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(1)「先生がご説明してくださる」は敬語の誤用と聞きました。ATOK2006 に叱られるそうです。「先生」を低めてしまっているから。本来謙譲語であるのに、尊敬語と思って使ってしまった例なのでしょうか?

これは適切な指導ですか?私は問題あるとは思っていませんでした。「ご」はどんなものにも丁寧さを付加できると思っていました。

また、これらの文は適切ですか?

(2)ご気分はいかがですか?
(3)お気分はいかがですか?
(4)ご活躍のことと思います。

A 回答 (6件)

#3です。

ここでは、「お・ご(御)」という敬語を表す接頭語についてご説明いたします。少し長くなると思いますが、ご容赦ください。なお、「御」は「お・ご・おん」などの総称です。( )内は、補注・言い換え・省略可、の場合があります。

「御」は、すべての種類の敬語を作ります。すべての種類とは、尊敬語、謙譲語、丁寧語、美化語の四種です(この種類分けについては諸説ありますが、ここでは取り敢えず四種とします)。それぞれの種類ごとに説明していきます。

(1)尊敬語・・・相手方の物事、動作などを高めて表す敬語。いずれも、相手の人、相手の物、相手の動作、相手の様子である点にご注意ください。
・人物・・【お】客。【ご】主人。
・物・・お客の【御】帽子。先生の【ご】自宅。あなたの【お】写真。
・動作A・・一般形・・「御~(に)なる。」
・・先生が【お】読みになる。お客様が品物を【ご】注文になる。どうか【ご】理解ください。どうぞ【お】飲みあそばせ。
→これは単独の「御」ではなく、「御~(に)なる」で尊敬語になる、と覚えてください。「御~なさる」「御~くださる」「御~あそばす」なども同様です。「~」には、動詞連用形や動作性の名詞(下の動作Bの語)が入ります。
・動作B・・動作性の名詞・・先生の【ご】出席を願う。
・様子・・先生は【お】忙しそうだ。【ご】ゆっくりどうぞ。

(2)謙譲語・・・自分方の物事や動作などを低めて表す敬語。
・動作A・・一般形・・「御~する」「御~いたす」「御~申し上げる」
・・先生を【ご】案内する。あなたにこの件を【お】頼みしたいのです。私が【ご】連絡いたします。当方が【ご】援助申し上げます。
→これも単独の「御」ではなく、「御~する」で謙譲語になる、と覚えてください。「御~いたす」「御~申し上げる」なども同様です。「~」には、動詞連用形や動作性の名詞(下の動作Bの語)が入ります。
・動作B・・動作性の名詞・・【ご】案内をいたしましょうか。
・非動作性の名詞・・先生への【お】手紙。
・様子・・【お】懐かしゅうございます。
※謙譲語に「御」をつけることに違和感を覚えられる方が一般の方には多数いらっしゃるのですが、それは間違いです。上記のような条件下においては、謙譲語にも「御」をつけるのです。

(3)丁寧語・・言い方を丁寧にすることで、聞き手や読み手に敬意を表す敬語。
・様子・・今日は【お】暑いですね。
#3で触れた「敬語の指針」によれば、丁寧語の「御」は以上のような形(「御」+形容詞連用形)に限られます。

(4)美化語・・物事を美化して述べるもの。相手がいるとは限らない。
・名詞・・【お】酒。【お】茶。【ご】祝儀。
※従来、丁寧語に分類されていたものが、今回の分類法の変更(「敬語の指針」をご参照ください。)によって、「美化語」ということになりました。

なお、「ごちそう」「ご飯」などの「ご」は、もはや敬語(美化語)ではないと考えられています。「ご」をとって「ちそう」「はん」としたのでは、意味が変わる(壊れる)と考えられるからです。
「おしめ・おてんば・おじぎ・ごめんなさい」も同様です。

以上です。初めにご回答申し上げた内容は、上記の(1)尊敬語、(2)謙譲語の一般形に関係した問題です。

まだ。ご質問の趣旨には十分お答えできていない(←これは、謙譲語の一般形の変形の一つ「御~できる」を用いたものです。可能を表す尊敬語の一般形は「御~になれる」です。これも「ご乗車できます」などといった誤用が町中にあふれています。正しくは「ご乗車になれます」です。)と思います。疑問点等ございましたら改めてご質問ください。
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ご馳走してくださって、感激しました。


どうぞご飯をお召し上がりください。
ごめんください。/ごめんなさい。
ご理解のほど、よろしくお願いします。

これらの例に見られるように、「ご」は何も謙譲語だけに使われるわけではありません。
「先生がご説明なさる」で正解です。
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(1)


