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なんで小学校教諭って女性の割合が明らかに多いのでしょうか?

理由がないとあんなにどこも女性が多くならないと思うのですが・・・

A 回答 (1件)

平成22年度の文科省調査によると、小学校本務教員(正規採用者)の男女比を見ると女性の割合が62.8%ですから、まぁ4対6くらいの割合で女性教員が多いことになりますね。

ちなみに中学ではこの割合は逆転して、女性教員が41.9%となっています。

小学校で女性教員が多い理由はいくつかあります。

1.小学校教員養成課程が特殊で、他学部卒業生の参入が難しいこと
例えば文学部出身者なら中・高の国語や英語、法学部・経済学部出身者なら中・高の地歴公民、理系の学部出身者なら中・高の理科や数学などの教員免許を取ることができます。
しかし、これらの学部のいずれも小学校の教員免許を取得することは出来ません。こうした学部出身者が教員になろうと思った場合、必然的に中学や高校を受験することになります。当然、男子の割合がこちらで増えてくるわけです。

2.女子の特有の各種の事情
最近はそんなことはありませんが、80年代までは女子は短大進学者が圧倒的でした。かなり学力の高い(男なら都会の有名4大に進学できる学力)女子でも親の意向で「地元の短大」という人が多かったのです。短大=ほぼ文系ですから、家政か教育、文学しか進路が無かった。或いは譲って地元の国立大学教育学部。女が理系に行く、法学だの経済だのをやる、というのがまだまだ違和感を持たれた時代でしたから。

そうした学生の有力な進学先として小学校教員という進路がありました。地元の公立小学校教員ですと、親も安心してくれましたし、「賢い」「お堅い」お嬢さんと、周囲も見てくれましたから。(こういう雰囲気は今でも田舎に普通にありますよ)

もう一つ、80年代は「校内暴力」が荒れ狂っていた時代でしたから、小・中の免許を持っている場合、女子はどうしても小学校を選択する傾向が強かったのです。

3.男子特有の事情
この反対に男子特有の事情もあります。これまた今ではそんなことはありませんが、80年代くらいまでは小学校教員というのは「女の仕事で、男で希望する者は・・・?」みたいな雰囲気がありました。ですから、男子の小学校教員希望者の学力(入学偏差値)は教育学部の中でも低かったのです。「優秀な」男子は他学部に入学して民間に流れる、教員を志望するなら中・高を狙うのが普通、という時代が90年代まで続きましたから。

その結果、小学校の教員採用試験をやると女子の方が圧倒的に上位を占めました。ペーパー試験だけを規準にして採用すると、男子の小学校教員はほとんど採用できなくなる(この傾向は今でもあります)のです。

こうした諸々の事情があって、小学校教員で女子の占める割合が高くなったわけです。ですから今の50台の男性小学校教員というのは、ものすごく優秀な人(志があって敢えて小学校を選択した人)と「でもしか」の人の二極分化する傾向があります。
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この回答へのお礼

詳しくありがとうございました。

お礼日時:2011/03/16 08:16

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