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25年くらい前ですが、友達と葛根を掘ったことがあります。
最近になって、また掘ってみたくなり今日、堀りに行きました。
事前にネットで葛根の情報を仕入れたのですが本当にこれでいいのかな?という感じで採って帰った次第です。
というのも、大昔に掘った時は葉があり、【これは葛】とあからさまに判ったものの、今時期は葉もなく思っていたより太いツルが地面を這いずり回っている状態。
しかも『こんなに太かったっけ・・・?』というくらいツルが太く、根元なんて直径が4cmくらいあり、そこから四方八方へツルが伸びていました。
掘った根なんて子供の腕の太さくらいあるし・・・
私が掘った事のある根はゴボウサイズでした。
そこで、お教え頂きたいのが、私が掘ったのは本当に葛根なのかどうかです。
『恐らく葛根でしょう』という回答でも構いません。
以下、情報です
(1)ツルは長く、根元を探すのだ大変だった
(2)根元付近のツルは太く、幾本か枝分かれしていた
 先では直径6~8mmくらいで、根元に近くなるほど太くなっているような感じ
(3)根は高麗人参のような容姿で枝分かれしている
(4)かなり繊維質
(5)色は薄い黄土色
(6)意外と甘い匂いがする

宜しくお願いします。

「葛(クズ)の根について教えて下さい」の質問画像

A 回答 (4件)

こんにちは.



私見です.
漢方の場合基本的には
『葛粉』の単独使用は無いのではないでしょうか?
『葛根湯』の場合でも,ベースとなる物に,
『葛根』を添加し,治療効果を狙っているはずです.
漢方の処方については,私はまったく存じません.

ただし,
葛根から『晒し作業』で取り出す『澱粉』にも
民間治療的な部分で薬効を期待しているとも考えられます.
その一例を出すと,
民間では古くから『葛根の澱粉=葛粉』を,
「薬としても効果がある」と考え,
『葛粉』に湯を注ぎ攪拌してつくる『葛湯』も,
薬効としては深く考えず世間で利用されているものと思われます.


昨日先の部分まで記述し,お答えの正確を期するために,
常日頃家庭薬を購入している近所の薬局に問い合わせました.
「漢方については詳しくない」との事で,
「薬剤メーカーさんの漢方に詳しい薬剤師から連絡させる」,
「メーカーが休日であり,月曜に直接連絡させます」との
お約束いただき,本日(9日)の昼にご連絡いただきました.
その際の薬剤師さんとの会話要旨を以下に記述します.

「漢方処方としての『葛根』は『補血(ほけつ)』が目的」だそうです.

(1)『葛根(かっこん)』は,
掘り上げた葛の根を乾燥させたものを使用する.
個々人の処方目的にあわせた量を刻み,
他の生薬と一緒に煎じて服用に供する.

(2)一般的には,
葛根から晒して分離乾燥させた澱粉:『葛粉』を,
適量お湯で溶いて『葛湯』として『滋養目的』で利用している.
薬剤師の処方と言うより,多くの場合は民間で利用されている.

以上です.

なお民間療法としての漢方処方と雖も,
『漢方薬について知識の無い回答者』にとって,
これ以上は責任を持って回答することは控えます.

採集された『葛根』を漢方薬として(ご自身であれ)ご利用する場合には,
漢方に対する専門知識を有する『適切な薬剤師』に,
ご自身で直接お問い合わせされたうえで,
「自己責任において,正しい処方をされることが最も正しい判断」と思います.

参考になれば幸いです.

この回答への補足

tibikotan様

こんばんは。
お忙しい中、お問い合わせまでして頂きまったく頭が上がりません。
本当に、本当に感謝しています。
この度のご回答で客観的なご意見を頂きまして、薬という認識が少し甘かったのかと気付かされました。
無理なご質問をしてしまい、反省しています。。。
先日、お教え頂いた葛粉製法で昨日に作業を行い、本日夕方に1回目の水交換を行ったところです。
攪拌させる時、思っていたより沈殿した葛粉が固くビックリしました。
量はさほどないものの、出来上がりがとても楽しみで仕方ありません。
tibikotan様に色々とお教えいた事に心から感謝するばかりです。
この度は本当にありがとうございました!

補足日時:2009/03/09 20:09
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こんばんは.



>今日の掘出し、実は場所探しと作業の予行演習であったのですが、ついついムキになってしまい、いくつか掘出してしまいました。

私も同じような経験があり,思い出しつい噴出し笑ってしまいました.

>皮を剥いてそのまま干せばいいと思っていたのですが、
>水に晒す事は必須なのでしょうか?
>また必須であれば晒す=しばらく水に漬けておくという意味なのでしょうか?

【回答】晒さなければ葛根から澱粉を分離採取することはできません.

私の経験を記述します.
(1):まず採取した葛根をできるだけ綺麗に洗い土を落とします.
その後適当な時間,水に漬け水分を吸わせます.

(2):タライや大きな口の容器の上に,台となる平らな石などを置き,
葛根そのままの形で叩き潰す場所を用意します.
【注意】飛沫が飛び散りますから,周辺に配慮が必要です.
叩き潰した葛根の汁が下の容器に流れ込むように,設置するのが肝心です.

