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今私は、「からお預かりします」がなぜ誤用とされているのかについて調べています。
過去にも「からお預かりします」についての質問・意見が多く話題になっていますが、そちらも読ませて頂きました。とても参考になります。

今のところ「お預かりした1000円から700円戴きます」が短縮されたり混用されたりした結果この表現が生まれたのだと理解しています。
(この時の「から」は「5から2をひくと3」の「から」の用法)
丁度の金額を貰った時に「お預かりします」を使うことからも、「お預かりします」がほぼイコールの形で「戴きます」の意味で用いられているのだろうと考えました。
この場合、おかしいのは「お預かりします」のほうであって「から」ではないと思います。

前置きが長くてすみません。
ここで質問なのですが、「からお預かりします」の「から」をおかしいと感じていらっしゃる方は何をもって違和感を感じていらっしゃるのでしょうか?
「から」をおかしいと思う理由、または別の視点からの意見などありましたら回答お願いします。

追記
それともう一つ、「5から2をひく」の「から」って
「から」のどの用法に入るのでしょうか?
この「から」は「山田くんから勉強を取ったら何も残らない」の「から」とも同じと思うんですが
辞典をひいてもまさにこれという用例が見つかりません。
ご存じの方がいらっしゃいましたら教えて下さい。

A 回答 (12件中1~10件)

たとえば、700円支払うときに、お客さんが1000円を出すとします。


この場合、「1000円からお預かりします」はおかしいです。
「お預かり」するのは「1000円」だからです。
1000円から700円を「頂戴します(いただきます)」
預かった1000円から300円を「お返しします」です。

物の代金は「預ける」んじゃなく「支払う」ので、もらう側(店員)は「お預かりします」はおかしいです。銀行の預金なら、預け入れますが、代金の支払いは預けるわけじゃないので。その店員からすればお店のお金として預かるつもりなのでしょうが。確かに、商品代金のうちの何割かは仕入れ値ですから、問屋さんに払う代金として「預かり」、残りのいくらかはお店の利益として「頂戴する」ってことになるんですが、「客」対「店」で見た場合には、「預ける」ではなく「支払う」なので、店員としてはセリフだけではなく、気持ちとして「(商品代金を)頂戴します。ありがとうございます」になると思います。「(商品代金を)お預かりします」ではおかしいのです。

「1000円からのお支払いですね。1000円お預かりします。300円お返しいたします。ありがとうございました」ですね。

「1000円からお預かりします」はたぶん、「1000円からのお支払いでよろしいですか?」の「から」だと思います。1000円だと金額が低いからお釣も小銭になりますが、1万円だと「1万円から(の支払い)でよろしいですか?」と、支払う側も聞くことがあります。タクシーなどでは特に。支払う側なら、お釣の具合を相手にたずねているし、支払われる側は「支払い金額よりも大きなお金をお預かりしました」という確認の意味で「○○円お預かりしました」と金額を伝えるという目的です。なので、「お預かりします」という言葉がおかしいから「1000円から頂戴します」とすると、「1000円全額頂戴します」みたいな誤解が生じる可能性があるため、「預かる」という言葉を使うと思う。そうなると「から」を使わないようにするしかありません。これは実際に店員をしないとわからないことだと思いますが、お金の支払いはお客さんも店員も混乱することがあります。混雑していたりすると、お客さんも自分が1000円出したつもりで1万円出してたりすることもあるし、預かる金額を確認するのは大切なんです。

クレジットカードでの支払いでは「クレジットカードからお預かりします」や「クレジットカードから頂戴します」とは絶対に言わないと思います。「クレジットカードでのお支払いですね」と言うと思う。クレジットカードの限度額の中から支払い金額を「お預かり」するという考えはないからです。「カードをお預かりします」「カードをお返しします」ですよね。
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この回答へのお礼

