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がん保険の先進医療について

いつもお世話になっております。

がん保険の先進医療(高度先進医療)について詳しい方にお聞きしたいのですが、
よく民間のがん保険の内容で、「高度先進医療を受けた場合には、技術料で上限で150万円まで保障します!」という項目がありますが、実際のところ我々お客にとってこの高度先進医療の項目はやはり重要な要素(部分)となるのでしょうか?

と言いますのは、『実際には、そもそもこの高度先進医療を患者が受けるケースは少ない』という事をよく聞くことがあります。

今日、高度先進医療の項目のあるがん保険に入られている方々は多いと思いますが、
それなら、なぜいざという時に高度先進医療を受ける人々(患者)は多くないのでしょうか?

がん保険における“高度先進医療”という項目には何か落とし穴でもあるのでは?と思ってしまいます。


どなたかがん保険に詳しい方、ご教授願えますでしょうか!?

A 回答 (3件)

こんにちは。

高度先進医療を受ける患者が少ないのは、いくつか単純な理由があります。

1.高度先進医療を受けられる病院が少ない。
まず多種多様の高度先進医療ですが、その患者の希望する医療が受けられる病院が少ないです。
例えば、特定の病院がない地域にお住まいの場合、電車で長時間かけて通院しなければならかったり、
大きな病院では、数時間の診察待ちだけでなく、オペ待ち、ベット待ち(入院待ち)といった状態もあるでしょう。
地域医療(かかりつけ病院)との提携で、手術や詳細な検査のみ大きな病院でして、あとの治療やケアは町のかかりつけ医でお願いしますといった方針をとる病院が多いので、先進医療を希望しても通院できない、空き待ち、順番待ちとなる事があります。

2.高度先進医療を受けたくても、治療基準や検査基準に該当できない。
高度先進医療には、治療や検査などの適応基準が細かく設けられています。

例えばTVCMにもなっている癌の陽子線治療では、
遠隔転移・リンパ節転移がないこと、何らかの理由で手術が困難であることが挙げられています。

癌を発見した時、リンパ節に転移してないとは、初期段階で発見しなければなりません。
癌の発症部位によって、リンパ節付近での発症では、患者の多数の割合でリンパ節転移が認められるので、
それだけで適応外となり、希望をしても受けられない適応外となってしまうのです。

その他、多くの高度先進医療にそれぞれ厳しい基準の審査あり、適応できない場合が多いのです。
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この回答へのお礼

とても良くわかりました。

高度先進医療は、医者とのやりとりで簡単に受けられるものではないのですね!
ここのところが知りたかったのです。

おかげさまで納得できました。

明確な回答をありがとうございました。

お礼日時:2010/08/22 22:07

生命保険専門のFPです。


 
(Q)我々お客にとってこの高度先進医療の項目はやはり重要な要素(部分)となるのでしょうか?
(A)高度先進医療は、現在、単に「先進医療」と言っています。
では、それが重要な要素となるかというと、それは個人の考え方でしょう。
つまり、絶対的な重要性はない、ということ。
ただし、保障はどんなものでもそうですが、ないよりあった方が良いに
決まっています。
 
(Q)なぜいざという時に高度先進医療を受ける人々(患者)は多くないのでしょうか?
(A)最大の理由は、受け入れ側の病院の物理的限界です。
がんの進行度などの条件もありますが、それよりも、施設数が少ないのが
最大の原因です。
例えば、一人の患者に1時間かかるとすれば、一日8人、
年間250日、一人10回の照射とすれば、
8人×250日÷10回=200人。
つまり、1施設年間200人が物理的限界ということです。
(数字は、説明のためのものであり、実際とは異なります)
 
このような状態なので、平成21年の重粒子線治療を受けた人は、
約800人です。
一方、年間のがん患者数は、150万人と言われています。
 
(Q)がん保険における“高度先進医療”という項目には何か落とし穴でもあるのでは?
(A)望めば受けられる、という治療ではありません。
望んでも、病状が治療条件に合致しているかどうか、
という問題だけでなく、肝心の施設側に患者を受け入れる
物理的余裕があるかどうか、という問題があります。
時間との闘いなので、「半年先になります」では、話にならないのです。
つまり、運が良くないと受けられません。
 
しかし、保険料も安いです。
今後、施設数も増えて、受けやすくなる可能性もあります。
なので、付加を検討する価値はあると思います。
運良く受けられることになったとき、300万円のお金が都合できません
というのでは、悔やんでも悔やみ切れないでしょう。
逆に、300万円ぐらいならすぐに用意できる、問題ない
というのならば、もちろん、付加しないという選択肢もあります。
 
ご参考になれば、幸いです。
 
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この回答へのお礼

一つ一つ丁寧に回答して頂きまして、とても参考になりました。

回答して下さった皆様は、それぞれの視点からとても良い回答をして下さいましたので、
一つだけベストアンサーに選ぶのに迷ってしまいました。そこで、時間的に一番初めに
回答して下さったNO1の方とさせて頂きました。(申し訳ありません)

この度はどうもありがとうございました。

お礼日時:2010/08/22 22:27

がん保険に詳しいわけではありませんが、医療者側の立場で回答します。

治療方針を考える時、まずは「標準治療」を検討します。
標準治療というのは、実績のある治療です。これまでに数多くの患者さんに施行され、治療効果や副作用などのデータが蓄積されたものです。
何らかの理由で標準治療が施行できない場合に、色々な手段を考える事になります。その中に、高度先進医療も含まれます。
高度先進医療は、まだ新しい治療であり、実績は乏しい治療です。新しいからと言って、標準治療よりも治療成績が良いとは限りません。医療者側としては、第一に勧める事はありません。

結局の所、高度先進医療が行われる場合というのは、1.標準治療を施行したがうまく行かず、手詰まりになった場合 か、 2. 標準治療の成績が非常に悪く、効果が見込めない場合 、の二通りです。

上記の理由から、高度先進医療を受ける患者さんは少ないのです。
保険会社はその事をよく知っています。高度先進医療特約の掛け金があまり高くないのは、保険会社が支払う機会が少ないからです。

何度も言いますが、高度先進医療=良い治療ではありません。良い治療になるかもしれない治療、という方が正しいと思います。
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この回答へのお礼

大変よくわかりました。納得です!

おかげ様で胸のモヤモヤがすっきりしました。

回答して下さった皆様はどれもすばらしい内容でしたので、ベストアンサーを1つ選ぶのに頭を抱えてしまいました。それで、単純に(時間的に)一番初めに回答してくださったNO.1の方をベストアンサーとさせて頂きました。…申し訳ありません。

しかしながら、貴殿の回答はベストアンサーに匹敵する名回答でした!

どうもありがとうございました。

お礼日時:2010/08/22 21:49

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