人生最悪の忘れ物

大学で留学する人ってとても少ないと思うのですが、どうしてですか?
高3の自分の周りにはたくさん留学したいって人がいます。
でも明治とか立教とかの交換留学生は長期で約50人ほど短期で100人ほどしかいません。
明治とかたしか7000人以上いたはずなのに合計で150人ほどって少なすぎじゃありませんか?
高校の頃はみんな留学したいとおもうのに、大学に入ったら何かに挫折してできないんですか?
それとももともと留学する気のない人ばかりなのでしょうか?

ちょっとわかりづらいかもしれませんが、疑問に思うのでよろしくおねがいします。
http://www.meiji.ac.jp/koho/disclosure/student/p …
一昨年のですがデータがありましたので貼り付けておきます。

A 回答 (2件)

留学したいからと言って留学できるわけではありません。

滞在費・語学能力・専門能力などによって制限されていきます。一番大きな制限が滞在費の調達、つまりお金ということになります。

大学のサイトに挙げられている交換留学生というのは、大学が公的にサポートしている留学生のみになります。つまり、大学が留学先の大学と協定を結び、「年間にこれだけの学生を送り込むので、受け入れて欲しい」と言う約束をしているのです。当然受け入れるためには学生寮などに空き部屋を確保せねばなりませんし、講義やゼミなどでの人数も調整する必要があります。毎年千人送ると言われても、受入先がありません。また、講義やゼミに出ても何も理解できないような学生が何人も来られては迷惑です。また、生物学の学生を政治学科に留学させても意味がありませんので、政治学科に留学して意味のある学生に絞り込むことになります。

また、交換留学ということは、先方の大学からも受入をする必要があります。基本的に日本学を専攻とする学生を受け入れる形になるので、提携先の日本学科の規模に左右されることになります。日本から毎年100人が行くのに、先方からは毎年10人しか来ないというのでは、双方の負担が大きく異なってしまい、日本側から受入負担に対する相応な金額を提供できなければ受入そのものが流れてしまいます。そのため、提携先から受け入れられる規模の人数しかプログラム化されません。

更に、学術レベルというものが関係してきます。中国韓国をはじめとしてフィリピンやベトナムなどアジア諸国からは多くの学生が留学生として日本に来ています。しかし彼らの多くは交換留学生ではなく、国費留学または私費留学という形で一方通行の留学生です。それは日本の学生がアジア諸国の大学に留学したいとあまり考えないからです。日本から欧米諸国へ留学したいと考えても、欧米諸国の学生が日本へ留学したいと考えるかどうかで、交換留学の規模が変わることになります。例えばドイツの経済学の学生が自分の専門分野である経済学をより深く学ぶために留学したいと考えたとします。その学生が特別日本語を勉強したわけでなければ、日本に留学しようとは考えないでしょう。学問としての経済学はアメリカの方が進んでいると言われますし、日本の大学で扱われている経済学もほとんどが欧米の経済学です。単位互換を認めるか否かでも変わってきますが、もし認める場合、先方で提供されている講義・ゼミもある程度学術レベル的に一致しなければなりません。そういう意味でも交換留学は制限されます。

以上のような理由から、大学側で交換留学生の募集には能力制限を掛けます。もちろん大学側で全額補助をすることができませんので、滞在費や渡航費など必要経費は自己負担になります。大学側が予算で補助してくれるのは滞在中の学費程度でしょう。そうすると、半年の留学に対して少なく見積もっても100万円を超える自己負担を賄わなければなりません。交換留学は日本側の大学に籍を残して行く形になるので、日本側の学費が減るわけでもありません。留学中のバイトはビザの関係からほとんど不可能になりますので、それだけの負担が可能な人だけが応募することになります。

これを全部クリアした人だけが留学生の統計に出ることになります。夏休み中に私費でちょっと語学留学した、と言う人は留学生統計には入りません。また、長期の私費留学の場合で、単位互換も認められないような場合には、大学には休学手続きを取って渡航することになりますので、これも正規の留学生統計には入らないことになります。留学手続きを取っていくことは可能ですが、留学は在学年数にカウントされますので、在籍可能年限が減って行くだけで単位が認められないのであれば、損をするだけとなります。

そのため、大学で発表している人数が、そのまま留学人数ではありません。1980年代、90年代の頃に比べて、最近は短期の語学留学などむしろ増えていると思います。しかしながら、「意味のある留学」をしている人の数はむしろ減っているでしょう。流行的に留学しているだけで、ほとんど現地で遊んでしまっている人が増えているからです。どれだけの学生がキチンとした問題意識を持って学生をしているのか、国内の大学での受講態度が酷いのに留学も何もないもんです。

以上、参考になれば幸いです。
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この回答へのお礼

丁寧な回答ありがとうございます。
交換留学には様々な理由があって難しいんですか。
それが原因で交換留学生はあんな少なく、私費留学が多くなり
グラフに反映されず、留学してる人が少なく見えるんですね。

お礼日時:2012/04/22 23:13

確かに、諸外国に比べて日本の大学生の海外留学の割合は少ないですね。


理由のひとつは、「就職事情」があげられます。
留学となったら、最低でも数ヶ月、長ければ年単位で不在となるわけですから、就職活動で遅れを取るということで、尻込みしているということがあります。
仮に、4年になってから海外留学すると、帰国した際に就職できないかも知れないという不安もあります。
元々、日本の学生は外国と比べてチャレンジ精神に乏しく、「内向き志向」とも言われていますから、そういうこともあるのでしょうね。

大学生活は、内外でいろいろと見聞を広めることができる唯一の貴重な時間なのに、もっぱら就職のための準備期間となってしまっているのは嘆かわしい気がします。
企業においても、受け入れ意識を変えない限り難しい問題かと思います。

日本の国際的なプレゼンスが益々低下していますが、こういう若いパワーが育たないことも原因なのでしょうね。
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