歴史は全くダメだったのですが、昔の『人』にはとても興味があります。
映画などで観るたびに思うのですが、日本人のあのすごい精神力はどうやって育てられるのでしょうか?
例えば、殺されるなら自分で切腹。自分の罪を償うために切腹する。
切腹なんて、ビルから飛び降りるなんてことよりももっともっとすごいことですよね?
今の日本人ができることではないと感じます。
どうしたらこのような精神力がつくのでしょうか?今もこのような精神力を育てることは可能なのでしょうか?
環境や教育、色々な面から簡単に教えていただきたいです。
よろしくお願いします。
No.4ベストアンサー
- 回答日時:
昔は人しかいませんでした。
機械もありませんし、コンピュータなどもちろんありません。すべては人の力で解決しなければならなかったため、人の発する一言はとても重かったのです。だから立派な人が必要だったのです。
ただ、すべての人が偉かったわけではありません。むしろ大多数の人が、食べるのに精一杯で、人を蹴落としても自分の利益を優先してしていたはずです。
しかしこのような人ばかりでは、社会は成り立ちません。言った言葉に責任を持ち、その責任を全うするためには命を掛けるという人がいて初めて、社会が機能するのです。
近代化以前は、このような人々がどの世界にもいました。普通は貴族とか武士などの特権階級がそれを担いました。これをノブレス・オブリージュ(貴族の社会的責任)といい、農民などの庶民と違い学問や知識に明るく、公正・公平で、人々が尊敬できる人でなければならなかったのです。(またそのように教育されました)
また一般の人もそのような人を望んでいました。そのような人がいなければ、水害対策とか日照りとか、庶民ひとりひとりでは対応できない人を束ねて初めて乗り切れる事態がたくさんあったからです。
このように人を束ねる人は、自分の言葉に責任を持たなくてはなりません。とにかく、自分の能力を倍増させてくれる機械やコンピュータなどは無い時代でしたから、自分で自分を律し、鍛錬して誰にも後ろ指さされない人にならなければ、人はついてこなかったのです。
庶民は自分の不利益には敏感ですから、「あの人」が言うから、ちょっと損してもいずれ豊かになるのではないかと、思わせられ人でなければ、人々を動員して大きな仕事をすることはできなかったのです。
ですから、後ろ指さされるようなことや言動が一致していないということは、その人から見えば「恥」以外のなにものでもありません。
そのため、責任を全うするために、自死を選んだのです。
現代は昔に比べればルーズです。自分がしなくても誰かがやってくれる時代です。
それでも、人が社会を動かしている限り、必要なだけの立派な人は必ずいるのです。ただ、昔の人と比べて庶民が、そのような人を見分ける目が曇っているだけなのかもしれません。
No.11
- 回答日時:
切腹についてはよく理解されていないと思います。
切腹は、妻や子どもの命を助けるために、へまをした亭主がやったことで、今でも同じ状況があれば、多くの人はそうすると思います。
切腹したのは今で言うと上級の国家公務員試験や上級の地方公務員試験に合格したエリート支配者層ですよね。税金使って暮らせる身分ですよね。
今は試験ですが、当時は世襲でした。父がエリート公務員だとその長男は無試験でエリート公務員になれました。でも、へまをすると職務剥奪されることもあります。そうすると、田んぼも無いですし、商才もないですし、職安も生活保護もありませんから、家から追い出されて長屋で死を待つばかりです。自分の犯したへまのせいで困窮して死を待つばかりの家族と長屋の一室で座っているしかできないというのは耐えられないと思いませんか。
それを考えると、へまをした父としては、自分が腹を切るだけで、罪はチャラになって残された妻子が今まで通り税金で暮らせるようになるのですから、喜んで切腹しませんか?
