
No.1ベストアンサー
- 回答日時:
おはようございます。
この問題が示している一番大事なポイントは「線形性」ですが、
証明自体のポイントは「逆行列の扱い」になります。
ベクトル:p→の fによる写像は、線形性により次のように表されます。
Ap→
= A(a→+ t*d→)
= Aa→+ t*Ad→
この変換されたベクトルについて、Ad→≠ 0→であれば直線を表すことが示されます。
d→≠ 0→かつ Ad→= 0→となるとき
Aが逆行列をもつとすると、A^(-1)Ad→= 0→より d→= 0→となりd→≠ 0→の条件に矛盾する。
よって、「d→≠ 0→かつ Ad→= 0→を満たす行列:A」は逆行列をもたない。
問題では「Aの逆行列は存在する」とあるので、Ad→≠ 0→であることが示されます。
補足として、
Aが逆行列をもたないとき、Ad→= 0→はベクトル:d→を零ベクトルに移す変換を表すこととなり、p→は直線を表さなくなります。
(実は固有値= 0のときであり、点への写像となる。)
この回答への補足
早速のご回答、ありがとうございます。
再度の質問なのですが、
この変換されたベクトルについて、Ad→≠ 0→であれば直線を表すことが示されます。
はどうしてでしょうか?
No.4
- 回答日時:
#3(#1,2)です。
すみません、#3の説明で間違いがありました。
>いま A≠ 0のときを考えているので、どの成分も 0ではないことになります。
「すべての成分が 0とはならない。いま、d≠ 0のときを考えると・・・」
というのが正しい内容になります。
b≠ 0や c≠ 0のときは、最後の直線の式が違った式になります。
失礼しました。
No.3
- 回答日時:
こんばんわ。
>Aが逆行列をもたないときは、点への写像もしくは原点を通る直線への写像と教わったのですが、どうなのでしょうか?
この内容は正しいです。
Aが逆行列をもたないときをさらに次の 2つに場合分けします。
(i) A= 0のとき
(ii) A≠ 0のとき
(i)のときは、明らかに原点に移されます。
(ii)のとき
行列Aの成分を(a b)(c d)とおいてみます。(うまく書けなくてすみません。)
逆行列をもたないので、行列式:ad-bc= 0より ad= bcとなります。
いま A≠ 0のときを考えているので、どの成分も 0ではないことになります。
すると、d= bc/aとなります。
ここで、点(x, y)の写像をみると
A(x, y)
= (ax+by, cx+dy)
= (ax+by, cx+ bc/a*y)
= (ax+by, c/a*(ax+by))
= (ax+by)*(1, c/a)
※ベクトルは本来「縦書き(列ベクトル)」として書かれなければなりません。
任意の点(x, y)の写像は、原点を通り (1, c/a)を方向ベクトルとする直線になります。
式で表せば、cx- ay= 0に移されるということになります。
イメージとしては、「平面全体がある直線に押しつぶされている」ということになります。
(直線上の点が移されるというよりも、平面全体が直線に移されているということです。)
(ii)の部分の議論は、「不動点・不動直線」といった内容にも通じるものです。
そのときには、「固有値」も関わってきます。
考える変換前の直線が cx- ay= 0であれば、変換されても cx- ay= 0になる。つまり、不動直線であることになります。
かつ、固有値が 1となるときは、ただの不動直線ではなく「不動点の集まり」ということになります。
そもそもの証明は、ある種単純な話ですが、
その例外を考えると奥が深い内容が含まれていることになります。
No.2
- 回答日時:
#1です。
>この変換されたベクトルについて、Ad→≠ 0→であれば直線を表すことが示されます。
>はどうしてでしょうか?
Ap→= Aa→+ t*Ad→
において、
Ad→には、実数:tがかかっています。
この tの値に応じて Ap→の点は移動することになります。
言い換えれば、
・元の直線の方向ベクトルは、d→
・変換後の直線の方向ベクトルは、Ad→
であり、これが零ベクトルでなければ直線を表すことになります。
この回答への補足
早速のご回答、ありがとうございます。
この疑問については、解消しました。
>Aが逆行列をもたないとき、Ad→= 0→はベクトル:d→を零ベクトルに 移す変換を表すこととなり、p→は直線を表さなくなります。
(実は固有値= 0のときであり、点への写像となる。)
に関しての疑問なのですが、
Aが逆行列をもたないときは、点への写像もしくは原点を通る直線への写像と教わったのですが、どうなのでしょうか?
何度も質問して、申し訳ありません。
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