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教科書の証券化の項を読んでいて”期限前償還のリスク”という言葉に引っ掛かりました。
社債は、社債発行会社が償還までの期間中投資家に利子を払い続け、期間が来たら額面金額が償還されるって寸法なわけですが、経済的効果としてはローンと一緒で、カネ借りた期間中利子を払い続け、期限(≒満期)が来たら借りていた分(≒額面)を全部返す(≒償還)って習いました。
期限前償還っていうのは素人考えで恐縮ですが単に借りてたカネを最終返済日より前に全部返したってだけのことのように思えるのですが、一体これの何が”リスク”なのでしょうか。
期限前に借金を全部返すなんて立派な人だと思うのですが(^^;)
期限前に借金が全部返されること(≒期限前償還)は期限通りに借金が返ってくることに比べ誰にとってどのようなリスクがあるのでしょうか。
単に僕が授業で聞き漏らしていただけの単純なことなのかもしれませんがお答えが頂けると有り難いです。

A 回答 (1件)

誰にとってのリスクかを認識できていないのではないですか。

証券化にはいくつかの種類がありますが、ここでは期間前償還リスクのわかりやすい例として住宅ローン債券を元にしたモーゲージ証券を例に取ります。

モーゲージ証券は住宅ローン債権を証券化したものですので、ローンの元金と利子が証券の元本と利子の支払原資となることは判ると思います。もし住宅ローンの借り手がローンの繰上返済を行った場合、モーゲージ証券の投資家は投資元本の期限前償還を受けることになり、すると期待される利子収入も減る事になります(これがリスク)。住宅ローンの繰上返済を決めるのはローンの借り手ですから、いつ、どの程度の期限前償還があるのか不確定です(これもリスク)。もし繰上返済された場合には、投資家は新たな投資先を見つける必要が発生します(=投資資金を遊ばせておくわけにはいかない)が、モーゲージ証券と同じ条件の投資先が見つかる保障はありません(これもリスク)。

モーゲージ証券に投資する投資家にとっては、定められた期間を満期まで達成して償還されてこそ期待していた通りの収益が得られるのであって、それより早く償還されてしまうと上記のようなリスクが生じる事になるために注意しなければならない(言い換えると、こうしたリスクがあるからこそ高めの利子がつく商品となっている)、という事です。
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この回答へのお礼

非常に簡潔なご説明有難うございました。
”リスク”ってのはつまり投資家にとってのリスクである、と。住宅ローンの借り手の返済方法により、モーゲージ証券に投資している投資家がダイレクトに影響を受ける、ってことなんですね。ありがとうございました。

お礼日時:2007/12/08 22:52

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