アプリ版:「スタンプのみでお礼する」機能のリリースについて

次の一節は、やや古いのですが朝日新聞の「天声人語」(1997.1.26)の一部です。

「…先週末、東京で早稲田大学サッカー部の現役選手やOBらが集まって、シーズンを締めくくる納会が催された。大学サッカー界の名門は、今季はまったく振るわず、創部七十四年にして初めて関東大学リーグの二部降格となった。意気は上がらない。…」

● この「大学サッカー界の名門」という表現が「早稲田大学サッカー部」を指すということは理解できますが、なんとなく違和感をおぼえました。

● 定冠詞をもつ英語では、例えば

Tokyo ⇒ the capital of Japan ⇒ the political and financial center of the country

といった具合に冠詞のtheを用いてある名詞を次々と言い換えていくのが自然な言語と言えると思います。

● 冠詞をもたないとされる日本語で

「早稲田大学サッカー部」 ⇒ 「大学サッカー界の名門」

という言い換えは自然な表現と言えるのでしょうか?

(関連する質問を出していますのでこちらにも目を通していただくとありがたいです。http://oshiete1.goo.ne.jp/qa2560785.html

A 回答 (5件)

#2です。

再度おじゃまします。
どうしてもわからなかった「>違和感」の理由が何となく理解できたような気がします。(違うのかもしれませんが)
これは定冠詞云々というよりも、むしろ純粋に日本語的ご質問と捉えたほうが良いのかもしれません。

つまり、この文章では、
「…先週末、東京で早稲田大学サッカー部の現役選手やOBらが集まって、シーズンを締めくくる納会が催された。【この】大学サッカー界の名門は、今季はまったく振るわず」
というように、【この】という指示代名詞が省略されているわけですが、
もしかすると、それが不自然と感じる理由になっているのではないでしょうか。

そうすると、【この】という指示代名詞の省略が妥当か否か、という問題になると思われます。
仮にそうだとすれば、それは全く妥当であろうと個人的には思います。
「彼女の受賞を祝って大勢の関係者が一堂に会した。
主役はいつにもまして輝いて見えた。」
という文において彼女=主役であることは明白だと思いますが、
なぜ、【この】を省略しているかと言えば、
指示代名詞を使用してまで、その本来の役割である『指し示す』という働きを敢えてする必要がないほど「彼女=主役」という関連性が明白である、という意図を表現するためではないかと思います。
つまり、この文の作者は彼女が主役であるのは当然である、というニュアンスを暗黙のうちに込めていることになるのでしょう。

同様に、天声人語の筆者は「早稲田大学サッカー部」が大学サッカー界の名門であるのは当然のことである、という認識を持っていることになると思われます。
この場合、サッカーにあまり詳しくない方や、早稲田のライバル校関係者の方々などからすれば、
「ひとりよがりの認識ではないのか」あるいは、「その認識にはやや異議がある」などのような感覚をお持ちになっても不思議はないわけで、これが「>違和感」の源になる可能性はあるような気がします。

いずれにしても、今回のご質問の実質は、国語的に誤りということではなく、
むしろ、「早稲田大学サッカー部」が果たして本当に名門なのかどうか、という点であったのかもしれません。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

「関連性」というキーワードが、いいですね。ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/30 21:37

一般的に「一節」だけを引用して云々するのは如何なものかと思うけど、今回に限れば全く「違和感」はありません。


なぜなら、「早稲田大学サッカー部」と聞いただけで大学サッカーで有名だからです。さらに「大学サッカー界の名門は」に続けて直ぐに「創部七十四年にして初めて関東大学リーグの二部降格となった」とあるので、尚更のこと。

それより、貴方はよく「違和感」を持つ方だなぁ~、と思いました。

参考URL:http://www.college-soccer.com/league/kanto/arc/f …
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ハイ。自分でも「よく『違和感』をもつ」ほうだと思います。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/30 21:39

日本語としてみると、サッカーにくわしくない私には違和感があります。

最後まで読めばわかるのですが、「大学サッカー界の名門は」まで読んだところで、それが「早稲田大学サッカー部」のこととは分からないのです。
 「大学サッカー界の名門である同部は」がよい表現と思います。

