タイトルのとおりなんですが、一騎当千(一騎で千人もの敵を相手にできるほで強いこと)って本当
なのでしょうか?
と、言うのも最近「三国志」にハマリまして色んな本を読んでいます。その中で関羽や張飛、趙雲の
強さには目を見張るものがあります。
一騎で10万の敵陣を突破したとか、一騎で1000人の敵兵を倒したとか・・・・。
話的にはとても面白くて私も彼らのファンになってしまったのですが、でもこれって本当なんでしょうか?
現実に戦場で戦闘を行い、一騎で1000人の相手を打ち破る事など可能なのでしょうか?
私が想像するに、いくら強い武将がいたとしても弓矢で攻撃すればよけきれるものではないと思います。
物語の中では彼らはいとも簡単に弓矢をはじいていますが、四方から高速で飛んでくる弓矢をはらうのは
単純に考えれば至難の業だと思います。また、1000人もの相手と戦うとその疲労も相当のものだと
思います。
剣道や長刀(なぎなた)の試合を見ていて感じるのですが、例えばあれが真剣だと仮定した場合、
自分が攻撃を受けずに相手だけを倒すのは、ほぼ不可能のような気がします。まして、戦場で相手が
1000人、周りからは弓矢が飛んでくるとなると「一騎当千」という言葉は本当なのか、それとも話を
面白くするために後世の人たちが彼らの武勇伝を大きくしてしまったのか、それとも実は本当に1人で
1000人に値するほど強かったのか、と言う事が気になってしまいました。
この辺について詳しくご存知の方、もしくはご自分の持論や推論をお持ちの方がおれれましたら
色んな意見をお聞かせいただければと思います。
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
まず、一人が1000人を倒す場合。
飛び道具は現実的ではありません。刀の場合ですが、日本刀ならせいぜい10人も切れば、
刀身に脂が回ったり、骨や甲冑で刃こぼれがするなどして、
使い物にならなくなるといいます。ですから、戦国時代の武将は、
換えの刀を何本も持ち歩いたそうですが、1000人を切るほどの
刀を持ち歩けるとも思えませんね。普通は毎日戦いの終わった後、
自分でせっせと研いで、次の日に備えたはずです。
ただ、中国の刀は青銅器とか鋳鉄で、
切るというよりは殴るといったほうが適当な代物かもしれませんけど、
この場合はねばさに欠ける(折れやすい)ので、
1000人を殴り殺すというのも至難の業でしょう。
逆に1000人が一人を倒す場合。飛び道具でないと面倒ですね。とはいえ、
鉄砲弓矢の場合、有効な力を持つ距離がそんなに長いわけではありませんし、
狙いがそれてしまえば、甲冑を付けていればあまりたいしたことはないでしょう。
仮に1000人が一人の回りをぐるりと囲んでいっせいに撃ったとして、
その円の半径は100mは超えるでしょう。近代の兵器でもない限り、
このぐらいの距離になってしまうと殺傷能力は期待できません。
密集したとしても、同士討ちの危険もあるので、
同時に攻撃できるのはすぐそばにいる10~20人くらいがいいところではないですかね。
この程度なら槍でもできます。島津豊久が関が原の退却戦で、
同時に十数本の槍に突き上げられて討たれたなどという逸話もあります。
それにしても、騎乗で防具を付けて武器を振り回すというのは
相当なテクニックを要する重労働ですから、
そんなに長い時間戦えるものではありません。
日本の戦国時代の合戦でも、
半日も続いたようなケースは少ないのではないでしょうか。
というわけで、
> 話を面白くするために後世の人たちが彼らの武勇伝を大きくしてしまったのか、
ってところが正解なのかな、と思います。
1対1だって戦って勝つのはたいへんなのですから、
冷静に考えれば1対10ならすごいことだと思うのですが、
そこはそれ、素人相手に面白く語るのが講釈師というものです。
1対10ならそこらの村の力自慢や法螺吹きの守備範囲に見えそうですからね。
なお、1000人を倒すのではなく、1000人の軍を突破するのなら、
それほど難しい話ではありません。上に書いた理由で、
1000人が一度に一人に当たることはまずできないのですから。
それでも備えているところに突っ込んでいけば難しいでしょうけど、
不意をうって、対応する暇を与えずに行けるのなら可能性はあります。
さっそくの回答ありがとうございます。
そうですよね。確かに刃こぼれなんかで物理的に1000人も攻撃し続けれる
ものではないですよね。現実的な意見にすごく納得しました。
No.5
- 回答日時:
一騎当千(一騎で千人もの敵を相手にできるほで強いこと)は自分が考えるにはこう思います。
1振りで10人近く倒す武将がいたら兵は誰も好んでその武将に戦うとは思えません。
集団にいて目の前の自分の仲間(兵)があっさり倒されたら多分逃げるでしょう!
1人逃げて連鎖反応で総崩れになり後ろからバッサリとやられてしまう・・・
これなら一騎当千も可能では?
