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旧日本軍の暗号がアメリカに解読されていたという話は有名です。

1,陸軍も海軍も解読されていましたか?
  どの程度解読されていたのでしょうか?100%ですか?
2,旧日本軍はどうして解読されていることに気付かなかったのか?
  ミッドウェイ海戦で気づくはずですが。
3,暗号は同じものをずっと使っていましたか?
4、米英に対する暗号の日本軍の解読はどのくらい進んでいましたか?

よろしくお願いします。

A 回答 (4件)

2ですが、ミッドウェイより、海軍甲事件(山本五十六機撃墜)の時に、本格的に疑いだします。



以下漫談ですが、日本もかなり暗号の取り扱いには気をつかっており、海軍の暗号関連のファイルには、表紙に鉛板をいれてもしものときには確実に水没するようにし、水溶性インクで印刷して水中から引き上げられたとしても読めないように工作し、かつ一回活字で印刷したあと、もう一回インクのついていない活字で痕をつけ、活版印刷の凹み痕から解読されないよう対策する、とまでやっています。

陸軍暗号ですが、終戦まで破られていません。今日で言うワンタイム・パッドという、通信をするたびに新たに、文字の数だけ乱数を当てる方式を使っていました。特殊乱数といいます。
これだと、通信するたびに毎回乱数が変わるわけですから、理論的に破るのは不可能です。

陸軍の暗号解読理論は、長年満州国でソ連と対峙していたため、対ソ暗号解読は非常に進んでいました。暗号化された北方のソ連気象情報を傍受して、毎日天気予報していたくらいです。

日本はアメリカのストリップ・サイファー暗号の解読にいい線までいきました。これも陸軍が経験を伝授して海軍が努力した結果です。
ただ、暗号そのものの解読には至らず、日本の対米暗号対策は、電波の送信状況、発信部署、通信量、などを分析し、アメリカ側の企図を察知する、という方向に発展します。
しかし、この方法は、どのような規模でいつぐらいに、までは察知できるのですが、「どの方面で作戦をするのか」を察知しがたいという欠点がありました。
例として、サイパンに特殊任務用のB29が2機きて、練習を繰り返していたが、練習をやめたのでなにかに使う可能性大、と推測ができました。ただ、その2機が広島と長崎を目標としていることが、わからなかったのです。
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外務省暗号が一番強度が低かったそうです。


陸軍の暗号専門家数人が数時間で解読。

ついで強度が弱いのが海軍暗号。まぁ3種類
ほどの方式が在ったそうで一番多用された暗号
が最初に解読されました。多用されていたので
情報分布から暗号コードの推定がなされ機械
暗号という点から解読されました。次に暗号が
どういう風に強化されるかという研究が行なわ
れ多段式暗号器に対応した分析班が組織された。
2番目の海軍暗号の解読も進んだ。これは戦闘
作戦にもちいられる物で本来は使用頻度が低い
ので解読に時間がかかるのですが広範囲の戦闘
で多数用いられた為に解読されてしまいました。
3番目の暗号は強度が高く使用頻度が少ないので
敗戦まぎわまで解読は後回しでした。

我国では陸軍暗号が最も強度が高く海軍と違い
暗号コードは常に敵に渡る危険があるので暗号を
過信してはいませんでした。機械暗号も解読は
可能と陸軍は認識していた。アメリカ軍の暗号戦略
は日本海軍暗号解読を優先しており陸軍は後回しです。
日本海軍を破る事が戦略上の優先事項なので当然。

◎暗号方式は同じですが暗号コードを変える事は
していました。しかし海軍の全ての通信員にコード
を送達するのは大変です。しかも戦闘海域も含むのです。
半年に一回がせいぜいです。解読に気がついても対策
はむずかしい。それが当時の暗号戦争でした。

アメリカに対しては通信分析が主要と伝えられています。
暗号の直接解読では無くて通信量や発進点、発振器の特徴
などの分析により情報を得るやり方です。
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4番の 英米に対する暗号解読に関しては諸説あって明確な部分は不明です。



関東軍憲兵隊の方の手記には、
ハルピンでアメリカ領事の手荷物から暗号書を盗み出し、写真撮影をした後、元に戻した工作が紹介されていますし、
中野学校チームが、アメリア領事館に潜入し暗号書を盗んだ話もあります。

日本軍が上海を占領したときには、英軍の諜報部MI5等の内部資料を入手しています。

昭和17年には、アメリカの新型爆撃機B29の主要性能 最高高度、速度 防弾性能、航続距離 サイズ 爆弾総裁能力を日本は掴んでいました。

情報戦の深い部分は、歴史の表面には出て来ないのではないでしょうか?

戦勝国にしてみれば、都合の悪い話に蓋をすることが出来ますが、日本はアメリカや、中国にまで歴史を都合の良いように決めつけられるしかありません。
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1、3、4については、ウィキペディアに関連することが書いてありますから、リンクを張っておきます。


http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E6%9C%AC% …

100%というのが、暗号文書の量のことでしたら、それは物理的に不可能です。100人が同時に暗号文書を発信していたとして、それをリアルタイムで10人で解読するということはできないでしょう?仮に、機械的にリアルタイムで解読できたとしても、それを読むのは人間ですから、おのずと限界があるわけです。
だから、解読するときは、ある程度重要そうなのを選んで解読するはずです。文章の長さとか、発信者や受信者とか、そういうので絞り込めます。
現代において、あらゆる通信は当局によって傍受されているというまことしやかな話がありますが、これは登録しているキーワードで引っ掛けているとされています。

ミッドウェイ海戦で気がつくはずだと思うのは、我々はそれを知っているからです。
それに、ミッドウェイ海戦の目的は、米機動部隊を誘い出してそれを殲滅することだったわけですから、米機動部隊がミッドウェイ島海域に現れたのは、暗号を解読したからなのか、連合艦隊に誘い出されたのか分からないと思います。
また、暗号の解読というのは、情報収集活動のひとつのエレメントにしか過ぎませんから、その場にいて、暗号が最も重要だったかどうかもわからないはずです。

また、使用する側は自分の暗号が絶対安全だと思っているから使うわけで、解読されているのに気がつかなかったという事例は珍しくないです。解読した方も、解読の事実が分からないように偽装しますしね。
だいたい、第二次世界大戦の頃、エニグマのような暗号機械の作る暗号は、当初解読不能といわれていたのです。これが解読できたのは、全く新しい解読方法が考案されたためで、それは最重要機密にされていました。
日本軍の場合は、暗号の管理が極端に不十分だたった面もあるようです。「解読される」ということにたいして最初からむとんちゃくだったのかもしれません。
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