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外国語教授法の、ナチュラルアプローチについて、知っている方教えてください。
成果と、長所・短所について知りたいです。

A 回答 (1件)

ナチュラルアプローチとは、母国語を取得したときと


同じように自然に第二言語も習得させようという方法
です。
私達が日本語を覚えたとき、周りの人達が話す言葉を
多く聞いて、やがて少しずつ話せるようになったのと
同じで(まず「聞く」そして「話す」)、話せるよう
になるためにはまず「正しい英語をたくさん聞く」こ
とから始める必要があります。
また、言葉に対しての抵抗感を持たないように、「話
す」ことは早くからあまり強制しないで話したくなる
のを待つようにする。
という方法です。
実際の授業では、興味と集中力が持続(赤ちゃんが育
つように何年も待つわけにはいかず、ある程度の短い
期間で習得するため)するよう、生徒の関心材料を使
って楽しく教える必要があります。

授業において、教師が気をつけなければならないのは
以下の点です。
(1)教師は常に自然な英語を話す。
   ゆっくりしゃべったりせず、ネイティブなスピ
   ードで話す必要があります。もちろん発音も正
   しくなくてはいけません。

(2)コミュニケーションのテーマは、生徒が関心を持
  つ材料でなければならない。
  子供達の興味のあるものを年代別に把握し、そ
れに適した材料を用意する必要があります。

(3)生徒が話したくなるまで待って、決して話すこと
を強制しない。
   生徒の理解力と集中力を見極めたうえで、簡単
   な質問をすることで話すきっかけを作ってやる
   ときはあります。

(4)コミュニケーションを妨げない程度の間違いは訂
  正しない。むしろ、教師の正しい英語を多く聞か
せることによって、自分の力で訂正するように導
く。

長所、短所などはこの決まりごとを見てなんとなくわ
かるかと思いますが、ざっと挙げてみると
長所
 ・自然な形で習得できるため、会話の際に応用を利
かせられる。
 ・機械的に覚えたものではなく、体感的に習得でき
ることで忘れにくい(体が覚えている)。
 ・余計な知識があまり無い世代には抜群の効果があ
る(幼児期の児童に最適な教授法である)。
 ・ある程度聞く力がついてくると、映画や音楽とい
  ったソースから流れる英語も聞くことが出来るよ
  うになり、授業以外のところで自然とボキャブラ
  リーが増えていく事が期待できる

短所
 ・教師の側に優れた英語能力が要求される(教授ス
  キルの高いネイティブスピーカーが最適)ため、
  この方法を取れる教師が限られる。
 ・様々な知識を持つ人ほど成長が遅くなることが懸
  念される(年を取るほど不利になるという可能性
  がある)。
 ・聞く力、集中力に個人差があるため、少人数での
  授業が必要になる(学校などで1クラスで行なう
  には無理がある)。
 ・出来るだけ長い時間で継続させなければなかなか
  耳が慣れない。よって、毎日数時間という時間が
  必要になる。

こんな感じですが、少しかでもお役に立てましたでし
ょうか?
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