順を追って論拠を丁寧に説明してくださってありがとうございます。
読んでいる内に自分の考えも纏める事ができました。

私の事情は特に書いておく必要がないと思ったため書きませんでしたが、一応現役で店員やっております。金額を読み上げる理由はusapさんの仰る通りです。

ただ、一つだけ上手く理解出来なかったのが、「1000円から頂戴します」と言った場合に「全額頂戴」と思われる危険性はどこから発生するのかということです。
その場合、「から」はどういう意味としてとらえられてしまうのでしょうか?
もしかしたら、「頂戴します」の「頂戴」が貰うということだからそのまま全部貰うという意味になるということなのかもしれないのですが、お金の確認という目的があるので「預かる」のも「頂戴する」のも「今からしますよ、いいですか?」という確認かと思います。
「今から全部貰っちゃうよ」と解釈されてしまうとした場合、お客さんは「から」を何だと思っているのでしょうか。無視されているようにも感じます。
「から」をつけることで「全部貰うのではないですよ」という意思表示になるとは考えにくいでしょうか。

上手く纏められなくてすみません;ご回答頂ければ幸いです。

お礼日時:2007/10/21 18:14

「~からお預かり」の成り立ちですが、私は、額面どおりの「千円"から"何かをひく」という具体的な意味はないと思います。


もし省略されているとすれば、この言い回しの初期の成立過程で、「千円からお釣りの***円をお預かりします。」という言葉がレジで聞かれていたはずですが、私は、そのようなことは聞いたことはありません。また、「千円丁度からお預かりします」という使用例もあります。

つまり、ここで言う「から」は、あいまいに目的語を示すという機能しかしない。
「千円からお預かり」とは、取りも直さず「千円をお預かり」という意味で使われ始めている。

・・・と思うのですがいかがでしょうか?
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この回答へのお礼

No.3の参考ページもありがとうございます。拝見しました。
なぜ「から」がおかしいのか、なぜ「から」になってしまったのかについて詳しく解説されていてとても参考になりました。

成立過程を考えてみるというのは今まで考えつきませんでした。
確かに額面通りの意味合いで考えていくとそのような成立過程があって然るべきですよね。

なのですが、すみません…最初の記事で私が成立過程を「短縮されたり混用されたり」などと適当に書いてしまった為に私の意図をきちんとお伝え出来ませんでした。
「短縮されたり」というのは「お預かりした」と「700円」を削除してしまうことで、「混用」というのは「お預かり」と「頂く」の混用ということです。
ですので、成立過程があるとすれば「お預かりした1000円から700円戴きます」→「1000円から戴きます」→「1000円からお預かりします」かと思います。
混用については下のページの下から二番目の段落にあります。
http://www.asahi-net.or.jp/~fv9k-fkd/zatubun/kar …

しかしながら、TXV12003さんの仰るように「1000円丁度からお預かりします」という表現があることも事実ですし、また正味な話それを使っている人…あるいは「からお預かりします」そのものもそうですが、使っている方には大した意識なんてない場合が殆どでしょうね…
私なんかは「から」を「5から3をひく」と同じ用法(少なくともそのつもり)で使うと同時に「お預かりします」だけで済ませないのは単に滑舌が悪いので「から」という破裂音を入れた方が言葉がはっきりと最後まで発音出来るからだったりします。
使ってる方の意識云々の話をし始めてしまうと元も子もないかもしれないんですけれども。(笑)
新しい見方からのご意見、ありがとうございました。

お礼日時:2007/10/21 18:46

再度No.2です。



興味深い資料を見つけました。(あくまでも参考まで)
http://www.tyg.jp/tgu/school_guidance/bulletin/k …
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“若者言葉”と言われるものであっても


言葉が作られる際のルールは従来のものと似ていたりします。
なので言われれば納得がいく場合もあります。
たとえば「おな中」は「同じ中学」の略だそうですが
「おじち」などとしない理由は何かあると思います。

「お預かりした1000円から」が「1000円から戴きます」というのは
語順も替わっているし、短縮と考えるのは無理があると思いますし
他に例が無いような気がします。
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この回答へのお礼

