「これはヤバかったな」という遅刻エピソード

法律は、
感情を使わず
仮定は複数あっても答えは一つしかなく
規則にそって思考する学問というイメージなので
理系だと思っていました。
なぜ文系なのでしょうか?

A 回答 (7件)

東大法学部生です。


 
 まず、全ての分野を文系、理系という区分にすることは疑問があります。もともと、理系・文系とは、西欧近代において、認識世界を「自然」「人間社会」に区分し、前者を主に対象とする学問を理系、後者を対象とする学問を文系と便宜的に仕分けしたことに端を発します。ですが、文系・理系という概念を今尚大々的に用いているのは日本だけと言っても過言ではありません。

 例えば、最近では「環境学」というのがはやっていますが、これについても、特定の化学物質が生態系に影響を与える関係を分析するのであれば理系でしょうが、環境規制が産業発展に与える影響を政治学・経済学的に分析することも「環境学」のカテゴリーの一つとして考えられており、これはむしろ文系といえるでしょう。こういった学際的、文系・理系に単純に区分出来ないような領域の出現は、東京大学でいえば大学院総合文化研究科、新領域創成研究科といったように大学側の学部編成にもだんだんと表れ始めています。


で、法律学ですが。
 まず、厳密に言えば、我が国における既存の法学の大部分は社会科学ではないとされています。これは、科学の目的が究極には因果律の一般化にあるのだとすれば、法とは独立変数と従属変数の因果を媒介するものであるといえど、それ自体として因果律を生み出すわけではない為に、社会を対象とした科学だとは言い切れない為です。
 法哲学・法制史・法社会学といった基礎法に関しては、むしろ人文社会学系の分野に含まれるでしょう。哲学の対象として、歴史検証や社会分析の手段・対象として法というものをとらえるのであれば、まさにそれは史学・歴史学・社会学の一分野だとカテゴライズされるわけです。
 では残る民法・刑法・会社法・訴訟法といった実定法は何なのか?昨今の「法と経済学」「租税法」のように、経済学の分野にひきつけられると話は変わってくるのですが、今尚多くの大学の講義で展開される科目に関してだけ言えば、何にもカテゴライズされない、単なる社会をI側面から技術的に体系化したモデル、とでも言うしかありません。社会を対象とするという意味では確かに「文系」ですが、他の政治学・経済学・社会学等と比較すれば、単なる枠組としてのモデルに還元せざるを得ないのではないでしょうか?
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この回答へのお礼

理系、文系でくくるのは意外と難しいですね。
ありがとうございます。

お礼日時:2009/09/21 22:20

1.私大法学部の場合、受験科目に理科や数学が無いことが多いから。


2.大学入学後、理系で必要とされる微分積分や物理や化学実験が必要ないから。

したがって、理系でない以上、文系だな。
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この回答へのお礼

消去法ですね。
ありがとうございます。

お礼日時:2009/09/24 22:11

 なかなか面白い質問です。



 たしかに,法律学は文系ですが,少なくとも国試レベルで考えると,司法試験は,医師国家試験よりも,はるかに記憶によって答えられる事項は少なく,論理的思考によって答えを導く能力が要求されます。また,クライアントを前にしての法律相談(診療)においても,知識ではまかなえないことが多々あり,知識を基に,論理的思考を積み重ねて,答えを導くことの必要性には大きなものがあります。

 そういう点において,論理的思考(言い換えれば理系的思考)ができる人の方が,司法試験に合格しやすいということはいえます。例えば,何年か前に話題になった井上薫という裁判官がいますが,この日とは工学部かどこかの卒業だったと思います。

 しかし,法律学と大元となっている「法」は,科学的に立証のできる者ではありません。人間社会の中で,自然発生的に生じ,変化してきたものであって,その意味では,文化,芸術,歴史,社会などといった,文系の学問が研究対象としている素材と同様のものなのです。

 これには,科学的真実というものはなく,地域により,民族により,その他の要因により,様々の「法」が存在します。また,「法」に対するアプローチの方法も,必ずしも一様ではありません。

 今,法律家が行っている「法的思考」について,おおむね共通認識が得られているとは思いますが,その共通認識自体が,唯一絶対ではなく,時代とともに,また,地域や民族とともに,変化していく可能性を含んでおり,それが変化したからといって,いずれかがより真実に近づいたともいえないという関係になると思われます。

 そういう意味で,法律学は,その大元において,「文系」に含まれるということだと思います。
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この回答へのお礼

なるほど!ありがとうございます。

お礼日時:2009/09/21 23:01

伝統的には理系は自然科学を対象とするが、法律学はどう考えても自然科学じゃないだろう。


社会を対象とするから社会科学(文系)。
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この回答へのお礼

ありがとうございます。

お礼日時:2009/09/21 22:22

単純に考えればいいでしょう。



英、数、国、社、理、どれに近いでしょうか。
文章の解釈という観点では、【国語】です。
内容的には、【社会科】です。
数学や理科は、関連が薄いです。

そう考えれば、『文系』とするのが自然です。
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この回答へのお礼

確かに社会と国語を足したようなものですね。
ありがとうございます。

お礼日時:2009/09/21 22:15

素人ですが、


 行列のできる法律相談所をみると、
 弁護士ごとに結論は正反対なことが多いですね。
 答えは一つではないようです。

 弁護士も、記憶力より、論理的な弁論?
 
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この回答へのお礼

そうですね。
ありがとうございます。

お礼日時:2009/09/21 22:14

条文解釈の問題だからではないでしょうか?


条文がそのまま適用できれば問題は起こりません。ばしっとくる条文が無いからこそ、解釈で現実の問題に対処するんです。

確かに論理的な思考を求められるので、理系にも通ずるのかもしれませんが、法は決して感情の入り込む余地のないものではありませんよ。

現に聞いた話では、裁判官は事実認定ののち、感覚的にどちらを勝たせるか?を考えてから法律構成をするんだそうです。
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この回答へのお礼

確かに多少の感情は必要ですね。
ありがとうございます。

お礼日時:2009/09/21 22:13

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