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よく,新聞などの見出しに「金融損失、日米欧400兆円 07―10年」などと見かけます。
この「400兆円」はどこに行ったのでしょう?
だれか「400兆円」をもうけた人がいるのでしょうか?
自然界には質量保存の法則があって,原子の量は不変ということになっています。
同じように考えれば,恐慌や不況にあっても通貨の量が減るわけではないと思うのですが。
もちろん,インフレになれば通貨の価値は減るわけですが,現在インフレにあるということもまさそうです。
「400兆円」はどこに行ったのでしょうか?

どなたかやさしく教えてください。

A 回答 (2件)

疑問に思われている事は、"時価会計"に関わる事だと思います。



例えば、現在100万円のY社株券が1,000枚あったとします。Y社株券を3枚ばかりハさんがニさんに101万円で売ったとします。するとこのY社株券は時価101万円という事になり、Y社株券はこれまで総額100,000万円だったものが総額101,000万円になった”事になる”のです。

基本的に、1枚の株券の売買によって値上がりした場合でも、他の999枚も同じように値上がりした事と設定しているのが現在の市場です。
100個の風船の内 1つを膨らませれば、99個も膨らんだ事になる訳です。質量保存の法則的?に考えるとこんなイメージでしょうか。

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変だと思われるかもしれませんが、少なくとも金融危機以前は、ほとんどできるものはこのような形で価値算定しようという流れでしたし、米国はそれを世界の国々へ圧力にも似た形で広げてきました。
ところが米国で金融危機が起こり、この方式をこの経済情勢下で続けていると市場は崩壊してしまうため、大幅に時価会計を緩和しました。

しかしどういった価格算定がよいのか会計基準がよいのかと、多くの議論があります。
「時価会計とは」で検索すると他にも質問者さんの知りたい事などがでてくると思います。
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この回答へのお礼

「時価会計」とは初耳でした。
庶民の頭にはピンと来ませんが,
この景気の急降下を思うと,はは~んと納得できるものがありますね。

ご回答に気づかずお礼が遅れて申し訳ありませんでした。

お礼日時:2009/05/23 07:14

通貨の量=金融資産の価値であれば、質量保存の法則が成り立ちますが、実際にはものの価値というのは、相対的に金額を指標として決められているだけで、通貨の量とは関係がないので、金融資産は簡単に増減してしまいます。



たとえば、1ドル100円のときに、1,000万円の資産価値のある家を担保にして、8万ドルを銀行が貸していたところ、地価の急落が発生して、担保の価値が500万円になってしまったとすると、1ドルが100円なら3万ドルの損失が発生していることになります。ここでさらに円高になったとして、1ドル80円になると、ドル換算では4万ドルの損失になります。
家を担保にしていることと、8万ドルを貸していることは、何ら変化はなくても、市場の土地への評価や、通貨への評価が変わるだけで、最初は2万ドルの余裕があったのが、結果的に4万ドルの評価損へと変わってしまうわけです。
さらにこの銀行が、このようなことに何千件と見舞われて倒産すると、その銀行に貸していたお金は、貸し倒れになってしまいますから、全額損失になります。

こういったことが、連鎖的に発生することで、400兆円の評価損が発生したわけで、実際に400兆円というお金がどこかへ消え去ったわけではなく、あくまで帳簿上、評価額上の話ということです。
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この回答へのお礼

>あくまで帳簿上、評価額上の話ということです。
なるほど,なっとくです(^^);
早速にご回答くださって感謝です。

お礼日時:2009/04/24 11:51

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