私の言葉足らずのために上手く意図する事が伝えられず申し訳ありません。
成立過程についての私の考察はNo.2へのお礼を参照して頂ければ幸いです。
語順が入れ替わっている、のではなくて「お預かり」と「戴く」の意味が混用されているのではないかということです。

新しい言葉が作られるためのルールというのはsak_sakさんの仰るように確かに存在すると思います。
金田一春彦の「日本語」か「ホンモノの日本語を話していますか?」に多分それについての記述があったかと記憶してます。
慣用的なものとはいえ、日本人が良いと感じるように変化しているはずなので、明らかに違和感があるような変化はし辛いですよね。
アドバイスありがとうございました。

お礼日時:2007/10/21 19:09

お礼読みました。



敬語のつもりというか、丁寧に言うつもりで「から」を使っているからダメだと言われていますよね。表現をぼかすというか、あいまいにすることで、丁寧にしてる「つもり」なんだと思います。

「1000円からのお支払いですね」と相手の意思を確認する言葉が、「1000円からですね」と省略されるならわかります。

「1000円からお預かりします」となると「1000円から何かをお預かりします」という「自分の意思」を確認しています。

「1000円からですね」でもいいと思うんです。
それなら「から」を使ってもおかしくないです。

逆に「1000円から頂戴します」というと、「頂戴する」という直接的な表現がたぶん「お釣はあるよね?」と相手に不安を抱かせることになると思います。「頂戴します」も「お預かりします」も、お客様の意思を確認するのではなく、自分の意思表示というか、自分が何をしようとしてるかを確認しているからです。受身ではなく、こちらはこうします、という意思表示です。「お預かりします」を「から」であいまいにすることで、自分の意思表示をぼかして、それを「丁寧に表現している」と思っているのが、おかしいわけで。

自問自答なら「から」だろうがなんだろうが、それでいいんですが、小額でも取引ですから、自分の意思だけではなく相手の意思を確かめるのは大切です。支払うほうが聞くと「から」よりも「頂戴します」という言葉のほうが印象に残るので、「1000円から頂戴します」は誤解を生じる可能性があると思います。「から」を強調するとか、言い方次第では使えると思いますが、そんな面倒なことをせず「から」を省いて「1000円お預かりします」にすれば済みますよね。誰にでもできることです。

「お預かりする」という丁寧な表現を「から」で台無しにしてしまってるので「から」を省くほうがいい、と私は思います。
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この回答へのお礼

投稿して頂いた時系列に沿って考えたいので別々にお礼させて頂きます。
それと、一日PCに触れなかった間に何かあったようですが
対応も何も出来ず、申し訳ありませんでした。

なるほど、と感心するばかりです。
「頂戴」という語は確かに「ちょ」「だ」などはっきり聞こえる音が入っていたり、音のみで構成された熟語であるために印象が強く、「から」に対する印象が薄くなりますよね。
自分の中でどのように考えていたとしても、相手に伝わらない可能性があるのならばやはり避けるべきなのかもなと感じました。
ご返答有り難う御座います。

お礼日時:2007/10/23 20:47

再度No.2です。



補足します。
No.2での回答の主旨は「***円から」という表現はいきなり発生したのでは?と言うことです。。
というのは、その成立過程の表現を聞いたことがないからです。

ただ、その一方で、気になっていることがあります。
何年も前に、「から表現」が聞かれ始めた頃、特に1万円札など高額紙幣を出した時に、「1万円からでよろしいですか?」とレジの人に尋ねられることが多かったと思います。
1000円札を出した時より、1万円札を出した時のほうが、明らかに頻度が高かったと思います。

私は当時、直感的に、「1万円紙幣から会計を始めてもよろしいですか?」(=小銭はないんですね?)
と聞かれたのだと思いました。

「1万円からおつり分の7000円をお預かり」という説もあると思います。
しかし、私はいつも「1万円から会計スタート」という意味に取ってしまうのですが、いかがでしょうか。
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この回答へのお礼