(4):用意した石などの上で,棍棒や杵でただ必死にすべての葛根を叩きつぶし,
繊維がほぐれ,貯蔵されている澱粉が水に出易くします.
【注意】この際に叩き台の石から流れ落ちる水分にも,当然澱粉は含まれていますから,
下の容器に集めておくのは当然です.

(5):できれば叩き潰した葛根の繊維部分は,ミキサーなどを利用して粉砕します.
【理由】この部分にも少量だが,まだ澱粉は残っているからです.

(6):粉砕した葛根と,滴下したすべての葛根の部分を一つの容器に収め,水を入れてかき混ぜ,澱粉を水に出します.
この作業のとき不要な繊維などは丁寧に取り去ります.

(7):しばらく放置していると,
(7-1)上澄み部分と澱粉が分離し底に溜まっているはずです.
(7-2)澱粉が流れないように上の水と不要な葛根の皮や繊維を流し捨てます.

(8):水を加え(7の1・2)の作業を繰り返す.
【説明】この水に漬けることを『晒す』と言うのです.
この晒し作業を繰り返すことで,アクが抜け,泥や不要な固形成分を取り出す.
容器の底に澱粉質だけを残しますので,土色だった物から『白い葛粉』に,
晒しの回数を重ねるほどに白い上等な品質になってゆきます.
この作業で品質に差がでてきます.

(9):晒し作業が済むと,澱粉から水分を抜くために,
豆腐屋が使っているような底に穴が開いた浅い容器に,
サラシ布を広げ乾しあげます.
【注意】均一な乾燥させるため,厚さは薄くした方がやりやすいです.

(10):ある程度水分が飛び,形状が崩れない時包丁でカットして,
小さく個割りしたものを完全に乾かすと,後で葛根湯に用いることができます.

(11):乾燥が済めば『葛粉』『葛根湯』の完成です.
水分含量は極力少なくした方が,屋内での長期保存が可能です.

以上で作業概略の説明終わりましたが,
『晒し作業』は本当に大変な作業です.

なお余談ですが,縄文・弥生と言われる古い時代,
“渋く食べられないどんぐり”などもこの手法で食料化していたと,
知り合いの実験考古学の研究者がはなしていました.
現在でもアマゾン流域や,南方の一部では日常的な作業とも伺っています.
『晒す』と言う行為は,人類が生存するために考案した技術です.

ここで“晒し作業のすべて”を書きつくすのは不可能です.
要点を記述しましたが,参考の一助となれば幸いです.
頑張ってください.

この回答への補足

tibikotan様

おはようございます。
とても解りやすく丁寧なご説明をして頂き、本当にありがたい事です。
ネットで調べると、いくつか手法は載っていたものの、意外と内容が同じ(引用?)文面が多く作業方法の模索に行き詰ってきていました。
tibikotan様のご説明にて、水に晒すという意味が私なりに理解できました。
作業の参考にさせて頂きます!
あと大変厚かましいのですが、もう1つご質問させてください。
もし漢方としての葛根の干し方をご存知であれば、お暇な時で結構ですので教えて頂けないでしょうか。
甘えて申し訳ありません。。。

補足日時:2009/03/08 07:28
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こんばんは.



画像を見た第一印象では葛根です.

ご質問のご説明でも,「(6)甘い臭い」以外は,
すべて葛の特徴です.
なお葛が生えている(環境)付近で,
同様の根茎をもつ植物は私の経験上から無いように思います.

昨年我が敷地内に,新しく畑を作るため無数の葛を掘りあげました.
その時の作業のつらさは大変でした.
同じ葛を掘るのでしたら,
「我が家の葛を掘っていただきたかった」ですね.

ご質問者さまも,それこそ25年ぶりとの事,
葛根堀りは深く根を張っているので,
画像分の葛根を彫り上げるのは大変な作業だったでしょう.

次に待っているのは,根から澱粉を取り出す作業ですね.
葛根の破砕と,水に晒して澱粉の沈殿・水換え・乾燥など,
根気の要る作業が待っています.

葛根を採集した目的は,
夏の和菓子の材料?葛根湯など漢方薬?
それぞれ目的があって楽しいのですが,
水換えでは,急がず真っ白の極上品の葛粉の完成を祈っています.

暑い夏に,透明で冷たい葛餅待ち遠しいです.
参考になれば幸いです.

この回答への補足

tibikotan様

こんばんは。
大変、ありがたい内容のご回答に感謝致します。
今日の掘出し、実は場所探しと作業の予行演習であったのですが、ついついムキになってしまい、いくつか掘出してしまいました。
こんなに沢山、しかも大きな葛根が採れるのか?と不安になり、ここにご質問をさせて頂いた次第です。
葛根の使用目的ですが、おっしゃる通りに葛粉とカッコンですが、もしご存知であればお教え頂きたい事があります。
漢方として板状葛根から角状葛根を作る際、皮を剥いて天日に干すという情報をネット上で多々見ていますが、『水に晒して板状葛根を作る』とありました。
皮を剥いてそのまま干せばいいと思っていたのですが、水に晒す事は必須なのでしょうか?
また必須であれば晒す=しばらく水に漬けておくという意味なのでしょうか?
宜しくお願いします。

補足日時:2009/03/07 22:33
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とりあえず、


"葛の" OR "クズの" 根 - Google 画像検索 ( http://images.google.co.jp/images?ndsp=20&hl=ja& … )
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