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今大学で社会言語学を勉強しているのですが、
クレオールについてでてきました。
定義とか内容・例等は教科書にあったので
分かったのですが(トク・ピシンやハイチのフレンチ・クレオールなど)、上層言語(superstrate/lexifier language)がヨーロッパ系の言語という例ものしか紹介されていません。

植民地政策ということがピジン・クレオール形成の
背景にあったことを考えると、日本語にも
クレオールがあったりする(した)のでしょうか?
(日本語が上層言語=superstrate/lexifier languageで
植民地の現地語が基層言語=substrate languageということで、です)

ピジン 止まりでクレオールにまではならなかったものや、現在残っていないのかもしれませんが
そういうものも含めて知りたいです。

A 回答 (3件)

身近な例では台湾でしょうね。

台湾で話される言葉はは びん南語と中国語の普通話が入り混じっていますが、中国語を母国語としなかった原住民の年配の人の間では 日本語が 違う部族との媒介言語として使われることもあり 単語的に中国語や原住民の言葉が入っているそうです。
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この回答へのお礼

お礼がだいぶ遅くなってすみません。

そうですね、台湾といえば比較的に
日本のこともポジティブに受け取られることが
多い感じがしますね。

お礼日時:2003/11/08 13:44

ピジン・クレオールの学説上定義はいまだに確定していないのはすでにお察しとおもいます(植民政策以外も含めるかどうか、日本語も本来はクレオールproto-Japaneseではないのかなどで)。

いきさつは割愛します。
さて日本語系ピジンクレオールの例として、近場では台湾が典型的です。土着民族以外の元から居た華人や、戦前戦後、大陸からドーっと入り込んで来た華人などが、大いに日本語を学びました。その残滓が現存します。オジサン・オバサン・イモート・シャチョウ・ベンキョー・タタミ・コーバン・ジンジャ・ケイレー・オンセン・ゴハン・メシ・シネッなど現在でも台湾語の一部として生き延び、現役で使用されています。台湾に行くとすぐおわかりになると思いますが、戦前の日本語が「会話」としても現存しています。これらは殆ど「日本語系クレオール」と言っても過言ではないでしょうか(台湾在住のかたならもっと知っているかも知れません)。以上は「植民政策?」から日本語がピジンクレオール化した珍しい?例です。
次に、韓国にも相当数有ったものと考えられます(未確認)。故意に抹殺されている可能性がある(過去にあった例の)日本語上層系ピジンの秘境かも知れませんね。
そして、現代において実生活上「実益」もあって、「必要」があって日本語がピジン化して、生きている例では、グアムサイパンハワイの日本人観光客向けが典型例でしょう。たとえばクーコー・カンコー・ダンタイ・オキャクサン・イラシャイマセ・アリガト・・・簡単な実用日本語会話など、中部平洋地域には戦前の軍隊用語もたくさん現存しているのではないでしょうか(未確認)。この地域は更なる学習の狙い目です。
忘れてはいけないのが、一部では、アイヌ語に入り込んだ日本語もピジンとする説があります(現存例)。
最後に、英語のなかの日本語ツナミ・タイフーン・キモノ・ゲイシャ・カブキ・ケイダンレン・ワサビ・テリヤキ・テンプラ・スシ・ハシ・・・これらも近代になって「日本国力台頭」に伴い英語辞書にも掲載されています(現役例)。日本語上層ピジンとは言い過ぎかも知れませんが、ひとつの見方としてどうでしょうか(私見です)。

以上のほんの一例は、総体的に言って短語のみの言語だから、いわゆるピジンとは断言できませんが、学習の一助になれば、とてもうれしいです。
(余談で、英語が上層ではチャイニーズ・ボンベイ・神戸・横浜ピジンなど、何万とあることでしょう。米国に占領された歴史のある日本で、いま氾濫している日本式米語はピジンイングリッシュの範疇だとだれかが言ったら怒られるでしょうか。ピジン英語って実によく通じるんですよね、不思議と世界中で。日本語系ピジンでは台湾がよく通る地域です。)こんなことをかつて学んだことがらを思い出しながら書きました。
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この回答へのお礼

お礼が遅れてしまってすみません。

そうですね。
定義によってもかなり左右される感じですか。

グアム・サイパン・ハワイの例は興味深いです。
ということは、例えば有名観光地で
貧乏旅行者相手にしているような客引きの人の
使う言葉も、一種のピジンとみなしても良いのでしょうか・・?

お礼日時:2003/11/08 13:52

>定義によっても


もともと言語学におけるピジンクレオール説の位置付けは新しい現象です。数十年足らず?ですよね。カリブ海あたりのフランス語の浸透度を調査しているうちに学問になっちゃったって感じで・・・(未確認あしからず)。日本発でないことは確かです。

>旅行者相手にしているような客引きの人の・・・
難しいことを言わなければ、ピジンといえます。大発展する可能性を秘めています?。消滅するのが早いのもピジンの特色ですね。上海ピジン・横浜ピジン・ボンベイピジンなども初期は(客引きの人・買弁の使う言葉)だったものが大発展したものと考えられます。
(グアム・サイパン・ハワイの例)は実際に日本語スクールも開設されて現地人旅行関係者が学んでいます。彼等の家族子供たちも覚えていくかもわかりません。もう立派なピジンといえるのではないでしょうか。
広義では、他地域の言語が簡略化(simplification)/縮小 (reduction)/再構成(restructuring)/混合(mixture)を経てクレオール化していくのではないでしょうか。そういった意味でいま日本で氾濫している日本式米語の表記・日本語交じりの会話もピジンの一種だと前回書きました。
ピジンを学んでいると人類学にも「のめり込んで」しまいますね。
たいへん面白かった記憶があります。
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