こどもの出産も誤解です。
腹筋が発達していると子どもは大きくなれませんから、簡単に生まれます。私の妻が入院した時、となりはエアロビのインストラクターさんでしたが、おなかもほとんど大きくならず、出産もあっという間です。お子さんは生まれた時は小さかったのですが、すぐに普通の大きさになりました。機械無しで農作業をしていれば、みな筋肉隆々なんじゃないでしょうか。
今は切腹したら罪がチャラになるなんて制度がないから、切腹しないんだと思います。昔でも、継ぐ家が無いというか、税金で暮らせる支配者じゃない人には、切腹なんて制度はありませんし、へまが大きすぎれば上級国家公務員でも、切腹じゃなく、ちゃんと打ち首とかになってしまいます。
比べているのが、自殺ですが、切腹は自殺じゃありません。今自殺するのは精神的に弱い人で、ちゃんと考えられる人は自殺しません。
今だって、大蔵官僚の地位が世襲で、大蔵官僚の長男には、大蔵官僚以外の職に就けないと法定されていて、家族も子どももパートも禁止、遺族年金なし、生活保護も対象外であれば、公金横領が発覚し免職で長男は跡を継げないけど、切腹すればチャラにしてあげるってなれば、そんなことが起こった官僚は皆切腹するんじゃないですか。
日本で毎年3万人も自殺していますが、せめて保険金で借金を返して家族を楽にしたいっていう自殺がかなりあるんじゃないですか?そういう場合は自損の交通事故も多いみたいですけど。
そうですね、よく理解していなかったみたいです(^^; 日本の中・高に通っていなかったので全くの無知で質問してしまってごめんなさい。
切腹すれは罪はチャラ、なんていうことがあったんですね。それなら男性は喜んで切腹をしたのでしょうか・・。それがすごいことだと思います。
出産についても、赤ちゃんが小さく、出産が楽だとしてもあんな大変なことをパニックすることなく一人でやり遂げることがすごいなぁ、と思ってしまいます。
でも自分の死をもって家族を楽にしてあげたい、という点では昔も今も同じなんですね。納得です。
色々と考えさせられました。歴史や人間ってすごいですね。興味深い!!回答ありがとうございました!
No.10
- 回答日時:
よく「昔の日本人の精神力は凄かった」といいますが、私は現在にせよ過去にせよ精神力という点でも欧米人のほうが凄いなあと思っています。
文字通りタフというか、逆境における強さは日本人は敵わないと思います。私が海外旅行から帰国するときに出会ったアメリカ人女性、ほぼ日本人女性なみの小柄な体に荷物をたくさん抱えていたので持ってあげようとすると「自分で持てるから大丈夫」、さらに長旅で傍目にも疲労しているのが明らかなのに「日本に着いたら噂のラッシュアワーというものにチャレンジしてみたいわ」といっていました。いったいこのタフさはどこからくるのかと驚いた記憶があります。
第二次大戦のイギリス首相チャーチルはドイツに土俵際に追い込まれたときも国民に向かって「状況は悪くなっている、これからさらに悪くなるかもしれない。けれどもこれを乗り切れば勝利することを私は疑わない」と演説しました。第二次大戦では、アメリカとイギリスはソ連(ロシア)にトラックや武器などを大量に送りました。これが大変なことで、バカスカ船が沈められた。それでも、沈められても沈められても船を出すことをやめませんでした。戦争に勝つためにはそれが必要だったからです。
日本人の精神力の強さは、痛みに耐えるようなある種のマゾヒスティックな強さだと思います。会社にこき使われても耐えるみたいなね。これは、今の人も昔の人もそんなに大きくは変わらないと思います。江戸初期に「葉隠」という「武士道とは死ぬことと見つけたり」という有名な言葉を残した本ができましたが、これは戦国時代の戦場を知っている老人が合戦を知らない「イマドキの武士」を嘆く内容のものです。これを読むと現代の老人が「いまどきの若者は・・・」というのと全く同じで思わず苦笑してしまうくらいです。例えば、最近の若い男は軟弱になってしまった、女みたいだ、とかね。
江戸初期にあの赤穂浪士の討ち入りがありました。けれども、数百人の赤穂藩の武士のうち、なんだかんだで武士道を貫いて討ち入ったのはたった47人だったわけです。あの47人は英雄になりましたが、残された赤穂浪士の人たちは「あいつは討ち入りに参加しなかった」とネチネチと陰口を叩かれることになってしまいました。残されたほうとしては「オマイらが余計なことをしてくれたおかげで俺が肩身の狭い思いをさせられた」といい迷惑です。江戸時代に取り潰しにあった藩はゆうに100を越えます。けれども、それに抗議してああいう行動をしたのは元赤穂藩のあの一件だけです。あとはみーーーんな泣き寝入りしたんです。城を枕に討ち死になんてのもありません。日本人の精神力の強さは、泣き寝入りに耐えられる強さなのかもしれません。おしんのしんは、辛抱のしんです。
欧米人ですか・・?欧米に住んでいますが、彼らはチャレンジ精神は旺盛でも精神力は、ウーン・・、という感じです。嫌いなことはやらない、気に入らないと文句を言う、すぐ辞める。私は日本人の方がすごいと思います。
耐える!確かにそうかもしれません。日本人ほど耐えられる人種はそういませんよね。なるほど~~。回答ありがとうございました!
