしばしばです。
ほとんどは患者さん側の間違った過剰?な要望による場合が多いように思います。
「あのような歯(白くて綺麗な歯並び云々)」にして欲しいと言われればどうしてもああなってしまいます。
歯並びを補綴によって強引に修正したりしている可能性もあります。
本当に正しい治療を優秀なスタッフが行えば、我々専門家が見てもそれと分からないような物もあります。
最近では○○○香さんとか…

芸能人さんの様な特殊な環境で無い一般の治療では、歯科医師の治療技術や特に歯科技工士のセンスによってその結果は大きく違います。
驚くほどの大きな差です。
歯科医院の選択を間違うと「獅子舞」になってしまう事も多々有ります。

(5)その他、アドバイス等

前述の様に歯科医院を選んだ時点でほぼその結果は決まってしまいますので、その段階を慎重にしてください。
またご自分の希望や考えを十分スタッフに伝えてください。
今回のご質問の様なことも直接聞かれても良いと思います。
お互いの考えを十分理解し、また、如何に患者さんが高度の要求を持っているかが分かれば、自ずと結果も良い方向に向いて来ます。
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この回答へのお礼

回答ありがとうございます。
 
歯科医院選びは最も重要かつ難題なのでしょうね。
回答者様の仰る様、自身の歯に対する関心度をアピールし"あなどれないヤツ"と歯科医に認識してもらうのも一つの方法だと思っています。

お礼日時:2006/09/18 15:03

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