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《問題》なめらかな壁に片方の端に質量mの大きさが無視できる重りが付いていて他の質量を無視できる棒が立てかけてあります。重りの付いている方が壁とA点で接しているとして、棒と壁のなす角度がθになったときに棒が床にすべり落ちました。棒と床はB点で接していて摩擦があり、摩擦係数をμで表すことにします。μの値をθを用いて表しなさい。

A 回答 (8件)

>他の回転運動を含む剛体のつり合いもまた二点におけるつり合いの条件で解くことによってモーメントを使う場合とおなじ答えを得られるにもかかわらず、・・・



この部分についてです。

参考URLに書いてある結果がモーメントを使わないで出したようになっていることがこの文章の背景にあるのでしょうね。

力のつりあいについて復習しておきます。
(1)物体に2つの力が働いていてつりあっているとき
  ・2つの力は同一線上にあります。
  ・2つの力は大きさが等しくて方向が逆です。
   (もし、同一線上になければ物体は回転します。同一直線状にないという場面は物体に大きさがあるという場合にしか起こりません。)
(2)物体に3つの力が働いていてつりあっているとき
  ・3つの力は同一平面状にあります。
  ・3つの力はすべて平行であるか、どの2つも平行でないかのどちらかです。
 (イ)3つの力が平行である場合、
   向きを+-で区別すると3つの力の和が0になります。
    F1+F2+F3=0    (A)
   (イ-1)3つの力が同一線上にあるとき
        2つの力を与えると残りの1つが決まります。
   (イ-2)3つの力が同一線上にないとき
        3つの力の働いている位置関係がわかれば1つの力を与えると残りの2つが決まります。回転の釣り合いという条件がひとつ増えるからです。モーメントの計算が必ず必要です。天秤の釣り合いをモーメントを使わずにやることはできません。

  (ロ)どの2つの力も平行でないとき 
    3つの力の作用線を延長すると1点で交わります。
    この幾何的な条件を踏まえたうえで3つの力の合力=0です。
    F1,F2,F3をベクトルとして考えて(A)と同じ式が成り立ちます。
      F1+F2+F3=0   (A’)

(3)4つの力が働いているとき
どれか2つの力を合成して(2)の場合に持っていくことができるはずです。力の合成は作用線の延長線の交点で行います。

(2)の(ロ)ではモーメントを使っていません。その代わりに幾何的な条件を使っています。どちらでも同じ結果が出てきます。3つの線が1点で交わるというのは特別な条件です。つりあいだけで出しているのではありません。つりあいは(A’)です。作用線を延長したものが一点で交わるという条件を一般の場合に当てはめて計算するのは面倒な場合が多いです。モーメントの計算は力を成分に分けて計算できますのでどの場合に対しても同じ手順になります。剛体の場合、モーメントの計算で解くと書かれているのはどの場合にも同じ手順を当てはめることができるからです。釣り合いが成り立たない場合どういう回転が起こるかに対する予想も立てやすいです。どちらの方法にも物理的な意味があります。(2)の(ロ)は釣り合いが成り立っている場合でしか使うことができません。回転に関する運動方程式を立てようと思えばモーメントが必要です。F=maに対応するのがN=Idω/dtです。Nはトルク、Iは慣性モーメントです。トルクNはつりあいで回転のモーメントといっているものと同じです。

参考URLでモーメントを使っていないように見えるのは
床との接点で棒に働いている2つの力(摩擦力と垂直抗力)の合力G1の方向が棒の方向であるという結果を使っているからです。壁との接点で棒に働いている2つの力の合力G2の方向はやはり棒の方向です。そうでないとつりあいません。作用線が一致しなくなります。でもこういうことが言えたのは棒の質量が端にある錘だけで代表されているという特殊な状況だからです。棒の重心が棒の端になければ合力G1の方向は棒の方向とは一致しなくなります。
 
棒の重心が棒の中央にある場合の図が#5にあります。
2つの力、N1とmgの作用線の交点が合力の作用点です。重心の真上にあります。その点とB点を結んだ線が合力の働く方向です。これでN2とFの合力とつりあいます。N2とFの比も決まります。回転は起こりません。この方向は棒の方向ではありません。したがってμ=tanθでもありません。すべての結果はモーメントで解いたのと同じです。 

参考URLではB点で棒に働く力の合力の方向は常に棒の方向であるとしています。それが静止最大摩擦力の表現 μ=tanθ が質量の分布によらず一定であると言う結論を出してしまっている理由です。思い込みで解いているのに、教科書が間違っているとか、重心が高くなるような逆回転が起こるはずだとか言っているのです。

