これまでで一番「情けなかったとき」はいつですか?

教授や准教授になるためには論文数が最低でも20~30は必要という話を聞きます。
でも逆に言えば、これだけの数の論文を出していれば、
どんなに若くても教授や准教授にアプライ出来るものなのでしょうか?

分野にもよりますが、有力研究室に在籍して
博士課程3年とポスドク2年を、学会発表もせずにもくもくと研究だけしていて、
且つ運も重なれば、論文20~30本程度の実験データを出すことは不可能ではないと思います。

例えば、助教や講師といった経歴がなくとも、論文数さえ他の人よりもずば抜けて多ければ、
教授や准教授の公募に通ることは現実的に可能なのでしょうか?

A 回答 (7件)

我が国も実力・成果主義が導入されてきてはいますが、あんまり若いと、「教育の面で実績が不足している」だとかいちゃもんつけて跳ねられると聞いたことがあります。



論文数というのは、純粋に数そのもので競わせるのではなく(数だけ出すのは、聞いたことも無いようなマイナー誌に出すとか、共著にたくさん入れてもらうとか、もはやテクニックの世界ですから)最低限ある程度の数が無い人は怪しいけれども、ある程度以上ある人はまあ問題無いだろう、と云う目安のようなものです。論文20本無い人は足切りというだけのことで、それ以上50本ある人も100本ある人も「50本100本(50歩100歩)」ですよ。

学会発表もせずに、と書かれておりますが、学会発表は大事です。研究者間で評価が固まってくるのは、多くの人が注目しているテーマを学会でずばっと発表し、雨あられのような質問を名答で返すような人です。或いは同業者の発表に対して鋭い質問を浴びせる人です。公募のコネは学会で作れ、と云うほど、学会で自分の名前を売り、認めてもらうことは重要です。特に国際学会は重要です。

公募はいまでも、半分以上は「この人を採りたい」と云う候補が居て出されるものだと云われています。「この人を採りたい」と云うような人物であることを学会で大いにアピールされればよろしいかと思います。論文数は足切り最低限程度あれば他の人よりずば抜けていなくてもよろしい。

私の業界では、テニュアトラック制度により、20代で准教授になった人はいますね。30代で教授になるような気がします。これも採用の経緯としては論文数がずば抜けていたからではなく、3本程度の論文の質が認められ、かつ学会での聡明な発言、真摯な態度が業界で広く知られていたからです。
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あぷらいは誰でもできても


殆どが出来レースです.
論文数は、理学系なら准教授で
Phys Revクラスに30本
工学系なら、片手の数本でも
准教授はいます.
分野にこればかりはよります
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なれません。



想像してみて下さい。
たった今研究室配属されるとして、件の論文30報の教授の研究室に行こうと思いますか。

研究費はあるのだろうか、学会には参加させてもらえるのだろうか、
進路は面倒見てもらえるのだろうか、教授の人格はどうなのか等々、
不安の種は尽きないと思います。
当然、学生も配属を嫌がるでしょうし、
そもそも同じ専攻の教授達も一緒に仕事しようとは思わないでしょう。
したがって、そのような人は採用されません。

要するに、教授の仕事は研究室の運営です。
他人(学生やスタッフ)に研究をしてもらって成果を出す→論文→研究費→研究・・・、
を如何に高いレベルで行えるかが目的となります。
論文数は一つのファクターであって、集金力や教育力、学会での貢献度など、
総合的な力が必要です。
それらをバランスよく培っていかなくては、
「教授」として学生に学びの場を提供することはできません。
したがって、ラボを統率する立場に立つことはできないでしょう。
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日本学術振興会の特別研究員で、かつ、良質な論文を50本以上書いたならば


最初から准教授採用もあり得ますが、一応、学会発表くらいは年2回程度出ておいた方が
良いと思います。
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No.3の補筆。



>教育歴がゼロ

非常勤講師でも教育歴とみなされます。ただし,何校かで数年は続けていないとカウントされませんが。ぼくはD1のときから教壇に立ちましたよ。質問文の「もくもくと研究だけして」は,こういう職歴がないという意図でしょう。
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「運も重なれば」がかなり非現実的ですが,仮定としてありえたとして。



ポスドクからいきなり教授や准教授に採用することは,よほどの鬼才でないかぎり,ありえません。大学はまず第一に教育機関なので,教育歴がゼロでははなしになりません。公募で提出する履歴書には教育歴を記入しますし,いまは模擬授業をやらせて評価する大学も少なくないでしょう。また,おそろしいほど多くの雑用がありますので,下積みを経験しないで来られても使い物になりません。

採用されるとすれば,助教か講師でしょうね。そして勤務状況をみて周囲のみなが有能な人だと認めれば,早期に昇任人事が起案されるでしょう。
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まともな大学の採用であれば,論文は数だけでなく質も重要になります.


数だけ沢山あったとしても,インパクトが無い論文や銅鉄実験の量産型論文ばかりであれば見抜かれるでしょう.
公募では,論文数はいわば「足切り」の意味合いが強いケースが多いと思います.

もちろん,論文数がずば抜けて多く,その分野に与えるインパクトが大きな業績を残している(例えば学会の誰もが知っている)のであれば,教歴が無くても教授や准教授の公募に通ることは可能でしょう.
私の分野では,企業や研究機関で業績を上げていきなり教授で採用,という方も多くいらっしゃいます.
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