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「先日、おはなしした通り」という場合、「お話しした通り」と「お話した通り」の両方の表記が同じくらいの割合で見受けられます。いったいどちらが正しいのでしょうか?あるいはどちらでもよいのでしょうか?
教えて頂ければ幸いです。

A 回答 (6件)

どちらもありえますが、着眼点が違います。



それぞれ通常の形(常体)に戻すと、
  (イ)「お話しした通り」……「話(はな)した通り」
  (ロ)「お話した通り」……「話(はなし)した通り」
となります。
(イ)は「話す」という動詞であり、その動作・行為に注目しています。
一方、(ロ)は「話」という名詞で、その内容に注目しています。

※動詞の謙譲語:
  「お」+「動詞の連用形」+「する(いたす)」
  「お」+「話し」+「する」=「お話しする」
  「お」+「持ち」+「する」=「お持ちする」  など

ただ一般的には「話(はなし)する」という言い方をするのは、特に話の内容、話そのものが問題になる場合で、
そう頻繁にあるシーンではないと思います。
「話(はな)したっけ?」と「話(はなし)したっけ?」を比較してみてください。
この考え方では、どちらかというと(イ)が適切となる場面が多いかもしれません。

また、非常に細かい問題ですが、
(イ)は動詞が謙譲語「お話しする」、(ロ)は動詞が常体「する」、という違いもあります。
ですので、もし謙譲語が適切な場面であれば、話し手は「話す」という動詞を意識していると考えられますから(イ)、
もしも常体、または単なる丁寧体が適切な場面であれば、話し手は「話」という名詞を意識しているでしょうから(ロ)、
というのも一つの目安になりえるかと思います。
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この回答へのお礼

整理して説明して頂き、ありがとうございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2007/12/06 18:20

#5です。


すみません。「通り/とおり」のご質問ではなかったのですね。
ここでは「とおり」が正しい、とした上で、本来の「お話ししたとおり/お話したとおり」についてお答えします。

「お答えします」と書いたように、「お答します」は間違いです。同様に、「お話しします」が正しい書き方です。

「送り仮名の付け方」(内閣告示1973-6-18 2 通則4の「例外」)に「名詞の志・次・隣・話‥は送り仮名を付けない」とありますから、それによれば「お志・お次・お隣・お話」が正しいことになります。しかし、ここで「志す・次ぐ・隣る」の動詞の感覚が薄れているのに対して「おはなしする」に限っては「話す」という動詞の感覚が濃厚に残っています。これは、動詞の「話す」に「お」や「する」がくっついたと考えるのが妥当です。したがって「例外」のまた「例外」のような形で「お話しします」が正しい、とされています。もちろん、これとは別に、完全な名詞としての「お話」は存在します。

出典:文化庁『言葉に関する問答集 第2集』問37、および『同・総集編』p.435
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この回答へのお礼

再度のご回答ありがとうございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2007/12/06 19:22

通過・通行・通路・貫通などに伴って使うなら「漢字」(大きな通りに出た、穴の通りが悪い)、


「(挙げた事項)のとおり」は「仮名」です。
なお、まれに「とうり」と書く人がいますが、これは間違いです。「とおり」が正しい。

公用文における漢字使用等について(1981/10/1内閣通知)
1 (2) キ
で「‥のとおり」は「原則として仮名」となっています。
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既に回答されている方々のように、文法的な説明はできないのですが、


「お話しした」という方が正しいように思います。

新聞社が用いている用字用語辞典の類には、「お話しする」を用いるように書かれています。
例えば、共同通信社発行『記者ハンドブック』には、

話〔話される内容、名詞〕打ち明け話、おとぎ話、立ち話、茶飲み話etc.
話し〔話す、動詞的〕お話しする、話し合い、話し相手、話し合うetc.

といった感じで用例が載っています。
「おはなしする」の場合の「はなし」は、「話される内容、名詞」というのには当てはまりません。
上手く言えませんが、「話される内容+する」ではなくて、「話している状態+する」という構成になっているように思います。
ですから、「お話しする」となるのだと思います。

漢字の送り仮名に関しては、お上が表記の基準を設けていますが、“読めればどちらでもいい”という意見もあり、“絶対にこちらが正しい”ということはないのかもしれません。

ちなみに、文部科学省のサイト内にある「送り仮名の付け方」の中に、

動詞の意識が残っているような使い方の場合は,この例外に該当しない。したがって,本則を適用して送り仮名を付ける。

という基準があって、「おはなししする」の「はなし」の部分は、この“動詞の意識が残っているような使い方”になるのではないかなぁと、個人的には思います。

「内閣告示第二号 送り仮名の付け方」↓
http://www.mext.go.jp/b_menu/hakusho/nc/k1973061 …
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この回答へのお礼

「内閣告示第二号 送り仮名の付け方」を見させて頂きました。
大変参考になりました。ありがとうございます。

お礼日時:2007/12/06 18:21

はじめまして。



ご質問:
<いったいどちらが正しいのでしょうか?>

「お話した通り」になります。理由は以下の通りです。

1.お話の「お」は和語の名詞につく接頭語で、ここでは「お話」は美化語として使われています。

2.美化語とは、相手に対する敬意とは直接関係なく、自分の品や格を上げて見せるための、修辞法の一種です。

3.従って、「話」はここでは名詞になり、「話す」という動詞の連用形にはなりません。

4.この「お話した」<「お話する」は、
美化語の接頭語「お」+名詞「話」+サ変動詞「する」
の複合語として遣われている用法です。

5.ちなみに「した」は「する」の活用形で、
「する」の連用形「し」+過去を表す助動詞「た」
の接続になります。

6.名詞「話」は「話し」とはなりませんから、「し」はサ変動詞「する」の連用形の活用と考えられ、「お話した」が正しい用法となります。

7.名詞が「話」といった和語の場合、このような混乱が生じ易いですが、基本は、「名詞か動詞か」の判断で簡単に区別できます。


以上ご参考までに。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2007/12/06 18:23

「お話しした通り」が正しいと思います。


「話」は名詞で、話を聞く、話が簡単、話にならない、などのときに使います。
一方「話し」は、動詞「話す」の連用形であり、話した、話したい、話しながら、のときに使います。
つまり「話した」と同じ形なので、「お話しした通り」が正しいのです。
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この回答へのお礼

迅速なるご回答ありがとうございます。
大変参考になりました。

お礼日時:2007/12/06 18:24

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