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x,yをtを変数とする関数とする。
x'=a_1x+b_1y
y'=a_2x+b_2y
を解け。
ただし、a_1,a_2,b_1,b_2は定数。

よろしくお願いします。

A 回答 (2件)

与えられた連立常微分方程式を解くのは,結果的に,定数係数の2階線形常微分方程式と1階線形常微分方程式を解く事になり,計算は複雑になりますが比較的,簡単な問題です.



定数 a_1, a_2, b_1, b_2 が数式上,たいへん見にくいので,一時的に,

a_1 = α
b_1 = β

a_2 = γ
b_2 = δ

と置いてから解きます.すると,与えられた連立常微分方程式は,

x'=αx+βy  ・・・(1)
y'=γx+δy  ・・・(2)

と書くことが出来ます.(1)を変形して(2)に y を代入すると,

(x'-αx)/β=y
y'=γx+δ((x'-αx)/β)  ・・・(3)

となります.次に,(1)の両辺を微分すると,

x''=αx'+βy'

です.この式を変形すると

(x''-αx')/β=y'

となります.この y' を(3)に代入して変形すると,

(x''-αx')/β=γx+δ((x'-αx)/β)

x''-αx'=γβx+βδ((x'-αx)/β)

x''-αx'=γβx+δ(x'-αx)

x''-αx'=γβx+δx'-αδx

x''-αx'-δx'=γβx-αδx

x''-αx'-δx'+αδx-γβx=0

x''-(α+δ)x'+(αδ-γβ)x=0  ・・・(4)

この(4)式は,x に関する定数係数の2階線形常微分方程式です.2次代数方程式

A^2-(α+δ)A+αδ-γβ=0  ・・・(5)

の根を,λ,μとすると,階線形常微分方程式(4)の一般解は,積分定数をC,Dとして,

x=Ce^(λt) + De^(μt)  ・・・(6)

で与えられます.(5)の A を解くと,

A=(1/2)((α+δ)±√[(α+δ)^2 -4(αδ-γβ)])
A=(1/2)((α+δ)±√[α^2+δ^2+2αδ-4αδ+4γβ])
A=(1/2)((α+δ)±√[α^2+δ^2-2αδ+4γβ])
A=(1/2)((α+δ)±√[(α-δ)^2 +4γβ])  ・・・(7)

です.したがって,λとμは,それぞれ,

λ=(1/2)((α+δ)+√[(α-δ)^2 +4γβ])  ・・・(8)
μ=(1/2)((α+δ)-√[(α-δ)^2 +4γβ])  ・・・(9)

となります.(6)と(8)と(9)で,関数 x(t) が与えられます.

もし,(7)の A が, (α-δ)^2 +4γβ=0 となる等根の場合は,

A=(α+δ)/2
x=e^(At)[C+Dt]  ・・・(6)

が一般解です.

次に,関数 y(t) を求めるには,(6)の関数 x(t) を(2)式:
y'=γx+δy に入れて,

y'-δy=γx(t)  ・・・(10)

を解く事になります.この(10)は,1階線形常微分方程式で,解を与える公式が知られていますから,それを使って解いてみて下さい.
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係数行列a1,a2,b1,b2の固有値λ1,λ2および固有ベクトルv1,v2を求めます。


C1*exp(λ1*t)*V1+C2*exp(λ2*t)*V2が答です(C1,C2は初期値から決まる定数)。
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