>補足
すみません、私の読みが浅かったというか深すぎたというか…
新しい意見を提示して下さっていたのですね。
勘違いした返答をしてしまって申し訳ありません。
そういう考え方も確かに有るかも知れません。
誰かが突然使い始めたのが流行りだしたとすれば、「から」に特に意味はなく、強いて言えば「丁寧な意味を付け加えているような気がするから」言葉に対する意識の薄いコンビニ等のアルバイト辺りから広まっていったということでしょうか。
あるいは、私のように「言いやすいから」言っていた人もいるかもしれませんね。(笑)
参考にさせて頂きます。

>何年も前に、「から表現」が聞かれ始めた頃、特に1万円札など高額紙幣を出した時に、「1万円からでよろしいですか?」とレジの人に尋ねられることが多かったと思います。
現在どのように使われているかはとりあえず置いておいて(少なくとも私はそのような意味の「から」は金額読み上げの前に別途お客様に尋ねています)、突然「からお預かりします」が出現したとすれば、会計スタートの意味で使われていたものが転用されたという可能性もあり得ますね。
別視点からのご意見、大変参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2007/10/23 21:29

「1000円からお預りします」とレジでいわれたら、「預けた1000円を一体どうしてくれようってんだ?」と客は不安になります。


「から」は引き算でしょう。だから、からのあとは、「1000円からお買物金額700円を頂戴いたします」とつづくものと無意識に客が思うところで、予想もしなかった「お預りします」がくるんだから、「どういうこと?」と客の膝もガクンとくるでしょう。
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この回答へのお礼

私も、そうだと思うんですがどうも大半の意見はそうでないみたいでして、悩んでいます。

amuruさんは「お預かり」の方がおかしい…方が、とまで行かずとも「お預かり」はおかしいと感じてらっしゃるようなのですけれど、何故か「からお預かりします」を糾弾なさる方々というのは「お預かりします」の用法がおかしいことを棚に上げ、「から」ばかりを責め立てることが多いです。
何故、「お預かりします」を当然視して「から」を直せとばかり言うのか、その理由が知りたくてこの質問を投稿させて頂きました。
私の持つ疑問と近い意識の意見をお聞きすることが出来、嬉しいです。
回答有り難う御座いました。

お礼日時:2007/10/23 21:36

http://dictionary.goo.ne.jp/search.php?MT=%A4%AB …

この中の用法には確実に当てはまらないと思います。
テレビなんかで言われているのは、「~から…まで」「~から…へ」の筈だから(つまり「~から」は何かの起点になるのであって)、続きが無いのはおかしい、とかです。
私は個人的には、
「大きい方○○円”から”お返しします。細かい方××円お返しします」
の「から」を預かる時にも言ってしまっているのではないかと思います。
そして、会計の際ちょうどを払う人とお釣を要する人では後者の方が多く、「から」と言う機会が多いため、何か「から」を付けることが自然なように感じてしまっているのではないかと思います。
これは、ちょうどの時に「お預かりします」と言ってしまう人が居るのも同じ理由で、「いただきます」と言う頻度の方が少ないということではないかと思います。
ちなみに「からお預かり」は私も使っていたことがありますが、これは単純に、自分が客として会計をする際に「からお預かり」を使う店員が居たため、それが普通なのだと勘違いして使ったものでした。
基本的には、ちょうどの時は「いただき」、つり銭のある時は「預かり」、「から」は会計の際に使う必要は無いものと考えています。
例外として、たとえば1300円の場合、客が1000円を出して、「ちょっと待って」などと言って小銭を探した場合、「お先に1000円からお預かりしますね」と言うことは不自然ではないと思いますが(後に300円ないし500円が続く筈ですから)、これも特に日常生活で聞いたことは無いです。
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この回答へのお礼

何となくつけているような場合はもちろんのこと、引く意味だとしても
本当に「から」がなんなのか、当てはまる用法が見つかりませんよね。

>テレビ
その見解は聞いたことがありませんでした。後ほど探してみます。

確かに、コンビニやスーパーのレジなんかはお客さまが並んでしまうともう、一種の流れ作業のような感じになってしまうことがありますし、何度も使えそうな言葉がついつい癖になってしまっているという可能性もありますね。
全く違う言い方をするよりも同じ言葉を使い回した方が頭使わなくて良いですし。