No.9
- 回答日時:
>刃物が扇子?驚きました。
なぜそのようなことをしたのでしょう?江戸時代の切腹は刑罰として行われるものであり、要するに死刑の一形態です。
武士階級の名誉を守った死刑という体面が付いているわけですが、現実の刑の執行の際には取り乱して自分で腹を切れない人が多いですし、下手をすると腹を切るための短刀で暴れまわる危険があります。また、強い精神力のある人の場合、抗議のため自分の内臓をそこらじゅうに撒き散らすなんてことをする人もいます。
つまり、切腹であっても、刑執行時に刃物を持たせるのは執行側からすると望ましくないのです。
そこで、「切腹と斬首等の違いは、切腹は武士としての名誉を守った上での死であるということだが、命じた側(殿様や将軍)が、斬首とかでなくて切腹を命令したことによって(刑が切腹であることによって)対象となった武士の名誉は既に守られている。よって実際に死ぬ際に、本人が本当に腹を切る必要はない。よって刃物を持たせる必要もない」という理屈が出てきます。
我々からすると珍妙に聞こえる議論ですが、当時の人たちは真剣です。すでに戦争のない平和な時代ですから、武士とは言え安全で快適な生活を送りたいわけです。よって死刑の執行というある意味担当者にとっては日常業務の1つである活動が、うまく進行しなかったり、あまつさえ自分に危険が来たり、余分な不快な労働が発生したりというのは避けたいわけです。
そこで、上記の理論を繰り広げ、実際には刃物を本人に渡さないようにしたのです。
実際の手順としては、腹を切るため(そういう動作をするため)自分の前に置かれた小さなテーブル(四方と言います)に置かれた刃物に見立てた扇子を取ろうと手を伸ばしたところを介錯役が首をはねて刑の執行をします。
切腹というのは多くの場合本当に様式の世界の話なのです。
すごーい!!納得、です!!確かにこれから死刑の人に刃物を持たせるなんて危険ですねっ。でも手を伸ばしたときに首を・・。寒気がしてしまいます。
とてもわかりやすかったです。ありがとうございました!!
No.8
- 回答日時:
何方にも比較的簡単に出来ますので、試してみて下さい。
私はこれを勝海舟から教わりました。今その本が手元にありませんが、確か彼の書いた「氷川清和」に載っていたと思います。何れにしても、彼の書いた本は沢山ありませんし、どの本も面白くて教わる事がいっぱい出ていますので読んで見て下さい。彼の実行した精神力の育て方です。先ず、本物の木刀か竹刀を手に入れて下さい。もし素振りの仕方を知らなかったら、誰か剣道をやっている方に木刀や竹刀の持ち方を教わって、素振りの仕方を教えてもらいなさい。10分もあれば、すぐ覚えられます。
次に、貴方の家の近所にあるお墓を探して下さい。1kmぐらいのところにあるのが理想的です。陽がとっぷり暮れてから木刀なり竹刀を背中にしょってジョギングをしながらそのお墓に行きます。そして、お墓の前で素振りを千回程します。はじめのうちは2~3百回ぐらいでも良いと思います。勝海舟の場合には夜中に往ったと書いてありました。素振りが終わったら、適当な墓石の前で座禅を組み、呼吸を整えながら10分なり20分なり瞑想します。気分によって瞑想する墓石を変えるのも一興です。それが終わったらまた、ジョギングで帰って来ます。これを雨の日も風の日も真夏でも真冬でも続けるのです。これで貴方の肝が据わって来るのは保証します。お墓を夜見るのは迫力がありますよ。自ずと「死」を日常に意識できるようになりますから。
この習慣を身につけると、肝が据わるばかりでなく意外なご利益も有ります。もし貴方が、まだ若くてこれから就職運動をする方だったら、就職の面接で貴方の趣味なり特技なり長所なり、他の人とどこが違うかの売り込み点を聞かれるはずです。そのときに、自分は夜中に墓の前で素振りを千回やっていると答えなさい。貴方は必ず一目置かれます。他の人と比べて少々成績が悪かったり有名校を出ていなくても、その事を考慮して取り立ててくれる可能性が一気に高くなりますから。
私が若かった頃とは大分世の中が違って、世知辛くなって来て居りますので、もしそのお墓がどこかのお寺に属しているのでしたら、前もってそのお寺の許可を取っておく事をお薦めます。
精神力を付けることのポイントは『死』を意識することなのでしょうか?23歳女性、海外在住で子どもも居るのでこの方法は少し難しいですが、なんとなくポイントはわかりました。本も読んでみたいと思います。回答ありがとうございました!