軽い棒の中央に錘をつけます。錘を重くすると、たわんだり、折れたりするはずです。常に棒の方向に力が働くのであればこういうことは起こりません。

この回答への補足

>棒の重心が棒の端になければ合力G1の方向は棒の方向とは一致しなくなります。

摩擦力との合力がG1なのではございません!垂直抗力になるはずの力を棒の方向と水平方向に分力を作ったものです。多くの場合「合力を作って事態を単純化する」のですが、私はあえて「自由に分力を作る」ということを試みたのです。摩擦力とつり合う力として棒の端を横にすべらせる力というのは本質的に必要であると判断しました。そうする元の力は垂直抗力であり、そうするともう一つの分力は棒の向きに決定します、これは必然的にその方向になるのです。

>軽い棒の中央に錘をつけます。錘を重くすると、たわんだり、折れたりするはずです。常に棒の方向に力が働くのであればこういうことは起こりません。

一応、剛体棒を仮定しているので配慮しなくて良いと判断しています。また、重力が重心にはたらくというのは、剛体のあらゆる部分にはたらく重力を合成したベクトルが重心から引かれるからなのですが、あえて、それを二つの作用点(壁と接するA点と床に接するB点)に分けたのは「そこで他の物体(ここでは境界)に重力が作用すると思われる」ことから判断しました。

補足日時:2010/01/25 19:42
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#7です。


>棒のB点に接していた部分の質量は水平方向に動く
棒は確かに横に動きます。
でも棒には質量がないとしているのでしょう。
運動方程式は質量のある物体についてしか立てることはできません。
運動方程式を立てることができるのはAにある錘についてだけです。

>>他の回転運動を含む剛体のつり合いもまた二点におけるつり合いの条件で解くことによってモーメントを使う場合とおなじ答えを得られるにもかかわらず・・・
剛体のつりあいには、力のつりあいとモーメントの釣り合いとの両方が必要です。つりあいの条件があればモーメントがいらないということはありません。この3つが必要であるというのは高等学校の教科書に出てきています。
混乱の原因はこの辺りにもありそうですね。

#5の回答ではμ=(1/2)tanθがおかしいと補足欄に書いてあることに対してキチンと導いています。上下、左右のつりあい、一点の周りでの回転のモーメントのつりあいの3つを使っているはずです。その回答にはコメントが書かれていません。そこに書かれていることを無視して私の回答に対してこのようなコメントを書くというのはおかしいです。「高等学校の教科書が間違っている」ということまで書いておられるのですから「間違っているのではない」という回答が出ればキチンとそれに対応すべきです。自分の考えのどこがおかしかったのかわかってもらわないと困ります。

つりあいの問題が解けないのであれば運動動方程式で考えないといけない問題は到底無理です。

逆の回転が起こるかどうかは棒を壁に立てかけてやってみればすぐにわかります。重心が高くなるような回転は起こらないのです。重心が中央付近にあっても端にあっても同じです。位置エネルギーから運動エネルギーに移るのですから必ず重心は下がります。
起こらないはずのことが起こるような結果が出てくれば考え方が間違っているか計算が間違っているかです。

逆回転が起こるはずなのに、・・・
教科書が間違っている!

こういう結論の出し方はおかしいですね。

「自分のやって計算では起こらないはずのことが起こるという結果が出た。どこに考え方の間違いがあるかわからないので教えてほしい」という質問であれば意味がわかります。

この回答への補足

#5に関しては「教科書の解き方が正しいならば貴君の回答は正しい」と認識したのでスルーしたのです。また「棒のB点の質量は水平に動く」とは一般的な線密度一定である条件の場合について述べたつもりでしたが但し書きを入れるのを忘れたのです、誤解を招き失礼しました。剛体のつり合いは二点のつり合いでも解けます、これは問題集のあらゆる練習問題で確かめました。一点が動かない条件だけですと回転が避けられませんが、二点がつり合っていますと剛体全体が動けませんから・・。

>#5の回答ではμ=(1/2)tanθがおかしいと補足欄に書いてあることに対してキチンと導いています。上下、左右のつりあい、一点の周りでの回転のモーメントのつりあいの3つを使っているはずです。その回答にはコメントが書かれていません。そこに書かれていることを無視して私の回答に対してこのようなコメントを書くというのはおかしいです。「高等学校の教科書が間違っている」ということまで書いておられるのですから「間違っているのではない」という回答が出ればキチンとそれに対応すべきです。自分の考えのどこがおかしかったのかわかってもらわないと困ります。

ですから通常の剛体の運動力学では「並進運動」と「回転運動」に分けられますよね。ところが壁に立てかける棒の問題では「重心が不定形の曲線運動を行なう」という意味で他の場合と異なると思うのです。

そこを「同じだ」と思われるのならばそれで構いませんが、この種の問題だけが答えが違ってくるので、僕としたら「モーメントを使う通常の解法では正しい答えは得られていないのではないか?」と疑問に思っているのです。

補足日時:2010/01/25 19:14
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>するとB点を中心とした力のモーメントがつり合わなくたった際には棒は壁から離れて逆回転しなければなりません!