例外は私もないです。というか、普通はあんまりそれはしないかも…
「追加でお金を出そうとしているのにどうして取るのよ!」と怒られてしまう可能性を考えるとあまり。

新しいご意見をありがとうございます。参考にさせて頂きます。

お礼日時:2007/10/23 22:00

少し違う視点から申し上げます。


自分が「1000円からお預かりします」に違和感を感じるのは、お預かりするのは「1000円から」ではなく「俺から」だろうと思うから。
言ってる側からしてみれば「代金を1000円の中からお預かりしますよ」ということなのでしょうが。
論議は他の回答者の意見に異論はありませんからそちらを参考にしてください。
個人的に言いたいのは「単に1000円お預かりします」と言えばいいだけのことなのだからそう言えばいいのです。
「お預かりします」という言い方をするのは釣り銭がある場合の言い方で「一旦○○円をお預かりしますが○○円のお釣り銭をお返ししますよ」という意味合いからそういう言い方をします。
これは古くはセルフ販売ではなく接客販売だったためにお客さまの代金をお預かりしてレジに入金し、再びお客さまのもとへ戻ってお釣り銭をお返しする…という販売手法からきていると考えられます。
(実際百貨店ではこの言い方を教えられます)

ちなみに「最初に大きい方から…」という言い方も変な言い方で「だったら小さい方は?」ということになります。
「大きい」に対して「細かい」というのも変な言い方で、わざわざ言うのであれば「最初にお札で○○円、残りは小銭で○○円お返しいたします」が正しいのではと思います。

自分は百貨店勤めをしていたのですが、百貨店の店員ですら正しく日本語を使っていないのが現状です。
「包装のほうはどうしますか?」といった使われ方をする「○○のほう」も実は好ましくない、無駄な言い方です。
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この回答へのお礼

「1000円から」を動作を発する人物を表す用法と勘違いする可能性があるという意見は、過去の質問・回答を参照した中にも見つけました。
私としては1000円という「もの」を突然擬人化しようというのはどうにも不自然な感を拭えないのですが、そのように感じる方もいらっしゃるんですね。参考にさせて頂きます。

「お預かり」を使う理由について、新しいご意見を有り難う御座います。
そういえば確かに、今でもレジのないお店(デパートの中に入っているショップなど)に行くと釣り銭入れにお金を入れて持っていき、おつりを持って帰ってくるということがありますよね。
とすれば、「頂戴」や「頂く」の誤用として安直に考えてはいけないのかもしれません。

他の例についてもありがとうございます。
「細かい」はもう現在では大抵の辞書で用例として掲載されていると確認してるんですが、昔はそうであったということでしょうか。勉強になります。
回答有り難う御座いました。

お礼日時:2007/10/23 22:27

お礼をもらっていないのに連続投稿です。



あの、いろいろごちゃごちゃ書きましたが、とどのつまり、聞き慣れないので違和感を感じる、という「感覚的なもの」が一番の原因かと思います。通常、「~からお預かりします」と言う場合、どうとでも取れるから。「まずは1000円からお預かりします」という順序を表す場合、「1000円から何かをお預かりします」という所属を表す場合。そうなると、1000円はお客様の持ち物ではなく、1000円っていう独立した存在のようです。質問の文章の中の例文「山田くん」のように。1000円の持ち主であるお客様の影が薄くなります。「お客様から1000円(を)お預かりします」という文章のはずが、「1000円から何かをお預かりします」となる。「お客様から1000円からお預かりします」とはなりません。お客様不在でお金一人歩きの言葉ですね。前者後者、どちらにしても、いい気持ちのする言葉ではないですね。

