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近頃、食品の安全面でいろいろな問題が起こっています。そこで実際、食料品が家庭の食卓に並ぶまでの過程を見ることによってどこに問題があるかを考えてみたいと思います。特に日本の農作物と海外から輸入されている農作物についてどのような違いがあるか知りたいと思っています。安全基準など専門的なこともあると思いますが、どうして消費者に安全でないとされる食品が届くのかに重点を置いて教えていただければありがたいです。よろしくお願いします。

A 回答 (6件)

こんにちは。

NO.2です。
 えーと、私が「自給自足」と使った意味は、国内で自給するという意味ではなく、消費者自らが自分の食べる分を栽培するという意味でした。これなら絶対安全でしょう?
 で、それがかなわないならば極力国内で自給することが望ましいのではないかと思います。食品行政に対する不信、不祥事が続いていていますが、海外のしかも発展途上国を中心とするそれはもっといい加減な場合が多く、現状を知るほど食べる気がしなくなります。我が家では、原則として輸入野菜、輸入加工食品は購入禁止、また、100円するかしないかみたいなファーストフードも日本の高流通コストを考えると、原材料はほとんどタダみたいなものですから何が使われているか全くわかりません。したがって絶対に食べないようにしています。
 まあ、はっきり言って我が家みたいに極端なことはされる必要性も無いかとは思いますが、こういったものを主食にするようなことはしないほうが賢明だと思いますよ。
 我が家は小さいながらも家庭菜園で安全な野菜を作って食べています。また、お米は全く生活雑排水が入ってこない山間の知り合いの農家の方のところまで出かけていって買い付けに行っていますよ。
 さて、dakkさんの追加の質問ですが、日本の農家がなぜ、これほど苦しい経営を強いられているか?と言うことですね。これは、輸入農産物より高い、つまり生産コストが高いことに他なりません。日本の農家のほとんどは赤字経営です。

 では、なぜ、赤字なのに経営を続けるのでしょうか?それは、「先祖代々の土地を守らなくてはいけない。」というような極めて日本的な家長制度の名残りと、土地は財産であるという土地神話、農業自体は赤字でも兼業農家がほとんどなので、農業の赤字分は会社勤めで穴埋めできる、逆を言うと、会社勤めの収益を回収の見込みのない農業に投資していると言えますが、基本的に自己資金なので不良債権化しないですんでいるだけのことなんです。又、多少赤字であっても兼業農家の経営規模はそれほど大きくないので、痛手が少ない。それよりは自分の土地で自分が作ったものを食べたいという欲求、それに別に消費者が何食おうが、俺たちは永遠に飢え死にすることは無い。という日本の食料安保に関する無関心さも影響しているのではないかと思います。

 なぜ、こんな日本の農業になってしまったのでしょうか?答えは簡単です。戦後の農地解放が原因です。もちろん農村地域の民主化にとって農地解放は大きな成果をあげましたし、私はこれを否定するつもりは全くありません。プラスマイナスで考えてもプラスの面の方が大きいでしょう。しかし、それによって経営は零細化し、生産性は確実に落ちたのです。近年では、担い手への農地集積を民主的に進めることが政策的に誘導されていて、例えばほ場整備をするときに担い手へ農地を集積すると事業の補助金が嵩上げされるとか、担い手への優遇税制とか、低利融資とかありますが、土地の出し手側が集積を理由に田んぼを取られてしまうのではないかという誤解も多く、まだまだ全国的には集積は進んでいない状況です。でも、中には100haを越える経営規模を誇る農家だっているんですよ。こういう農家にどんどん農地を集積してコストを切り下げていかなくてはならないんです。