壁からの抗力F1が摩擦力F2よりも大きくなるような場合が起こった(静止摩擦力でつりあっているとして出した式で静止摩擦係数を出したら与えられている静止摩擦係数よりも大きくなった)ときどういうことが起こるかということです。
釣り合いが実現しているとして出したが実は釣り合いが実現していなかったということです。
そのときどういうことが起こるかは釣り合いを前提とした式からはわかりません。F1を求めた式自体無効になっています。

ご質問の文章で
床の摩擦がないとしてみてください。
角度θになるように立てかけて手を離します。質量mの錘はただまっすぐ下に落ちるだけです。質量のない棒がついていても運動には関係がありません。質量のない糸がついているのと同じです。
手で動かないような状態にして支えていた段階では確かに抗力が存在します。手を離した後までその抗力がずっと働いていると考えるからおかしくなるのです。(ごく短い時間は持続します。少しへこんでいた壁が元に戻るぐらいの時間です。その力で接触していた壁から離れるのです。離れればもう力は一切働かなくなります。)

棒と床の接点を軸にして回転するということが起こるためには接点で棒が滑らないように支えていなければいけません。
先に車をつけた棒を押して歩いてみてください。車が滑らかに動いていてば棒が(鉛直に近い方向に)回転するということは起こりません。そういう回転が起こるのは下につけた車の回転が悪くなったときです。摩擦が大きくなったときに対応します。


補足欄に書いてある内容はあなたの考えではないですね。すべて引用URLの中にある文章のままですね。
ブログを書いている人もあなたも高等学校の物理をまともに勉強していないですね。それでどうして高等学校の教科書に書いてあることは間違っていると言えるのでしょうか。

この質問自体「こういう文章を見つけたけれどどう思われますか」でなくて、出所を隠して意見を聞くという形です。問題点の指摘もありません。
「回答者を試す」ような内容です。丸投げよりもよくないことではないですか。禁止事項のはずです。

この回答への補足

考え方が違うのです・・、「棒のA点と接していた部分の質量は鉛直方向に動く」「棒のB点に接していた部分の質量は水平方向に動く」ということから二点における運動方程式を立てて解かなければ正しい答えは得られないということです。また、他の回転運動を含む剛体のつり合いもまた二点におけるつり合いの条件で解くことによってモーメントを使う場合とおなじ答えを得られるにもかかわらず、この《なめらかな壁に立てかけた棒の問題》だけが結果が異なるのは「この棒は回転運動をするのでなく垂直な壁という特殊な境界条件に束縛された動きをするため通常の解法では正しい答えが得られないのであろう」と予想しているという段階なんですよ・・。

私はその件に関して建設的で率直な意見を欲している訳であって回答者を試しているわけではございません、もちろん否定する意見だって大いに結構かと存じます・・。

補足日時:2010/01/25 01:02
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ご紹介のあったページからの引用です。



>この場合、棒を横にすべらせる力に一致するのはA点におけるF1であり、B点におけるF2は静止摩擦力ですから、困ったことにはF1>F2になったときに棒が動くはずなのです。

これは正しいですよ。ですからすべったときに棒の重心はちゃんと右へ移動します。

>するとB点を中心とした力のモーメントがつり合わなくたった際には棒は壁から離れて逆回転しなければなりません!

なぜそうなるのでしょう? 動き始めたとき,どちらに回転するかは重心まわりの回転の運動方程式によって判断しなければなりません。回転軸をどこにとっても成立するのは,力のつり合いが成立している場合の角加速度ゼロの回転の運動方程式,すなわち力のモーメントのつりあいの式です。この点に重大な勘違いがあるのではないでしょうか?

この回答への補足

ま、戯言と思われるならば無視していただいてもかまいませんが、当方の「思い」を書いておきます。

(1)点Aにおける壁から棒に作用する力F1は垂直抗力とおなじくつり合っているはずだ。

(2)摩擦力不足による運動ならば摩擦力F2と静止している限りはおなじ大きさの力F1とが異なる作用線上に存在するのは変だ。

補足日時:2010/01/24 23:13
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 #3です。



>「重りの位置がどこにあっても逆の端っこでない限りは摩擦力についての関係は常におなじ」だと思うのです。

 そう思いますか?だったら、おもりが棒の下端にあっても同じに思えますか?

