最近、エンジンオイルを変える機会があり、疑問に思ったので質問します。
今までは店のお勧めで変えていたのですが、今回、色々と種類があることがわかりました。
鉱物油、合成油、一部合成油や、
0W~10W
20~50
SG~SMなどです。
値段もかなりピンキリです。
3カ月(4000km)に一回変えることが推奨されているようですが、実際ピン&キリを使ったときに
具体的な違いなどでてくるのでしょうか?
当方、スポーツカーではなく、街乗りメインで高速ドライブはあまりありません。
ご存じの方、宜しくお願い致します。
No.5ベストアンサー
- 回答日時:
オイルの話は、実は非常に複雑で文章で書いても先ず正しく伝わらない可能性が高いですよ。
それで宜しければ、以下は私が昔に某オイルメーカーの方に聞いた話で回答します。
先ずは、鉱物油と合成油の違いですが、石油から蒸留して得られる物が鉱物油で、様々な分子構造で油脂として沸点融点の近い物が色々と混じった物が精製されます。
対して、化学合成は文字通り科学的に合成した油で、特定の分子構造を持った油とその副産物だけで非常に均質な油が、精製されます。
一部合成油は、鉱物油と鉱物油のブレンド品です。
で、ここまでの話では、一見化学合成油が上質で鉱物油が粗悪に見えるかもしれませんが、化学合成油は均質さゆえに分子間の隙間も多いので、鉱物油に比べて吸水性が高く乳状化しやすいとか、浸透性が高いのでオイル漏れしやすい、油として硬いので対衝撃保護性能が低い、粘度特性の変化が大きい等と言う弱点があります。
鉱物油は、地下の高温高圧と言う状況に長年さらされていた油から、沸点融点の近い油だけを精製したので、分子間の隙間を埋める物質も多く含まれており、オイルとしての安定性は高いと言えるのですが、空気に触れた状態には余りなじんでいないので、酸化し易いという弱点があります。
まあ、こうした特性の違いも、今は添加剤である程度調整していますので、古い車でなければ気にする必要は無いと言えます。(オイルメーカーの方の話では、古い車では鉱物油を使った方が良いそうです。)
次に、SAE粘度記号と呼ばれる指標値ですが、○W-△で表されるもので、新品状態でのオイルの粘り気を表しています。
○の部分がエンジンを始動させても大丈夫な温度保証を示していて、0だと摂氏-40度、10だと摂氏-30度を示します。
△の部分は、摂氏100度でのオイルの流れにくさを示しています。
あと、グレード記号SG~SMと言うのは粘度以外の性能に関してどのレベルを満たしているかのデータで、オイルの酸化安定性、デポジット防止性、サビ・腐食・磨耗防止性、洗浄性、蒸発性、せん断安定性と言う多岐にわたる物で、後ろのアルファベットが、後の文字になるほど、基準値が引き上げられています。
また、オイルの交換時期に関しては、2通りの説がありまして基本的にはどちらも間違っていません。
1つ目は、自動車メーカーが指定している交換時期で、車のマニュアルに書かれているタイミングです。
これは、自動車メーカーとしてエンジンの消耗を自動車メーカーの設計範囲に納めきれる事が保証できるレベルのタイミングであって、最近の車では、純正指定のオイルで約1万キロから1万5千キロ毎位の値が指定されているます。
もう一つは、オイルメーカーが推奨しているタイミングで、低グレードのオイルなら3千キロ、高級グレードのオイルでも5千キロと言われている値で、こちらはオイルの性能がオイルメーカーの設計レベルの70%以上の性能を維持できる子とが保証できるレベルのタイミングになります。
と言う事で、オイルの値段の違いは何かと言いますと、1割はレースのようなスポーツ走行を行ったときに発揮される性能で、残る9割はブランド代です。
ですので、公道を普通に走る分には、自動車メーカー純正のオイルをメーカーの指定のタイミングで交換していればまず問題が出ることはありませんし、自動車メーカーの純正指定のオイルを使われないなら、SAE粘度記号が純正オイルに出来るだけ近い物をオイルメーカーが推奨しているタイミングで交換していれば、過剰整備に近いので不具合の原因になることはありません。
非常に複雑で文章で書いても正しく伝わりにくいところ、非常にわかりやすく租借して頂き、ありがとうございました。○Wー△のところとかもわかりやすく、ためになりました。私の車は古い車なので、次回のオイル交換のときは鉱物油を吟味してみようと思います。
No.4
- 回答日時:
>実際ピン&キリを使ったときに、具体的な違いなどでてくるのでしょうか?
