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原価計算について学習中ですが『進捗度』について混乱しています・・・。

原価計算の学習の初期の頃、進捗度とは『完成品に対する加工の進み具合』だと教えられ、その後、材料進捗度の話が出てきた段階で、進捗度とは『完成品に対する原価の投入割合』だと教えられました。

両者の定義の違いになんとなく違和感を覚えながらも、後者は前者をより厳密に定義したものだと納得していましたが、実際に期首仕掛品がある場合の原価配分計算を考えたときに、この期首仕掛品の進捗度がどういうものなのかよく分からなくなってきました。


問題文中などに提示される期首仕掛品の進捗度は、『当期完成品の原価に対する割合』ということでいいんでしょうか?


当期に投入した完成品換算量を求める際には、期首仕掛品の進捗度を完成品量に換算したものを使って貸借差額にて算出するわけですから、問題として提示されている期首仕掛品の進捗度は当期完成品の原価に対するものでなければならないと思っています。

でも、もしそうだとすると、前期の期末仕掛品の進捗度(前期完成品原価に対する割合を示したもの)を、わざわざ当期の完成品原価に対する進捗度に変換して期首仕掛品の進捗度として示してくれているということでしょうか?

もしそうならば、それはそれで全く問題ないんですが、でもそこまで親切に作ってくれてるのかなぁ?とか、そもそもある原価が完成品原価の何割であるか分かるならば完成品原価そのものが分かるんじゃ?等と考えてしまい、どうにも納得できません。

そうすると、もしやこの進捗度とは、会計期間によって変動してしまう当期完成品原価の割合ではなく、普遍的な進み具合(全工程100分のうちの何分目か、全工程10設備のうち何設備目か、等)を指しているのでは?などと考えてしまい、ますます泥沼に・・・・。

以上、混乱している状態ですので質問自体がうまく表現できていないかもしれませんが、何卒状況を酌んでいただき、ご助言等いただければと思います。

A 回答 (2件)

こんにちは


>原価計算の期首仕掛品の進捗度は何を基準としている?

進捗度の求め方を言っているのでしょうか?
そうであるならば、#1さんの言うとおり、合理的な方法をもって
見積もるということになります。 工業簿記を学習する上では、
進捗度の算出の仕方は問題にしていないと思います。
問題に従ってください。

ただ、質問を読んでいると
>この期首仕掛品の進捗度がどういうものなのかよく分からなくなってきました。

もしかして進捗度が原価計算の中でどういう意味をもっているのか、
混乱していますか?
そうであるという前提で以下、説明します。

総合原価計算の中では、進捗度から完成品数量に変換する指標を換算量
と言います。
なぜ、そのようなことをするのかというと、まず、話を簡単にするため
に、月初仕掛品がなかった場合を想定して説明します。

生産データ

当月投入  100個
月末仕掛品  50(?)
完成品     50
※()内は換算量 現時点では不明とします。

当月製造費用
 原料費 1,500,000
 加工費 4,500,000
 ※原料費は工程始点で全て投入される。

上記の生産データにもとづき原価計算表を作成します。

        数量  原料費  数量  加工費    合計 
当月投入   100  1,500,000 100? 4,500,000   6,000,000
月末仕掛品  50   750,000  50?  2,250,000? 3,000,000?
完成品     50   750,000  50   2,250,000? 3,000,000?

原料費は、工程始点ですべて投入していますので、上記のように
完成品50:月末仕掛品50の比率で按分できます。

さて、ここで問題です。
加工費の場合、完成品と仕掛品が同じ50個だからといって、50:50の
比率で按分するのは適切な配分でしょうか?

おかしいですよね。 
一方の完成品は100%投入(加工)されているのに対して、進捗が何%
かわかりませんが、月末仕掛品が同じ配分になるのは費用配分が適切
ではありません。
完成品と仕掛品という異なる加工費の発生割合を一緒にして計算して
いるからですね。

そこで月末仕掛品の原価を求めるために、月末仕掛品の進捗度を
合理的に把握して、それを換算量として月末仕掛品にかけて完成品
数量に変換してしまうのです。

例えば、月末仕掛品の換算量が50%だったとします。 換算量1/2
月末仕掛品に換算量をかけてやり完成品数量に変換することによって、
同じ土俵にあげてやります。

そうすると完成品と月末仕掛品の割合は50:25になり、対等に計算でき
ますので原価計算表は

        数量  原料費  数量  加工費    合計 
当月投入   100  1,500,000 75  4,500,000   6,000,000
月末仕掛品  50   750,000  25   1,500,000  2,250,000 
完成品     50   750,000  50   3,000,000  3,750,000

となり月末仕掛品原価が求まれば完成品製造原価が求められます。

ちなみに「加工費の当月投入量」は、完成品、月末仕掛品から逆算して
求めます。
また、今回は原料費は「工程始点ですべて投入」を前提としていますが、
進捗の度合いによって投入される場合は加工費と同様に換算量を
かけて計算します。

ここでは、話を簡単にするために月初仕掛品を除外していますが、
同様に月初仕掛品にも換算量をかけて原価計算表に入れます。

また、先入先出法、後入先出法、平均法など計算方法がいくつかあり
ますので、このあたりはURLを参考にしてください。

http://www25.tok2.com/home2/masatoru/boki/main75 …
http://www2.econ.osaka-u.ac.jp/~asada/ca/05.html

>そもそもある原価が完成品原価の何割であるか分かるならば完成品原価そのものが分かるんじゃ?

逆です。
結論として換算量は、当月の完成品製造原価を求めるために、計算過程で、
月初仕掛品と月末仕掛品を完成品数量として変換して適切な費用按分を
行うための指標です。

以上、こんなところですが何かあればまた補足してください。
では
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/15 09:31

換算率はフィクションの世界が前提。

というのを知っていますか。換算率とは、こういう解釈、考え方でなければならない。ということはありません。実際使われて、できあがった製品に対し、仮定の話しで、こう考えたらこうなった。ということなんです。従って、設問の場合も、実務においても、前提は自由なんです。原価計算基準から逸脱しない限りは。換算率については弾力性ある捉え方が必要になります。
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この回答へのお礼

ご回答ありがとうございました。

お礼日時:2008/10/15 09:32

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