最近、病院では「患者様」というように変えたところが多くあります。病院側は従来の「患者さん」よりも、丁寧な感じで応対するつもりで「良かれ」と思ってやったことのようですが、現実には、患者側も働く側もその聞きなれない「患者様」という響きに、違和感を感じているところも増えたそうで、「患者様」から「患者さん」に戻すところもあるくらいだそうです。

なので「1000円からお預かりします」という「から」付きの「お預かり」に慣れれば、それが普通になって行くと思います。従業員もおそらく「みんながそう言ってるから」と当たり前に使っていると思うし、それについて何の違和感もないから平気なんだと思います。聞くほう側は、今までずっと「から」のない「1000円お預かりします」で慣れてるので、「から」って何だ?と引っかかるんだと思います。そんなに大げさに騒ぐことでもないんですが、レジに行くたびに「から」を聞くと、「ここもか!」みたいな違和感。自分が間違ってるのか、相手が間違ってるのか、言い間違えなのか、聞き間違えなのか、そうじゃないのか。そういう違和感が「から」にはあります。「ん?」って思うような感じです。方言を聞いたときに似ています。イントネーションが違ったりすると、あれ?って思いませんか?それに似ています。

「~のほう」も「~になります」も同様です。
今までそういう言い方を聞き慣れないので、やけに「~のほう」が気になってしまう。「~でございます」「こちらですね」「~ですね」そのほうがすっきりしてるのに、あえて「~のほう」をつけるのはどんな意味があるんだろう、と考えてしまう。

なので、質問者様がもしも「1000円からお預かりします」と言いたくて、それが正しいと信じていて、聞いた相手から「ん?」と思われても、そう思うほうがおかしい、と思うんだったら、そのまま続けてOKだと思います。敬語や謙譲語と言った言葉は、コミュニケーションをスムーズにするためにできた言葉です。相手への気遣いや配慮や遠慮。サービス業で言葉が重要にされるのも、お客様への心遣いです。サービス業ではちょっとした心遣いで喜ばれたり、怒らせたりしますからね。

それを「私はこれが正しいと思う!おかしいと思う人がおかしい。納得できる理由を聞くまで、変える気はない」って我を通したいんだったら、それはもう、サービスとか気遣いの域を超えて、ポリシーだと思います。ある意味で完全なマニュアル言葉であり、ひとつの文化の形かもしれません。「これを定着させて文化にする」くらいの心意気でいいんじゃないかと思います。
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この回答へのお礼

ずっと、「そうだよなぁ」の連続でした。

「聞き慣れないから」というのが確かに、「から」ばかりが指摘される理由としては一番大きいかもしれませんね。
お客様の存在を、無意識のうちに無視してしまっているような形になっている…今まで考えても見ませんでしたが、言われてみると確かに、お互い多分そんなにはっきりと気が付いていることではないでしょうが、どこかで不快感を感じているのかも知れません。

そうですよね。このまま誤用が誤用として改められることなく広まっていけば、それを幼い頃から聞いていたような人は特に指摘されることさえなければ当たり前に感じてくるでしょうし、いずれは「お金をお客さんに返すときは「から」をつけるのが普通で、その語源は…」なんてことになっていくかもしれませんよね。(笑)
実際、「から」を使っている店員は気にしていないわけですし、お客さんの方も…勿論気にしてる人はいて、いるからこそこれが問題になりますけど、店員が何を言ってるかなんて聞き流している(よっぽどおかしな物言いじゃない限り当たり前に感じている)お客さんだって相当数いるでしょうし。「ほう」についても同じく。

私は、皆さんの意見を伺った上でも矢張り「からお預かりします」についてはそこまで目くじら立てるようなことではないんじゃないかと感じています。
けれど、口に出さなかったとしても不快に思われる方がいらっしゃるならば出来るだけ、丁度なら「戴きます」おつりがあるなら「お預かりします」に直していけるようにしたいと思います。
定着させてやりたいって気持もありますけど(笑)、お客様を不快にさせないことも仕事の一環かなと思いますので。
安定した、広い視点からの意見を頂けてとても感謝しています。本当にありがとうございました。

お礼日時:2007/10/23 23:21

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