 また、消費者の動向に生産者がついていけないのも原因です。食生活が変化し、昭和40年代前半までは一人年間100kg以上食べていた米の消費量は今や60kgまで落ち込んでいます。日本の農業の歴史は古代から米の歴史だと言って言ありません。したがって、農地の整備や水利設備、生産技術や生活習慣までが米の生産体系に合わせて発展してきているのです。また、機械化も進んでいて米作りというのは一番楽で土日農業でもできるのです。と、言うより、日本の気候や地形などが元々稲作に合っていたと言った方が良いと思います。
 ところが、消費者が日本の農業にあまり馴染まないようなものをあまりにも要求しすぎているため、輸入せざるを得なくなり、またその分お米が食べられなくなるという状況にあります。日本の食料自給率は今やカロリーベースで40%を割り込んでいます。しかし、日本の食料自給力はそれよりもはるかに高いと推定されます。つまり、米を3割、4割も減反しているのですが、消費者がお米をもっともっと食べれば米は自給できますから自給力、すなわち潜在的な自給率は実はもっと高いということです。しかしながら、田んぼも耕作しなければすぐに荒れてしまいます。今のままあと10年も続けば減反している水田は本当に復活できないぐらい荒れてしまい、生産者もどんどん高齢化・減少していきますから、減反しなくても生産量は確実に落ちていきます。減反が大きな農業問題になっていて、農家からも「もっと米を作らせろ!」、消費者からは「減反のための補助金はムダだ。好きなだけ作らせてもっと米価を下げろ!」と言われていますが、消費者にとって一番怖いのは将来減反しなくても需給バランスが取れてしまったとき、すなわちこのとき、自給率=自給力となったとき、日本の食料安全保障は完全に外国の手に握られることになると思います。

 食品の安全の問題からはだいぶん話がそれてしまいました。すみません。
 消費者としては、値段だけではなく、安全で新鮮なものに正当な対価を支払って食べる。それによって自分や家族の健康が維持増進されるんだ、という気持ちを持ってもらいたいものです。
 
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#5の続きです^^;



とは云っても、食べ物は身体だけではなく心の健康にも貢献しています
それに、ハンバーガーやステーキは口に旨いですもんねェ^^;

私は、正しい食生活を取り戻して地球環境や自分自身のためにやるべき事はするべき…と考えていますが、人間パンのみにて生きるにあらずという先人の言葉を(都合良く)支持して、ハンバーガーやステーキ、ケーキetc.は1つの娯楽として楽しんで良いのではないかと思っています

その代わり、楽しい思いをしたらやっぱりやるべき事はするべき…と奮起して少しでも余計なエネルギーを浪費する生活を改める努力をやって行こうと思っています
食材はなるべく近くの産地の物を(保存料や輸送のための余計な燃料を使わないで済みます)、買い置きは慎み(これが一般化すれば、保存料の使用を押さえられるのではないかと思っています)、すぐ食べるのだからスーパーでわざわざ棚の後から日付の新しいものを取らない(廃棄分を減らせば過剰生産が減り、それに伴う化学肥料・農薬の使用を押さえられるのでは?そしてこれも保存料の必要以上の使用を防ぐと信じて)…
この2~3の事、実行にはさして面倒な事はないと思いますが、多くの方がこれを実践したら、かなりの効果が期待できるのではないでしょうか?
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先人達が獲得し、今失われつつある文化について:


私も不勉強で碌な事は書けないと思いますが…(汗)

ヒトは、一族一種ですが、詳しく分析してみると全てが同じ訳である筈はないと思います(生活圏で分類できると思います)

平地のヒトは野に生えた草を、海辺のヒトは貝や魚を、山地のヒトは木の実などをずっと食べて生きていたはずです
それを、トロピカルフルーツとか、舶来食材とか…
そうやって本来の捕食対象でない物を食べる事が素晴らしい事だと言う錯覚を文化文明と称して奨励してしまったのが全ての始まりなのではないかと思っています