研究施設又は実証実験設備が整った場所で、同一環境で同一エンジンで試験を行なうと、具体的な1/1000ミリ単位で違いが出ます。
が、実際の街中走行では具体的な差は出ません。
他にも回答がありますが「多くは、ブランド使用料」なんです。
価格と性能・品質は、比例しませんよ。
純正品・ブランド志向の方は、大きな違いを感覚として感じるようですがね。
「鉱物油<部分合成油<化学合成油の順に、品質・性能が高い!」と、多くの店が宣伝していますよね。
経営的に言うと、利幅が高いので化学合成油を勧めます。
が、技術的に言うと全くナンセンスなのです。
例えば、アメリカで有名なインディース。参戦車は、鉱物油のエンジンオイルを用いています。
何故か?
アメリカのペンシルバニア産原油から精製した(鉱物油)潤滑油は、世界でも最高品質・性能なのです。
ところが、世界中で多く用いている鉱物油は「アラブ産原油から精製」しています。
こちらは、多少品質・性能が劣ります。
結果、各潤滑油精製メーカーは劣る部分を補う為に「各種添加剤開発」を行ない、ブレンドしています。
既に、添加剤は完成品なんですね。
今では、アラブでもペンシルバニアでも同じ品質・性能なんです。
鉱物油が原油から精製した事は分かったと思いますが、合成油は「人工的(化学的に)合成したオイル」です。
先に書いた通り、添加剤が進歩しましたからね。
日本酒で言うと・・・。
純米酒(水+米+麹)=鉱物油(原油から精製)
吟醸酒(水+米+麹+醸造用アルコール)=部分合成油(鉱物油+化学合成油)
どちらも、一長一短ありますよね。料理・つまみ(肴)によって、料理人は飲み物を変えます。
つまり、鉱物油・部分合成油・化学合成油に拘る必要はありません。
ただ、化学合成油専用に設計していないエンジンに化学合成油を用いると「オイル漏れ」が発生します。
高温多湿の日本では、吸水性・浸透性が高い化学合成油の弱点が100%現れます。
3ヶ月程乗ると、エンジンオイルの粘度(10W-30など)が変わっています。^^;
ただ、グレード(SL,SMなど)は、注意して下さい。
SEよりもSF。SFよりもSG・・・と、Sの後に付くアルファベットが後になる程品質が高くなります。
一般走行(高速含む)だと、SH以上だと問題ありません。
>当方、スポーツカーではなく、街乗りメインで高速ドライブはあまりありません。
安い鉱物油で、メーカー指定の粘度の物を選んでください。
高いオイルを長期間使うよりは、安いオイルを短期間に交換した方がエンジンは長持ちしますよ。
余談ですが、私の車(ドイツ車)は「メーカー指定が、EU規格(ACEA)でガソリン車用ベースオイル(3段階の一番下のレベル)」となっています。
今、オレンジ色のカー用品店ブランド品で特価4リットル1280円の鉱物油(SJ規格)を用いていますよ。
といっても、このエンジンオイルはエクソン・モービル製品なんです。
ブランド代が不要なので、安いのです。
明日、ペンシルバニア産鉱物油(アメリカ品)SL規格でオイル交換します。
チラシに在庫処分特価。4リットル980円とありました。
個人的に付き合いがある日本正規輸入総代理店の知人からも、「否定はしない!」との言葉を貰っています。
車検時も、何ら問題がありませんでした。
No.3
- 回答日時:
値段が違っても5W-30など同じ粘度(オイルの粘り気)同士のオイルを比較した場合、明確な違いを感じることは少ないですが、たとえば同じクルマで0W-30と10W-50など粘度の違うオイルを比較するとクルマの乗り味がかなり変わります。
基本的にオイル選びはクルマのタイプやクルマの使い方などで決めるものなのでどれがいいとは一概には言えませんが、質問者さんの場合、車種は分かりませんがスポーツカーではなく、高速走行もないとのことなので、とりあえず10W50などの高粘度オイルは燃費が悪くなるだけなので使用するメリットはないと思います。街乗りがメインなら5W30あたりが妥当ではないかと思います。No.1
- 回答日時:
エンジンオイルの値段を占めているのはブランド代です。
原価は市販価格が詐欺だと思えるほど安いものですから、気をつけてください。
あなたがメーカー指定の最低限のオイルを使って、メーカー推奨の定期点検を受けておけば、50万キロ乗ってもエンジンは壊れません。その前にあなたが飽きるか、足回りなどの他の部分の消耗品の交換費用の大きさに躊躇するかで、車を乗り換えるほうが先かもしれない。そのほうががはるかに現実的です。
エンジンオイルは、安いオイルを頻繁に交換するのが賢い方法かも。
でも人間は数値に惑わされるんですよね。0Wとかは昔では考えられませんでしたが、始動時のガソリン消費を考えるといいかもしれません。でも高い値段だと意味がありません、
そうですね。やけに高いのとかありましたので・・・
ブランド代ということで了解しました。
今までは高めのオイルをあまり買えないタイプだったので注意してみます。
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