>すると当然の事ながら重りが棒の中心に付いている場合だって同じですよね?

 当然、違ってきます。

 添付の図で、図1・図2とも、水平・鉛直での力のつりあいより、F=N1 、mg=N2 の関係が成り立ちます。
 Bのまわりの力のモーメントを考えると、
  図1では、mgLsinθ=N1Lcosθ ……(1)
  図2では、mg(1/2)Lsinθ=N1Lcosθ ……(2)
となります。

 図1でμとθの関係を考えると、(1)より
  mg・Lsinθ=N1Lcosθ  ← F=N1 を使って
        =Fcosθ
 Fについて整理して
  F=mgtanθ  ← mg=N2 を使って
   =N2tanθ ……(3)

 一方、摩擦係数の定義から F=μN2 ……(4)

 (3)(4)より、μ=tanθ
 

 図2でμとθの関係を考えると、(2)より
  mg・(1/2)Lsinθ=N1Lcosθ  ← F=N1 を使って
        =Fcosθ
 Fについて整理して
  F=(1/2)mgtanθ  ← mg=N2 を使って
   =(1/2)N2tanθ ……(5)

 一方、摩擦係数の定義から F=μN2 ……(6)

 (5)(6)より、μ=(1/2)tanθ
 
※添付画像が削除されました。

この回答への補足

いずれにしても「A点がおかしい」と思われませんか?

A点において棒は壁に倒れ掛かっているのです・・、女性に斜めに寄り掛かられたら男性ならば圧迫を感じるという経験は誰にもあるはずです。A点における棒と壁の関係は「正にその通りになっているはず」ですから、A点では「単独で水平方向に力はつり合っているはずである」というのが私の意見です!

補足日時:2010/01/26 10:36
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>すると当然の事ながら重りが棒の中心に付いている場合だって同じですよね?



違うのではないでしょうか?力のモーメントのつり合いでは,あきらかにおもりがどこについているかで全く異なります。そうでなければ,下までどうやって連続に変化していけるのでしょう?

>それは棒の線密度一定条件と一致いたします。
>ところが高等学校の物理学ではμ=tanθ/2になっておるのですよ!

これは,ここで与えられた問題とは異なりませんか? 一様な棒だったら,重心が中央になりますから当然そうなると思います。

この回答への補足

ところが教科書流の力のモーメントを使う解き方だと「摩擦力が足らなくなった時には逆回転する」ンですよ!

http://blog.goo.ne.jp/buturikyouiku/e/4683e01d7a …
(この前回の記事と併せてご覧下さい)

補足日時:2010/01/23 21:11
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 丸投げの形になっているので、概略だけ。



B点で棒に働く力は、床からの垂直抗力と摩擦力です。

>他の質量を無視できる棒

の、「他の」というのが分からないのですが、単に「質量を無視できる棒」とすると、棒に働く鉛直方向の力は、おもりからの mg とB点からの垂直抗力だけなので、垂直抗力の大きさは mg です。

 tanθ=最大摩擦力/垂直抗力

の関係があり、静止摩擦係数をμとすると、最大摩擦力が μ×垂直抗力=μmg なので、これを整理するとμとθの関係が出てきます。

 解き方の大筋は以上の感じですが、何の意見を聞きたいのでしょうか?

この回答への補足

そうなのです、答えは貴君と一致いたします・・、しかし・・、で、ここからが大事なのですが「重りの位置がどこにあっても逆の端っこでない限りは摩擦力についての関係は常におなじ」だと思うのです。すると当然の事ながら重りが棒の中心に付いている場合だって同じですよね?それは棒の線密度一定条件と一致いたします。

ところが高等学校の物理学ではμ=tanθ/2になっておるのですよ!

補足日時:2010/01/23 19:15
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まず自分の解答を示すべきでは?

この回答への補足

この場合に重りの質量mによる重力mgのすべては、A点において壁を垂直に(観測者からみれば水平に)押す力mgtanθと棒を斜め下に押し下げる力mg/cosθに分けられて、後者は、棒を伝わって点Bにおいて床を垂直に(鉛直に)押す力mgと、棒を水平にすべらせる向きの(水平な)力mgtanθに分けられます。A点では壁が棒を押しかえす力mgtanθによってつり合いますし、B点では垂直抗力がmgと静止摩擦力mgtanθによってつり合います。以上より、μ=mgtanθ÷mg=tanθになりますし、極端な条件でおなじなのですから質量分布に関わらず静止摩擦係数はtanθだというのが私の結論になりました!

補足日時:2010/01/23 18:13
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