以前、知り合いの自然食主義者に聞いた話なのですが、
ヒトは生まれ育った地の水系以外の物を摂取しない方が良いというのが、もっとも厳格な自然食の基本である…そうです

極端な例を1つ…
イヌイット(極地に生活する方々)はごく大雑把にいって動物の肉だけを食べて生きてきました
近代、フロンティアスピリットに燃えた冒険家の後から自国の文化を広める志に燃えた人達が彼等の地を訪れ、「野菜やパンも食べなきゃ身体に良くないよ~」と彼らに”文明化”を勧めました(あ、あとお酒もそうですね)

その結果、彼らは週末にパンとワインで祝福を受ける”文明人”になる事が出来た代償に、お金を稼ぐための苦悩とドッグフードを与えられたパンダの困惑、そして数千年間の習慣や体質を捨て去る決断を迫られた訳です

今、彼等の文化は彼等自身とともに崩壊しつつありますが、これは決して化学肥料や農薬、ポストハーベストのせい(だけ)ではありません
他者に勧められて、または一時の流行り廃りで数千年数万年かけて築いた自身の身体のリズムを無視した事が一番の原因だと思います

>これからどんな苦労をみんなでしなければならないのか…
それは、パンダにドッグフードをやってみれば答えてくれるのでしょうね
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まず,現在の食品輸入体勢について書きますネ。


食品は当然,食品衛生法の範疇にあります。したがって,輸入される食品は「食品届」を提出し,厚生労働省(実際には地方事務所)で合格印を貰わなければ輸入することができません。
しかし,実際には食品衛生法による規定の検査がすべて行なわれることは皆無,というより,絶対にないといって良いでしょう。
例えば,生鮮食品を輸入し,規定にある数十種類の農薬,日本で禁止されているあらゆる種類の色素や香料を検査したとすれば・・数ヵ月後に結果が出た頃には全て腐ってしまっているでしょう(輸入食品の量から考えると,試験結果がでるのには1年以上かかるかもしれませんネ)。
通常は二酸化イオウやアフラトキシンなど,ごく一部の項目のみが行なわれています。それも,一度検査結果に問題がなければ,同一輸入先からの荷物について半年は無試験で合格となります。
結局は食品衛生法では,原則許可であるけれども,輸入者(製造元)の責任において扱われるということなんですヨ。

中国で高濃度の農薬汚染イチゴによる死者が出ています。
これは地方の農家が使い慣れていない農薬を使い,通常は数千倍に希釈しなければならないところを,原液を使ってしまったということが原因であったようです。そして,その農薬の多くは日本の企業が輸出しているものなんですヨ。日本国内では使用禁止の品目であるのに,海外には輸出できるのですネ(税関統計を調べてみてください)。

中国やインドなどでは,時に高濃度の農薬に汚染された野菜等が認められます。この理由の一つは水害なんです。
洪水が起こると,大きな水溜りが各所に出現します。
それを放置するとどうなるか・・蚊が発生し,伝染病の危険が高まりますよネ。
そして,ボウフラを退治するために国や地方政府が強制的に農薬を投入するのですヨ。
これは少々農薬が残ったものを食べるよりも,蚊などが媒介する伝染病を防ぐ方が優先事項であるからなんです。
そして,これをダメだという権利はだれにもありません。
こういった事情もあるということをご理解してくださいネ。
前半は法規,後半は公衆衛生の範囲ですので,専門家として
以上kawakawaでした

この回答への補足

お返事ありがとうございます。
購入する側の一方的な考え方では食糧の問題が簡単に解決しないということがよく分かりました。
しかし、これでは海外から輸入している農作物などには安価である分リスクがともなうということもいえるのではないでしょうか。そう考えると日本国内で食糧事情だけでもよい方向に改善したいと思います。
専門家とありましたが日本の食糧事情の改善、もしくはこれからの日本の食糧確保ため何をすればよいか。何かよいお考えがありましたら教えてください。

補足日時:2002/06/14 23:17
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こんにちは。



1.海外のある地域では農薬基準がいいかげんだったりや土壌汚染などが放置されていたりするので、元々栽培段階で汚染されている野菜が入ってくる可能性があります。本来ならば検疫で引っかかることにはなっているのですが、サンプル調査であったり、検査態勢の人員不足だったりで見逃すことも多いのが現状です。