回答ありがとうございます。
確かにその方法が取れれば一騎当千も可能かも知れませんが
問題は「1振りで10人近く倒す」ことができるかですね。
何にしろ圧倒的な力で1000人の敵を背走させる事ができれば
それが一騎当千という事になるのでしょうね。
No.4
- 回答日時:
あなたの読んでいらっしゃるのは正確には「三国志」ではなく「三国志演義」です。
「三国志演義」は歴史書「三国志」を元にして、民間に伝えられた、逸話、かたりものをおもしろおかしく、羅貫中が脚色・創作したものです。ですから、創作したものですから、史実とは違います。後代の人は「三国志演義」のことを便宜上、「三国志」と呼んでいるのです。回答ありがとうございます。
なるほど、私が読んでる「三国志」は逸話や脚本・創作が入っている訳ですね。
こうなると「三国志演義」も読んで、どこまでが史実でどこからが創作なのかを
知りたくなりました。
特に諸葛亮孔明の、相手の心を先読みするのはどこまで本当か、10万本の矢を
1晩で得たのは本当か、東風の風をおこしたのはどこまで本当か、などなどまた
興味が出てきました。次は「三国志演義」を読みたいと思います。
No.3
- 回答日時:
おはようさんですっ。
三国志、私も好きです。一騎当千の事ですが、先の投稿者の言うとおり、替えの刀は、そう何本も持てないでしょうし、三国志の英雄達は現代人の想像のつかない様な過酷な修行をしてると思いますが、剣道有段者の私から見ても、やはり体力にも限界があり、千人の相手をするのは厳しいと考えます。
そこで以前からの私の考えですが、三国志の名のある武将達は千人を切ったのではなく、各部隊の兵、一部隊につき4・5人を圧倒的な強さで切り倒し、その凄まじさ故にそれを見た残りの部隊兵は逃げだし、(勿論、離れていた弓兵もしっかりと見ているハズ)戦場では、逃げる=負け=死を意味し、打ち倒したと解釈されたと考えております。
又、「一騎当千=千人の兵に匹敵する」と解釈する文献もあり、こちらの表現の方が正しいと思ってます。
又、超雲が10万の軍を駆け抜けた事も先に述べた理由に加え、劉禅守護が目的であった事(普通の戦闘よりも気合の入り方が凄かった)もあり可能であったのではないかと思います。
最後に私の考えを要約しますと、三国志の英雄一人で千人全てをを切り倒したのでは無く、その圧倒的強さで千人の兵を撤退させたのだと思います。
因みに私は「大声一括すれば千人の敵兵が震え上がった」大酒飲みの豪快な男、張飛のファンです。・・・関係ありませんね(反省)。
回答ありがとうございます。
やはり剣道有段者の目から見ても1000人の相手は無理そうなのですね。
>英雄一人で千人全てをを切り倒したのでは無く、その圧倒的強さで千人の兵を撤退させた
これはすごく納得です。軍団としてみんなで敵兵と戦い、その時当然ながら一騎当千と言われる
武将達も奮戦して戦い、ついに敵軍を背走させるにいたった。その時逃げ出した敵兵からは
もちろん、味方からも「我が将は1000人の兵に値するなあ」と感想が出たのが始まりなのかも
ですね。
No.2
- 回答日時:
私は中国文学に詳しいわけではありませんが常識の範囲で説明を試みます。
古代の中国人は『白髪千丈』(心配事や悲しみで白くなった髪を伸び放題にしていること、千丈は約3千メートル)式の誇張した表現を好みました。我が国でも、千里の道も一歩から、浪速の八百八橋などのオーバな表現があります。平家物語にも五万騎とか20万騎とか書かれていますが、織田信長が専属の兵士団を設けるまでは農閑期のみ闘える兵士が普通だったので、金で兵士を増やす事は難しく20万騎はオーバな表現ではないかと思われます。
しかし、オーバ表現だけでなく当時の兵制考慮する必要があります。詳しくはありませんが京劇の武将が舞台で戦闘する場合、背につけた旗の種類(色、大きさ等)で従えていた兵力を表すといわれます。一枚の旗が千人を表すとすれば5本の旗でその武将は5千人を代表して舞台で戦っていることになります。当時は一騎の武将は
例えば200人の兵を従えていたとすれば一騎(200人)で戦意のない1,000人を相手に戦うことも可能だったと思われます。現在では当時の兵制など無視して
一騎当千とは一人で千人の兵を相手に出来るほど強いことを表します。習慣が亡くなったにもかかわらず表現(言葉)だけが残って意味が分からなくなっているのは格言にたくさん見られます。
回答ありがとうございます。
私も「一騎」で1000人を相手はオーバーな表現だろうなと思いました。
それに仮に本当に戦うにしても、将として部下を率いて戦ったんだろうなと思います。
自分の背後や側面を親衛隊に守らせて、軍団として1000人の軍と戦った・・・。
これが本当のところなのでしょうかね。
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