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鏑矢のやじりが雁股であることが多いのはなぜですか?
雁股と平根にはどのような違いがあるのですか?

また、鏑矢の蟇目と神頭の違いは何ですか?

※カテゴリーは悩みましたが、古文に出てきて気になったので国語にしました。

A 回答 (1件)

>雁股と平根にはどのような違いがあるか?


どちらも狩矢尻だそうです。狩り使う矢尻ってことですね。
特に平根は射切ることを主眼にしています。
矢尻が曲線を描いているので、高速で掠めればさぞスパッと切れたことでしょう。
雁股は鳥や小動物の足などを引っかけて狩るために使います。


>蟇目と神頭の違いはなにか?
蟇目は、鏑矢を鏑矢たらしめるための器具ですよね。
より音を良く鳴らすための部位です。
神頭は、的当てや訓練用の、危険度を低くした矢頭のことです。
はっきりと用途が違いますね。


>鏑矢の多くが雁股であるのはなぜか?
使い始めたときは、異様な音がするからという意味以上のものはなかったと思います。
たまたま狩矢を放ったら異音がして、敵がびっくりして逃げて行ったとか、そういうエピソードはあったかもしれませんね。
飛んでいくときに空気抵抗で雁股が震えて音を発するんだと思いますが、そのうち戦では弓勢を水増しするために使われたようです。
それが次第に、蟇目などの音を発する目的のために部品が作られ、だんだん合図矢の役目に変わっていったのでしょう。

ですが願掛けや、様式美という意味合いはあったのではと想像します。

狩矢を使うようになってからは、狩りがうまくいくように=戦で戦果を上げられるようにという願掛けの意味が、少しはあったんじゃないかなと思いますし。

昔は、開戦日時を指定して、名乗りを上げて、鏑矢を放ちあってから戦闘開始というような形式がありました。
明らかに戦闘用じゃない矢であることで、うっかり使ってしまうこともなく、形式を怠らないようにしたという側面もあったのではないでしょうか。
wikiには「中世は鏑矢を一手(ひとて)を普通の矢と共に箙に盛り上差矢(うわざしや)とするのが作法であった」と書いてありました。
この作法の由来を調べれば、理由がわかるかもしれません。
これと似たようなものに、アーチェリーにもマスコット矢というものがあります。
実際には射らない矢で、使う矢とは長さも違ったり、現在ではファッション的な意味合いでデザインに凝ったものも多いようですが、上差矢とすごく役割が似ていると思いませんか。
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この回答へのお礼

ものすごく詳しく丁寧な解説ありがとうございます‼
よくわかりました!

マスコット矢と上差矢、確かに似ていますね!
昔の習慣が現在にも伝わっているのって、
面白いし、なんだかいいなって思います^^

うっかり使ってしまわないようにというのは、
全く思いつかなかったので、なるほどと思いました。

本当にありがとうございました☆

お礼日時:2011/09/29 20:19

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