No.1
- 回答日時:
>大きな戦では大量の遺体が発生すると思うのですが、そのまま放置されたのでしょうか?それとも組織的に回収されたのでしょうか?
合戦が終わると、いたる所に戦死体がありますよね。
武将の場合は、家臣が遺体を捜して埋葬したようです。
では、武将以外の兵はどうしたのか?
近くの僧侶と近住の人々が、敵味方の区別無しに傷病者の治療と、戦死者の死体の処理と供養を執り行ったようです。
何処の古戦場でも、無数の塚・供養塔がありますよね。
ご回答ありがとうございます。
古戦場に行ったことがありませんが、そういった供養塔があるイメージがあります。他の方の意見も同じなので、目的はどうであれ放置ってことにはならないようですね。なんか安心しました。
No.2
- 回答日時:
戦いが終わると、たいがい(近くの?)農民が死体から刀や鎧や甲から、金目の物は全てをはぎ取ったようです。
それを売り払わないと、農地を荒らされて生きていけないことになるのでやむを得なかった、という一面もあるらしいのですが、とにかく、そういうことなので、誰が誰だか、もちろん敵か味方かなんて分からない状態になります。裸にされれば、同じ日本人ですからねぇ。
もちろん農民にとっては敵も味方もありません。あえて言えば、田畑を荒らしたにっくき敵。ですが、放っておけば、悪臭、疫病の原因になって、困るのはまた近くの農民です。放っておいて、戻ってきた武士に叱られるのも困る。
で、穴を掘って投げ入れ(丁寧に入れたかもしれませんが、私は投げ入れたと思っています)、埋めて、たたられないように坊さんを呼んで供養する、というような段取りになったケースが多いのではないでしょうか。
桶狭間から岡崎のほうへ行く途中で、住宅群の中に、かなり大きな供養塚(史跡)があります。塚というより小山で、頂上付近まで住宅が建っているという感じの規模です。
そこには「敵味方の別なく供養したんだぞぉ、○○寺の高名な坊さんが読経したんだぞお」と、さも自慢げに、看板に書かれていました。
そんなぐあいに、本当にどっちかの武将が敵味方の区別なく供養したりすると美談になり、史跡になったりするんじゃないでしょうか。ま、これは単なる想像ですけど。
ご回答ありがとうございます。
供養塚に住宅が建っているというのもすごいですね。
自分も放置しておくと疫病などが発生しそうで、そういった理由でだれかが処理するのかなと思ってました。
昔の人のほうが宗教的思想が強そうなので、たたりを恐れて供養した気もします。
No.3ベストアンサー
- 回答日時:
現代の山の中の道を走っていると、タヌキなどの小動物が車に轢かれて死んでいるのを目にするのが珍しくありません。
周りに人家もないようなところだと、近所の人が見かねて死体を処理することもないでしょう。保健所などの行政当局が通報(誰の?)を受けて死体を処理するのか?実際は、タヌキの死体は直ちに他の動物(例:カラス)が寄って来て綺麗に食べてしまうそうです。
参考文献:カラスはどれほど賢いか 都市鳥の適応戦略 中公文庫
http://www.7andy.jp/books/detail?accd=31131995
山の中であれば、通行するクルマ以外に邪魔者はいません。効率よく死体処理(カラス等の食事)が進むでしょう。
ご質問ですが、戦国時代の戦いでの戦死者の遺体は、下記の経過を辿ったと思われます。
1. 戦死者は、首を取られた状態で戦場に残されている。
よほど大きな合戦、例えば武田信玄が徳川家康を完敗させた三方ヶ原の合戦でも、徳川軍の戦死者は1000人行かない計算のようですから、そんなに大きな数ではありません。普通の合戦なら「戦死者10人」とかの単位です。
2. 戦闘が終わって両軍が引き上げると、既に回答されているように農民たちが「戦場狩り」を行います。これは、「田畑を荒らしたことに対する補償」の意味も含まれていたようです。
この際は、我々の眼から見て価値がある鎧、刀、槍などはもちろん、着ているものもフンドシに至るまで全て剥ぎ取られます。戦国時代の日本は、今の北朝鮮のような「使えるものは全て使う」社会ですから、例えば「戦死者がつけていた、血に染まったフンドシ」でも洗えば価値があるので剥ぎ取られました。地位のある武士が着ていた服は、農民から見れば「超豪華な織物」ですから、血や泥を落として分解すれば高値で売れました。(和服は、縫った部分をほどけば長い反物に戻ります)
3. 農民が徹底的に戦場狩りを行った後、戦死体は、全て丸裸になったでしょう。即ち、冒頭で説明した「クルマに轢かれたタヌキ」と同じ状態です。この状態であれば、後は野生動物が死体を処理してくれたと想像できます。実際、合戦の後の戦場をカラスが徘徊している様子が、当時の手紙か何かで描写されている例があったと思います。
4. 現在も痕跡が残るように、地元の僧侶が穴を掘って死体を埋め、供養したと言う例もあったでしょう。これは、「戦場狩りで大儲けした農民たちが、罪滅ぼしの気持ちで供養を依頼」ということが多かったのではと思われます。
ご回答ありがとうございます。
戦死者って以外に少ないですね。やっぱ一昔前のWW2のような国家丸ごと巻き込んだ総力戦といった感じではなく、支配者層だけの戦いという感じだったんでしょうかね。
武器とかはわかりますがフンドシまでとは・・・。究極のリサイクルですね。
動物による自然処理はちょっと怖いですね。過去の話ですが、農民の方々には供養のほうをがんばっていただきたいと思います。
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