2.国によっては、日本と農薬の種類や使用料について基準が違う場合があります。本来ならば同じ人間なんだから人体に与える影響なんて同じだろう・・・と考えられますが、これは早計です。
 たとえば、A国とJ国でお米を作っていたとします。稲にかける同じ農薬に対する使用量の基準がA国がJ国よりも5倍多く使っていいことになっているとします。A国は衛生基準が非常に厳しくA国の基準では人体に影響を与えないことが証明されているとします。このお米をJ国の人が食べても安全でしょうか?答えはNoです。なぜならA国では一年間に国民が食べるお米の量が5kgだとします。それに対してJ国の国民は50kg食べるとします。つまり同じ農薬が残留しているお米を食べてもJ国の国民は10倍の農薬を口にすることになりますが、これが絶対に安全と言えるのでしょうか?

3.農薬は栽培されているときに撒かれる農薬よりも収穫後の農薬が問題になります。特に穀類は船で長時間かけて運ばれてきますが、その間病害虫の発生が懸念されるため、収穫後に殺虫剤などを撒きます。栽培時の農薬は風雨にさらされたりするので、収穫時にはかなり希釈されると考えられますが、収穫後の農薬はそのまま残留します。「有機無農薬栽培大豆」使用の納豆も収穫後はどのような処理をされているか怪しいもんです。

 自給自足が一番安全なのは確かですが現実には難しいですよね。国産が絶対安全だとは言い難い現状ですが、なるべく旬のものを食べ原材料の出所が不明な加工食品は買わないことですね。

この回答への補足

なるほど、目からうろこが落ちました。
海外からの食料は灰色の部分が多い。と思います。僕は農家ではないのであまり詳しくは分からないのですが、「自給自足が一番安全なのは確かですが現実には難しい」とかかれてますがどうしてそのようにお考えなのか。詳しく教えていただければありがたいです。なぜなら僕の親戚は米を作っている農家なのですが資金繰りが苦しいと嘆いています。日本を支えてきた(少なくとも僕よりも)人が困っている理由を知りたいと思います。そしてできれば何とかしたいと思います。もし何かお考えがあれば教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

補足日時:2002/06/14 23:18
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>どうして消費者に安全でないとされる食品が届くのか



私が考えるに、
今、その場所では普通手に入らない物を求める事が1番大きな問題なのではないかと思います

例えば、国内では生産されていない物、季節外れの物、その地で生産できる量を超える需要…

地球の裏側の物を求めるから、それも出来るだけ安価に…という要求をするから、本来不要な添加物・保存料・防虫防黴剤が多用されるのだとおもいます

また、生産地の地力を超えた量の作物を要求するから化学肥料や農薬が必要になってくるのだと思います

更に、生産地がもともと持っていた農業分化を破壊するような注文(かつてナタデココやブルーベリー、ココア等々流行り廃りで無茶な注文を呼び起こして外国の農業を崩壊に導いた日本のTV番組もありました)

まずは、それぞれの人達が、その季節、その地で採れる物を工夫して食べるというかつての素晴らしい文化を再認識する事が重要だと思います

この回答への補足

お返事ありがとうございます。
僕も同じ考えといえます。ふっとこんな歌を思い出しました~人生楽ありゃ苦もあるさ~苦労は誰もしたくないでしょう。今考えなければならないのは、これからどんな苦労をみんなでしなければならないのか?という漠然とした不安をいかに乗り越えるかということではないでしょうか。
もしよろしければ「それぞれの人達が、その季節、その地で採れる物を工夫して食べるというかつての素晴らしい文化を再認識する事」とありますが具体的にどうすることがよいのか、また何かご自身でされてることがあれば教えていただきたいと思います。よろしくお願いします。

補足日時:2002/06/14 23:19
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