英語だって同じです。正式名称はしりませんので仮に訳しますが、
The Association Football Team of Waseda ... という文があって、そのあとで、the famous team と(the付きで)来ていても、私ならそのfamousなチームが早稲田のこととはすぐには分からないでしょう。最後まで読めばわかるかもしれませんが。

この回答への補足

ご回答#3のpurunuさんから
「英語だって同じです。正式名称はしりませんので仮に訳しますが、The Association Football Team of Waseda ... という文があって、そのあとで、the famous team と(the付きで)来ていても、私ならそのfamousなチームが早稲田のこととはすぐには分からないでしょう。最後まで読めばわかるかもしれませんが。」

とコメントをいただきました。ご参考までに、この同じ部分の英訳を朝日新聞(朝刊)の翌日発行の ”The Asahi Evening News”(現在は廃刊)からご紹介します。

Last weekend, members of the soccer club of Waseda University and graduates who belonged to the club got together in Tokyo for an annual end-of-season meeting. Contrary to its history of distinction, the school fared miserably in the past season, ending up with the disgrace of being demoted to the second division of the Kanto Intercollegiate Soccer League for the first time since the club was established 74 years. Naturally, everyone was down.

表現を追いかけてみると、
(1) “the soccer club of Waseda University” ⇒ “the club”(2回用いられています)
(2) “Waseda University” ⇒ “the school”
と2箇所を定冠詞theを用いて言い換えています。「大学サッカー界の名門」の部分は日本語のように名詞句の形ではなく、sentence(文)の形で表現しています。(私は英語の場合、この(1)、(2)とも ”⇒“ が示す指示関係はまったく誤解なく解釈されるように感じます。ただ、このカテゴリーは国語ですので私のこのような「感じ」はあくまで私個人の解釈とお考えください。)

● 私は、定冠詞を用いた英語のこれらの指示表現法が、冠詞を持たないとされる日本語表現にも今回の例のように転用され始めているのかな(?)と密かに推測しているのですが。

補足日時:2006/11/29 21:23
    • good
    • 0
この回答へのお礼

●「違和感がある」
⇒ つまり、「自然な表現」とはいえない、と理解いたしました。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/29 21:25

英語には疎いのでご質問の意図に添った回答になるかどうかは自信ありませんが、「定冠詞の役割」から逆に考えると一応の筋は通るような気がします。


冠詞は「どのような名詞なのかを説明する語」ということらしいですね。
そうすると、英語ではそのことを宣言し、日本語の場合は宣言する習慣がない、ということではダメでしょうか。

「大学サッカー界の名門」でありながら「まったく振るわず」という状態にあったこと(その落差)がこの文章の骨子ですから、言い換えは必須でしょうし違和感は全く覚えません。
ただ、このように「どのような名詞なのかを説明する場合」、
英語の場合には定冠詞を使用する、という取り決めがある。
ということのように思います。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

「言い換え[に]...違和感は全く覚えません」
ということは
「自然」であるというご回答と理解いたしました。

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2006/11/29 12:47

OBです、この前後の年は思い出したくないのですが



この文は、大学サッカー界の名門「である同部」の括弧内が省略されているととらえるべきです。なぜなら、大学サッカー部の名門だけ書いたら、「早稲田大学サッカー部」になるとは限らないからです。

なお、余談になりますが、「早稲田大学サッカー部」というのは存在しません、「早稲田大学ア式蹴球部」が正式名称です。ア式はアソシエーション式の略です、なお、アメリカンフットボールは「米式蹴球部」になります。慶應は原語読みで「ソッカー部」とよびます。ですから、早慶戦はサッカー部の対決ではないことになります(この年の二部陥落は、入れ替え戦で、早稲田の「ア式蹴球部」が慶應の「ソッカー部」に負けたことになります)。
    • good
    • 0
この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。

「大学サッカー界の名門「である同部」の括弧内が省略されているととらえるべき」であるということが自動的に理解できる、ということは

⇒ そう不自然な表現とは言えない、と理解すべきなのでしょうか?
「日本語でこのような表現は、前に参照するものがある限りそう不自然なものではない」と考えるべきなのでしょうか?

お礼日時:2006/11/29 12:43

お探しのQ&Aが見つからない時は、教えて!gooで質問しましょう!