No.7
- 回答日時:
今も昔も人間の精神力なんて大して変わりませんよ。
そう見えるのは宣伝のお陰でしょう。
精神力の高いと思われる人間が陰で何をしていたのか。
それを知らないからそう思うだけですよ。
精神の支柱を失った晩年の豊臣秀吉は無意味に人を殺しています。
有名な人ほど精神力の支柱は他にあります。
だからこそ、こんな天才ではなく忍び耐え生きる凡人を参考にしなければならない。
テレビに出るような人間を参考にしてはいけないのですよ。
今と昔の違うところは、精神力の向上の為に真似る対象が違うと言うことでしょうかね。
確かにそうですね。でも昔の『凡人』の人の精神力はもちろん、忍耐力と言うか、なんかそういった物が今の人よりはあるような気はするのですが・・。だって妊娠中も畑や田んぼの仕事をし、陣痛が来たら一人で産む、そんなこと今では考えられないですよね。
もう少し勉強してみます。回答ありがとうございました!
No.6
- 回答日時:
精神力のある人の物語だけが、後世に残るから、後世の人には昔の人は精神力があると思ってしまう。
ということになります。
切腹を自殺の一形態と考えると、現代の日本は年間三万人以上が自殺しておりますので、ものすごく精神力があるようにも思える。
切腹に関して申し上げると、「自分」という範囲をどこまで考えるかを検討する必要があります。
現代の日本人は、自分は自分という個人一つですが、昔は先祖から子孫へとつながる「家」の中に自分がありました。自分個人が死亡しても、家が残れば大きな意味での自分は死なないという考えです。なので、簡単に死ぬことができました。本人が殉死することで、子孫が出世するという事も起こりました。これが行きすぎると、殉死などで”商い腹”と江戸時代の人でも揶揄するような事が起こります。
確かに、現代の日本もそれだけの自殺者がいると考えると今の人も十分すごいですね。^^;
家族のことを思って死ねる、今では考えられないことですね。個人主義という面では西洋の文化が影響しているのでしょうかね。回答ありがとうございました!
No.3
- 回答日時:
まあ一般論ですが、昔の人が本当に今の人に比べて圧倒的な精神力があったのかどうかはやや疑問です。
例えば切腹についてですが、平安、鎌倉、室町、戦国といった時代では必ずしも負けた武士が切腹するわけでもなかったですし、切腹することには美学も名誉もなかったです。単なる自殺の一形態ということです。
この切腹に変な美学を持たせようとしたのは、切腹を事実上刑罰として使い始めた最初武将といえる豊臣秀吉ですが、切腹の作法等が完成した江戸時代には、切腹はすでに形式的なもので、否応なく刑は執行されますし、そもそも刃物は扇子とかに変えられていて自分で腹を切ることはあまりなかったようです。
後の新渡戸稲造とかが、武士道の紹介をした時にかなり美化して紹介した間違いがいまだに残っているわけです。
また、時代や役職が人を作るということはあるようです。
明治の人々が質実剛健で、真面目であったというのは本当ですし、高度成長期の団塊の世代が色々な意味で現在の日本の原型を作ったわけです。
ただ、今の時代にもそのような人々はいます。生きている人はその後人生を誤るかもしれないし、今誤っているかもしれないのであまり、喧伝しませんし、どうしても自分と同じ感覚があるから尊敬できないだけです。
なお、あまり精神力にこだわることには賛成できません。
例えば、日本軍は日清・日露戦争時にはアジアで部類の強さを見せましたが、精神力に頼るなんてことは基本的にしていないのです。
「根性や気合いよりも火力で勝負」「個々の人の気力体力で劣っても、兵器の力で相手を圧倒」「可能な限り格闘戦や乱戦に持ち込ませず、時間と空間における兵力の集中によって戦略的な勝利」というのがこの時代の陸海軍の基本戦略です。
後年の第2次世界大戦のころとはだいぶ違っていますね。
どちらのころの軍隊が強いのかは歴史が示しています。
明治の人はまた精神主義者ではなく、合理主義者であり実践家です。
歴史に学ぶのであれば、単なる精神力万歳にならないよう注意すべだと思います。
『切腹に変な美学』、なるほど!すごいなぁ、なんて思っていたのですが、よく考えれば特に美しいことでもないですね^^;。
刃物が扇子?驚きました。なぜそのようなことをしたのでしょう?
うっかり精神力万歳になっていました。回答ありがとうございました!
No.2
- 回答日時:
[切腹]といえば阿南陸軍大臣と大西瀧治朗中将が私は真っ先に浮かぶのですが、介錯がないというのはすごく痛いでしょうね。
上記のお二方は私の好きな軍人ではありますが、毎日幼少の頃から鍛えられているというか、精進されていたのでしょうね。
しかし、それほどの精神力は、現代にそれほど必要とは思えませんので、毎日の鍛錬や精進が必要だとしても実行は難しいでしょうね。
幼少の頃から鍛えられているんですね。やはりそれは上野くらいの人たちだけなのでしょうか??
確かに今は必要ないかもしれませんね^^; 回答ありがとうございました!
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