謙譲語と尊敬語の混同(お/ご~してくださる)
謙譲表現「お/ご~する」は自分の側をへりくだって言う表現です。敬うべき相手の行為を表すのに使うのは適切ではありません。
[例]
(誤)先生がご説明してくださる
(「先生」を低めてしまっている)
(正)先生がご説明くださる
※ただし、他にさらに敬う対象があり、それよりも相手を相対的に低めても失礼にならない場合には、「お/ご~する」を使っても問題ありません。
[例]部長が社長をご案内してくださったそうです
(「部長」を、「社長」に対して相対的に低めている)
※敬語の正誤は使われる文脈に依存するため、文脈によっては指摘された表現が正しい場合もあります。

(ATOK2006)


 「ご説明する」は,謙譲表現なんですね。
 つまり,この表現での「ご」は「相手に」かかるのです。

(2)
問題有りません

(3)
“原則”として,「お」は「和語」に,「ご」は「漢語」につきます。よって原則から言えば間違いです。ただ,「お慈悲」などの場合は,慣用的に原則から外れます。

(4)
問題有りません。
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(1)「ご説明してくださる」も「ご説明される」も誤用です。



謙譲語の一般形に「お(ご)~する」というものがあります。「~」には動詞の連用形、あるいは動作性の名詞(サ変動詞語幹になるようなもの)が入ります。ご質問の(1)は、その「~」に「説明」という動作性の名詞を入れたもので(「ご説明さ~」も同じ)、典型的な敬語使用の誤りです。

正しくはもちろん、尊敬語の一般形「お(ご)~になる」の変形である「お(ご)~くださる」を使ってA「ご説明くださる」とするか、あるいはB「説明してくださる」にすべきです。
Bは、普通の言い方「説明して」に尊敬語「くださる」をつけたもので当然敬度は落ちますが、誤用ではありません。
要するに、「お(ご)~する」の型が謙譲語になるわけですから、「お(ご)」を除いて普通の言い方にするか、「する(して、の部分)」を除いて正しい尊敬語の形にすればいいわけです。

以上のことは、「お(ご)~【して】いただく」という間違いにも適用できます。こちらは「いただく」という謙譲語が文末に来ていますが、「~」という動作は相手方のものですから当然「お(ご)~していただく」は誤用です。この場合は「ご説明いただく」という謙譲語の一般形の変形にするか、「説明していただく」にする必要があります。なお、「ご説明をいただく」というように「を」を間に入れる言い方は、間違いではありませんが耳障りだと感じる人も多いようです。

(2)問題ありません。
(3)「お」はやはり不適。「ご気分」とすべきです。下記URL参照ください。
(4)このままでも間違いではありませんが、「存じる」という謙譲語を用いるとより敬度が高まります。

「敬語」(菊地康人 講談社学術文庫)ほかを参照しました。
また、「敬語の指針(報告案、またはたたき台)」(文化審議会国語分科会 本年11月8日)を検索なさってご覧ください。今の敬語に関するお上の基本的な考え方がまとめられており、そこで、私が上に述べたようなことも説明がされています。先ほどそのリンク先URLを貼附しようと思ってネットで探していたら、この回答が消えてしまいました(前文はこれの倍ほどの分量があったのですが)。それで、今回はこのまま投稿します。ご不明の点等ありましたら、ぜひ「補足要求」をなさってください。

参考URL:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question …
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#1さんの回答でおおよそよろしいかと。


ATOKにしかられる?
ATOKは万能ではないのです。
ATOKを作成(?)された方たちは、敬語や用法に相当な研究をなさっていることには敬意を表しますが、完璧ではないのではないでしょうか。
日本語を完璧に、自由自在使いこなす人は皆無に近いと思います。
「ご」をつけるものはすべて謙譲語と考えるのは間違いです。
例 ご飯、御意見などは謙譲語ではないですね。
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この回答へのお礼

注目すべき着眼点も見られたので御礼を申しあげます。1さんもよかったです。
まだまだ回答をお待ちしております。
寒くなりましたので冷えて風邪を引かないようご用心くださいませ。

お礼日時:2006/12/23 15:09

言い回しとしておかしいのだと思います。



(1)先生がご説明になる、ご説明される、が適当でしょう。または「先生にご説明いただく」なども。

(2)正解。
(3)おかしい。ふさわしくない。
(4)これも何かおかしい。前半が尊敬語で後半が普通言葉…
 ご活躍のことと存じます、が適当でしょうね。

日本人としての、日本語の感覚・ニュアンスから考えればなんとなく見えてくるように思います。

この回答への補足

ご説明、は不適切との ATOK2006 の指摘だと思いましたが。
「ご」をつけるものはすべて「謙譲語」というのは誤りですか?
ATOK によれば(2)や(4)も間違いということになりませんか?

補足日時:2006/12/23 14:39
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